なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

タネツケバナ

2022年02月28日 18時04分03秒 | 野草

アブラナ科のタネツケバナです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する越年草、水田や水田近くの堀など少し湿った場所で見られます。

 高さは10センチから20センチ、下部で枝分かれしてのび、群生します。

 葉は互生、5枚から10枚の小葉がある羽状複葉です、下部の小葉は2本の切れ込みがあり3本はほぼ同じ長さです。

 上部の葉は、切れ込みが1本や無いものもあり変異が多く、中央の1本が細長くのびます。

 茎の先端に蕾が多数つき花がさきます。花は白色の花弁が4枚、十字に開き、雄しべは4本。

 花のあとは、花柄が少しのびて種子の入った棒状のサヤになります。

 茎の先は少しのびて続けて花がさくので、菜の花の小型版になります。

 「種漬け花」と書き、この花がさくと稲の種子(籾)を水に漬けて、苗代に蒔く準備をする時期と分かるのだそうです。

 房総では5月の連休あたりが田植えですが、それにしてもまだ少し早いですね。


台所の必需品3

2022年02月26日 11時39分53秒 | 日記

 砥石は使った包丁の切れ味を回復させるものです。

 刃先に太陽光線を反射させて光が見えるくらいだと「中砥石」で修正できます。

 刃を横にして、太陽に向けると刃欠けが見えます。

 刃欠けは、欠けた部分が無くなるまで削り落とさなければならないので「荒砥石」が必要になります。

 また、切れ味が欲しい方や板前さんは高価な「仕上げ砥石」を使います。

 普通の家庭で、三徳包丁を使っていて無理な切り方をしなければ「中砥石」だけで十分です。

 中砥石とは、普通に売っている化学砥石で1000番程度の粒度です、レンガ色のものが一般的です。

 1000番を中心にして200番や400番が「荒砥石」となり、3000番以上が仕上げ砥石になります。

 とりあえず1本欲しいときには、1000番程度で小型のものが良いです。

 たとえば、キングK-45は、¥1019で買えますし、鎌砥石K-35は少し小ぶりですが、¥498です。

 仕上げ砥石は、仕上げキングS-1 6000番が、¥3077ですが、少し小さなS-3 6000番だと ¥1859で買えます。

 砥石は、小さいもので全面を移動するように使うことで編摩耗を少なくできます。

 小さな砥石で慣れたら、自分の使い道に合わせた大きな砥石を買ってみてください。

 荒砥石は使い方が難しく、200番くらいだと良く削れますが、傷が残り中仕上げの間の番数の砥石が欲しくなります。

 また、砥石の粒が落ちやすく、凹んだまま使用すると刃先が丸いハマグリ刃になってしまいます。

 天然砥石については、荒砥石は研磨力が弱く、仕上げ砥石は番数が不安定で高価なため一般的ではありません。

 割れた砥石などは取っておくと、園芸用の剪定ばさみなどの脂取や研磨に使えます。

 

 下に我が家の砥石の一部を紹介します。

 左から6000、3000、1200、1000、220、細目です。

 左から2つ目の3000と右から2つ目の220がナニワ製で、他はキング製品です。6000と1000の中間がキングにはなかったのでナニワを購入しました。

 右の朝日虎印は、石の研磨用ですが、刃欠用に使っています。

 1200と1000番は、一番よく使いますので、使用後の砥石修正用にで近い番数を擦り合わせて使います。200番の差は全くわかりません。

 下は包丁用ではありませんが、事務用ハサミや剪定鋏、小型ナイフ用の砥石です。

 ハサミの開いた刃の間には大きな砥石は入りません。

 右上4本は鎌用砥石、左上の2個は道ばたの石っころです、硬さが無く石の方がよく削れます、剪定ばさみの刃に松などのヤニがついたときに、刃が傷まずヤニがよく落ちます。

 左下は天然砥石の木っ端です、ハサミの裏刃とぎなど細かい部分に使います。

 まんなかの正方形は3000番の仕上げ砥石を切ったもので、ハサミではよく使います。

 3000番の右面やほかの砥石の上面は、面が丸くなっています。これは剪定ばさみや鎌、小型ナイフなど曲面のある刃物用に作ってあります。

つづく

 

 


シキミ

2022年02月25日 10時10分53秒 | 樹木

マツブサ科のシキミです。

 宮城県以南の本州から四国、九州に分布する常緑の小高木です。

 お墓に供えたり仏事に使われることから、お寺などで植栽された木を見ることもあります。

 「樒」と書き、「シキビ」などと呼ばれることもあります。

 高さは2メートルから5メートルほどになります。

 葉は互生、少し細長い卵形で、葉先がとがり縁はなめらか、厚みと光沢があります。

 葉は小枝の先に集まって付きます。

 葉の付け根に花がさきます。うすい黄緑色の細長い花弁は10枚から15枚と変化があります。

 外側の少し短い花弁が萼の変化したものです。花弁の中には雄しべ多数がつきます。

 秋に八角形の果実ができ、黄褐色の果実が落ちます。

 


お台所の必需品2

2022年02月23日 11時38分25秒 | 日記

 お料理で包丁の切れ味が料理に影響するのは、お刺身やキャベツの千切りでしょうか。

 庖丁の刃先角度は決まっていますが、好みで多少の角度は替えられます。

 大工さんが使う「鉋」の刃先角度は約30度だそうですが、削る材木によって、数度の範囲で角度を変えるそうです。

 台所では、魚をおろす出刃包丁がこれくらいの角度です。

 骨を切断する柄側で約30度、先端に行くほど鋭角になって皮や身を切りやすいようになっています。

 おなじみの三角定規で、一番とがった角が30度です。

 野菜を切る三徳包丁(文化包丁)ではその半分くらいが使い良いようです。

 板前さんは12度くらいまで研いで、桂むきをするそうです。

 あまり鋭角に研ぐと刃がつぶれるのが早くなります、これに注意してご自分の一番切る食材にあった角度で研いでください。

※ 次回は砥石のお話をします。

 


オオイヌノフグリ

2022年02月21日 17時24分28秒 | 野草

オオバコ科のオオイヌノフグリです。

 ヨーロッパ原産の越年草、明治時代に日本へやって来たそうです。

 日本にはもともと「イヌノフグリ」があり、在来種より花が大きいので「オオイヌノフグリ」と名前がついたそうです。

 茎は横にのび、枝分かれして広がります。

 茎の下部では葉が対生に付き、上部では互生し、葉の付け根から花柄を出して花がさきます。

 葉は卵形で周りには深い鋸歯があります。

 花はうすい青色で、濃い青紫色の線が放射状にのびます。

 花弁は4枚、十字型ですが、下側の一枚が少し小さくなります。

 雄しべは2本、花の中心雌しべの両側に見えます。

 受粉したあと2個並んだ果実ができます。2個並んでいるのが、犬のフグリ(陰嚢)ににているので名前がついたそうです。

 「イヌノフグリ」や「フラサバソウ」は、花がとても小さいので目立ちません。