砥石は使った包丁の切れ味を回復させるものです。
刃先に太陽光線を反射させて光が見えるくらいだと「中砥石」で修正できます。
刃を横にして、太陽に向けると刃欠けが見えます。
刃欠けは、欠けた部分が無くなるまで削り落とさなければならないので「荒砥石」が必要になります。
また、切れ味が欲しい方や板前さんは高価な「仕上げ砥石」を使います。
普通の家庭で、三徳包丁を使っていて無理な切り方をしなければ「中砥石」だけで十分です。
中砥石とは、普通に売っている化学砥石で1000番程度の粒度です、レンガ色のものが一般的です。
1000番を中心にして200番や400番が「荒砥石」となり、3000番以上が仕上げ砥石になります。
とりあえず1本欲しいときには、1000番程度で小型のものが良いです。
たとえば、キングK-45は、¥1019で買えますし、鎌砥石K-35は少し小ぶりですが、¥498です。
仕上げ砥石は、仕上げキングS-1 6000番が、¥3077ですが、少し小さなS-3 6000番だと ¥1859で買えます。
砥石は、小さいもので全面を移動するように使うことで編摩耗を少なくできます。
小さな砥石で慣れたら、自分の使い道に合わせた大きな砥石を買ってみてください。
荒砥石は使い方が難しく、200番くらいだと良く削れますが、傷が残り中仕上げの間の番数の砥石が欲しくなります。
また、砥石の粒が落ちやすく、凹んだまま使用すると刃先が丸いハマグリ刃になってしまいます。
天然砥石については、荒砥石は研磨力が弱く、仕上げ砥石は番数が不安定で高価なため一般的ではありません。
割れた砥石などは取っておくと、園芸用の剪定ばさみなどの脂取や研磨に使えます。
下に我が家の砥石の一部を紹介します。
左から6000、3000、1200、1000、220、細目です。
左から2つ目の3000と右から2つ目の220がナニワ製で、他はキング製品です。6000と1000の中間がキングにはなかったのでナニワを購入しました。
右の朝日虎印は、石の研磨用ですが、刃欠用に使っています。
1200と1000番は、一番よく使いますので、使用後の砥石修正用にで近い番数を擦り合わせて使います。200番の差は全くわかりません。
下は包丁用ではありませんが、事務用ハサミや剪定鋏、小型ナイフ用の砥石です。
ハサミの開いた刃の間には大きな砥石は入りません。
右上4本は鎌用砥石、左上の2個は道ばたの石っころです、硬さが無く石の方がよく削れます、剪定ばさみの刃に松などのヤニがついたときに、刃が傷まずヤニがよく落ちます。
左下は天然砥石の木っ端です、ハサミの裏刃とぎなど細かい部分に使います。
まんなかの正方形は3000番の仕上げ砥石を切ったもので、ハサミではよく使います。
3000番の右面やほかの砥石の上面は、面が丸くなっています。これは剪定ばさみや鎌、小型ナイフなど曲面のある刃物用に作ってあります。
つづく