なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ミズヒキ

2018年09月30日 08時40分02秒 | 野草

 タデ科のミズヒキです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林やヤブの近くで見られます。

高さは50センチから90センチ、葉は下のほうにつき、上部には花がさきます。

葉は互生、葉は卵型で先がとがり全面に毛があります。

クキの上部には細かい花がまばらにつきます。

花びらは4枚、十字にさき、上は紅色、下は白色、左右は上が紅色で下が白色です。

このため、花のさいている穂を上側から見ると紅色、下側から見ると白色になります。

紅色、白色に見えることから、紅白の水引(みずひき)を連想するので名前がついたそうです。

オシベは4本、メシベの花柱は2個あり花の外に見えます。

花柱は実が熟しても残り、先がカギ状になるので動物にくっつきます。 

 


カラムシ

2018年09月29日 09時52分07秒 | 野草

イラクサ科のカラムシです。

本州から四国、九州に分布する多年草、土手や山、空き地で見られます。

高さは1メートルから1.5メートル、地下茎をのばして増えるので群落を作ります。

葉は互生、葉柄があり広い卵型でまわりにはギザギザの鋸歯があります。

花は穂のように多数付きます、クキの上部にはメバナ、クキの中央部にはオバナがつきます。

葉の付け根から花枝が出て花がさきます。

下の写真は枝先です、枝先には多数のメバナが集まって球状になります。

メバナは筒状の花の中に子房があり、これが多数集まって球状になり、球が房のようにたれさがります。

クキの中央部にはうすい緑色の花びら4枚とオシベ4本、メシベが退化したオバナがさきます。

オシベは花びらのように開いたものが白く見えます。

カラムシの繊維は強いので、古代から衣服や縄を作っていました。

現代では新潟県の小地谷で織られるものが国の重要無形文化財になっています。

 

 


ヒカゲイノコヅチ

2018年09月27日 11時29分02秒 | 野草

ヒユ科のヒカゲイノコヅチです。

本州から四国、九州に分布する多年草、日陰の林や建物の影などで見られます。

9月13日は、「ヒナタイノコヅチ」でした、「ヒナタ」なので日当たりの良い場所ですがこちらは「ヒカゲ」なので日影です。

高さは50センチから1メートル、葉は対生して先のとがった卵型、ふちはなめらかです。

クキの先端で枝分かれして花穂がつきます、ヒカゲはヒナタよりまばらで長いです。

うすい緑色の花びらは5枚で先がとがっています、オシベは5本、花の基部にトゲがあり動物にくっつく、ひっつき虫です。

 


ムラサキツメクサ

2018年09月25日 10時00分47秒 | 野草

 マメ科のムラサキツメクサです。

ヨーロッパ原産の多年草、「シロツメクサ」とともに牧草として輸入されたものが野生化しています。

「シロツメクサ」に対して「アカツメクサ」とも呼ばれます。

葉は互生、小葉3枚の複葉です。小葉は卵型でふちはなめらか、裏面には細かい毛が生えています。

花のすぐ下には左右に葉がつきます。

花は筒形で先は5枚に分かれるマメ科の花です。

花は集まってさき球形になります。

 ムラサキツメクサでお食事中なのはセセリチョウ科の「イチモンジセセリ」です。

後羽根に銀色の点が一文字に並んでいるので「イチモンジセセリ」とよばれます。

幼虫は葉を食べますが、成虫は花の蜜や樹液を吸うのでストローを持ってます、「口吻」といいます。

 


ミソハギ

2018年09月24日 10時53分37秒 | 野草

ミソハギ科のミソハギです。

北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、山野近くの湿地や水田のわきで見られます。

高さは30センチから60センチ、葉は対生の卵型で短かく、縁はなめらかです。

紅紫色の花びらは6枚、オシベは12本で6本は長く6本は短くなっています。

花の付け根には6枚の萼片があり、花が終わると閉じて中に果実ができます。