なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

アカネ

2021年09月30日 15時23分38秒 | 野草

アカネ科のアカネです。

 本州から四国、九州に分布する多年草、林の縁や草地、土手などで見られます。

 つる性で地をはい、近くの低木や草にからみ枝分かれして広がり、他の草を覆います。

 茎の断面は4角形で角にトゲがあります。茎の途中に節がありこの節から4枚の葉が輪生します。

 葉は2枚で、もう2枚は托葉が大きくなったものだそうで、節から枝分かれするときには葉が2枚です。

 葉は長い葉柄を持ち、まわりはなめらかなスペード型です。

 葉の付け根から花枝が立ち上がります、花枝から左右に分かれて多数の花がさきます。

 花弁はうすい黄緑色の筒型で、先が5枚に割れて大きく開きます、花弁の中に黒い点に見えるのが雄しべ5本です。

 花の中心には雌しべがあり、花柱の先の柱頭は2本に分かれます。

 太いひげ状の根を乾かしてから煮出した汁で、奈良時代から衣類が染められていました。

 茜で染められた暗赤色のものを「茜色」と呼び、明るい茜色を「緋色」と呼びます。

 


キンモクセイ

2021年09月28日 18時23分21秒 | 樹木

モクセイ科のキンモクセイです。

 中国原産の常緑の小高木です。江戸時代に日本へ入り個人庭や寺院等に植えられています。

 高さは2メートルから5メートル、時には10メートルにもなるそうです。

 期の上部では多数枝分かれして、こんもりした樹形になります。

 葉は対生、少し厚い卵形。先はとがり縁はなめらかで少し波打ちます。

 雌雄異株で日本には雄株しか入ってきていない説がありますが、中国には種のできるキンモクセイは無いそうです。

 日本で花付きの良い雄株の変種を改良した可能性もあるそうです。

 枝の途中から花枝をのばして数個の花がさき、花の時期は良い香りがします。

 黄橙色の花弁は4枚、雄しべは2本、不完全な雌しべ1本があります。

 


イタドリ

2021年09月26日 16時27分26秒 | 野草

タデ科のイタドリです。

 北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、日当たりの良い林の縁や荒れ地で見られます。

 高さは1メートルから1.5メートル、地下茎でも伸びるので群生します。

 葉は互生、少し大きな卵形で先がとがります。

 枝先だけでなく葉の付け根からも花枝を出し、総状に多数の花がさきます。

 花は白色からうすい紅色、雄花のさく株と雌花のさく株があります。

 下は雄花で5枚の小さな萼片開き、8本の雄しべがつきだしています、雌しべは小さくなっています。

 下は、花のふくらみが少し大きいので雌しべと思われます。まだ開いていません。

 雌花は3個の花柱がめだちます。花のあとには萼片3枚が種子を包んで翼状になります。

 若葉を揉んで傷につけると止血されて痛みが取れるので「痛みを取る」から「イタドリ」とよばれるそうです。


ランタナ

2021年09月25日 10時12分40秒 | 花たより

クマツズラ科のランタナです。

 中南米原産の常緑小低木です。園芸品種としていろいろな花色のものが売られていて、房総南部では葉が落ちず冬を越します。

 株立ちして高さは1.5メートルほどにのびます。よく枝分かれしてこんもりした樹形になります。

 葉は対生、卵形で先がとがり、まわりには鋸歯があり、細かい葉脈がめだちます。

 枝の先に散形に花が多数集まってさきます、花は内側から外側にさいてゆきます。

 花色は白色、黄色、紅色、紫色などがありますが、散形に集まった花の中心から外側に色が変わってゆきます。

 花色が鮮やかで色が変わってゆくので、和名は「七変化」ともよばれます。

 


ガマズミ

2021年09月23日 11時35分12秒 | 樹木

ガマズミ科のガマズミです。 

 北海道から本州、四国、九州に分布する落葉の低木です。

 林の縁など日当たりの良い場所で見られます。高さは2メートルから4メートル。

 葉は対生、卵形で先がとがり周りには鋸歯があります、葉脈がめだちます。

 5月9日には白色の花がさいていましたが、今は紅色の小さな果実がついています。

 青森県などの山で猟をするマタギがガマズミの実を見つけると、山の神からの授かり物として食べたそうです。

 クエン酸やポリフェノールが多く抗酸化作用があるそうです。

 材は折れにくいため、鎌の柄やカンジキの輪に使われたそうです。