ラン科のシランです。
北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、草原などで自生していますが、栽培もされています。
漢字では「紫蘭」と書き、紅紫色の花がきれいな蘭と名前がついています。
地下に球茎があり、毎年新しいもの増えてゆきます。
地下茎から葉が出ます、幅が広く細長い葉で先がとがります、葉の表面には縦の葉脈が先端に向かっています。
葉の間から花茎がのびます。茎の先でいくつもの葉柄が分かれて、多数の花が総状に多数さきます。
紅紫色の花弁は6枚に見えますが、上1枚と下側の左右2枚が「萼」だそうです。
左右にのびた2枚と真下に下がった1枚が本当の花弁です。
下側に下がった花弁は唇弁とよばれ、入り口に5枚のひだがあります。
唇弁の付け根側は左右を囲うように筒状になっています、その中で上側に花弁のようなものがのびています、これが雄しべと雌しべが合着した蕊柱です。
シランは、株分けでも増えますが、花が終わると莢の中に種子ができて、種子でもよく増えます。
シランには白色の花もよく見かけます。