ヒガンバナ科 スイセン属 スイセン
地中海沿岸地域原産の多年草、古い時代に日本に入り関東地方以西の本州の海岸沿いで群生が見られます。
房総では、鋸南町江月で江戸時代から船で切花を江戸に出荷していたそうです。
地中には球形の鱗茎を持ちます、葉は秋の終わりにのびます。
葉の長さは20センチから40センチ、幅は1センチ前後です、葉先はとがらずふちは滑らかです。
葉の中心から30センチほどの花茎が垂直に立ち上がります。
茎の先は5から6本の花柄が分かれて花がさきます。
白色の花弁は6枚大きく開きます。花弁の付け根に黄色で杯状の副花冠があり、内部に雄しべと雌しべがあります。
雌しべの花柱は1本中心にあり、外側に3本の雄しべが見えます、その下部の影にはもう3本の短い雄しべがあります。花はさいても種子はできません。
「スイセン」は「ニホンスイセン」とよばれる場合もあります。
中国名の「水仙」をそのまま読んだのが名前の由来だそうです。
ヨーロッパや日本で、園芸種としていろいろな色や形のスイセンが作られています。
房総では、日当たりのよい場所でスイセンがさき始めています。