なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

キュウリグサ

2020年04月30日 09時40分00秒 | 野草

ムラサキ科のキュウリグサです。

北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、公園や庭の隅で見られることが多いです。

ロゼット状の根出し葉の中から花茎が1本立ち上がり、下から順に花がさきます。

根出し葉は卵形で長い柄があります、花茎にも細長い葉が付きますが小さくて互生します。

葉をもむと、キュウリのような香りがするので「胡瓜草」とよばれるそうです。

花はうすい青紫の花弁が5枚、萼も5枚、花の中心には黄色の副花冠があり上を向いてさきます。

花がさくと次の蕾は茎がのびてから花がさき、30センチほどになります。

花が終わると花弁は落ちて下を向き、萼の中に4個の種子ができ、落下して新しい芽が出ます。

4月25日の「ハナイバナ」によく似ていますが、花茎に花が連続してさくことと、副花冠が黄色いことで区別できます。

 


ハハコグサ

2020年04月29日 17時36分38秒 | 野草

キク科のハハコグサです。

北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、畑や空き地、庭の隅で見られます。

高さは10センチから30センチ、茎は根元で分かれて立ち上がり、先端で花枝が細かく数回分かれて花がさきます。

黄色い花のつぶつぶは、細い筒状花が集まったもので、中心に少し太い両性花が数個あり、その周りを細い雌花が囲みます。

根出し葉は大きいへら状でロゼット状になります。

茎がのびると互生に葉が付きます、細長いへら状で縁はなめらかで根出し葉より小さめです。

茎や葉の裏表には細かい毛があり、全体に白っぽく見えるのが特徴です。

漢字では「御形」と書きます。何処かで聞いたような?そのとおりです、春の七草です。

 

ご存知でしょうが、ご参考まで「春の七草」です。

芹(せり)、薺(なずな)、御形(おぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)


ヤマグワ

2020年04月28日 11時08分11秒 | 樹木

クワ科のヤマグワです。

北海道から本州、四国、九州に分布する落葉小高木、果実は鳥の好物で種子をまき散らすため、空き地や公園などどこでも見られます。

高さは5メートルから10メートルにもなります。

葉は互生、葉柄を持ち卵形から数本分裂するものまであり、先がとがります。

葉脈がはっきりして周りには鋸歯があります。

雌雄異株、雄花雌花の付いた木もあり、変異が大きいようです。

下の写真は雌花の付いた木で、葉の付け根から花柄をのばし雌花が多数並んでいます。

花弁はうすい緑色で、ブラシのように見えるのが、一つ一つの雌花の花柱です。

花柱は4枚の花弁から突き出して先が二つに分かれています。

熟すと紅色から黒紫色になって甘くなります。

下はクワの雄花です。長い花枝が垂れ下がり多数の雄花が房状につきます。

うすい緑色から白色の小さな4枚の花びらが開き、雄しべ4本が外につきだします。

 


ハナミズキ

2020年04月26日 10時45分35秒 | 樹木

ミズキ科のハナミズキです。

北米大陸原産の落葉高木です。大正時代に日本へやってきて、庭や公園など、街路樹としても見られます。

葉は対生する卵形、葉脈が弓状となって葉先に向かいます、縁はなめらかです。

枝先に花がさきますが、大きな花弁に見えるのは総苞片です。総苞片は白色から薄い紅色まで変化があります。

総苞片の中に小さな花が多数集まって咲きます。

黄緑色の花弁は4枚、雄しべが4本立ち上がっているのが見えます。秋に紅色の実が付きます。

1915年、日本からアメリカのワシントン州に送った桜のお返しとして送られてきました。

「ヤマボウシ」に似ているので「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれます。

 


ハナイバナ

2020年04月25日 11時25分03秒 | 野草

ムラサキ科のハナイバナです。

北海道から本州、四国、九州に分布する一年草、道ばたや空き地、畑のすみで見られます。

ロゼット状の根出し葉から茎がのび、枝分かれして立ち上がり群生します。

根出し葉は長い葉柄を持ち少し細長い卵形、茎に付く葉は細長い卵形です。

茎につく葉は葉柄がなく互生、細長い卵形で先がとがります、両面に細かい毛があり縁は波打ちます。

葉の付け根から短い花柄を出して花がさきます、薄い青紫色の花弁は5枚、花の中に小さな副花冠があります。

副花冠は白い花弁が5枚で花弁の中央が少し凹みます。花が終わると花柄がのびて垂れ下がります。

「葉内花」と書きますが「花内花」とも書くようです、花の中に副花冠の花弁がもう一組あるということのようです。

「キュウリグサ」によく似ていますが、キュウリグサは中心の副花冠の色が黄色いです。