なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ミニトマト

2022年06月30日 10時10分20秒 | 農園たより

ナス科のミニトマトです。

 南アメリカ、アンデス高地原産の一年草、熱帯では葉が枯れず何年も花がさき続ける多年草ですが、日本では冬を越せません。

 果実が小さくても、いっぱいできるのが特徴です。30年ほど前から生食するサラダ用として出回っています。

 「プチトマト」ともよばれますがどちらも和製英語です、英名は「Tomato」。

 高さは2.5メートル以上、なっちゃん農園ではまだのびそうですが、風で倒れるのでこれくらいにします。

 葉は互生、小葉が5枚から9枚の奇数羽状複葉。小葉は卵形から三角形など変化があり、まわりには切れ込みがあります。

 葉脇から花枝をのばし枝分かれして 多数の花がつきます。

 黄色の花弁は5枚、大きく開きます。

 雌しべの花柱は1本、まわりを雄しべ5本が並んで囲んでいます。

 上の方は花がさいていますが、下では果実ができています、緑色から紅色にかわると食べられます。

 


センリョウ

2022年06月28日 10時24分35秒 | 樹木

センリョウ科のセンリョウです。

 関東地方南部の本州から四国、九州の暖地に分布する常緑の低木です。

 常緑樹林の中で見られます。房総では正月の切り花として栽培されています。

 高さは60センチから1メートル、株から細い幹を数本出す株立ちで、数回の枝分かれをします。

 葉は対生、先のとがった卵形で光沢があり、縁には鋸歯があります。

 幹の上部で花がさきます、花枝の先に多数の花がつきます。

 花には花弁や萼はなく、雌しべは緑色の球形で枝先についています。

 雄しべは黄緑色で、1個から2個雌しべの横に張り付いています。

 冬には紅色の実がつき、きれいなのでお正月の切り花として飾られます。

 「センリョウ」は、株から数本の幹がのびるので何本か切っても大丈夫ですが、「マンリョウ」は、1本しか幹が無いので切り花にはなりません。

 


トウモロコシ

2022年06月26日 18時29分57秒 | 農園たより

 イネ科のトウモロコシです。

 メキシコ高地原産の1年草、15世紀にアメリカ大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰り、16世紀ころ日本に伝わったそうです。

 果実を焼いたり蒸したりして食べるほか、加工食品や家畜用の飼料となります。

 最近ではエタノール生産など工業用にも使われます。このためたくさんの種類があります。

 茎は枝分かれせず高さは2メートルほどに立ち上がります。

 葉は互生、幅が広くて細長い葉をつけます。主脈は太く、葉の下部は茎を包みます。

 下の写真は雄花穂です。茎の先端で雄花をつけた花穂が何本もあります。

 花穂には小さな雄花が多数ついていて、風によって花粉を蒔く「風媒花」なのです。

 下の写真は茎の途中についた雌花です。

 雌花は多数の雌花が円柱状に集まったもので全体がが苞葉に包まれています。

 雌しべの花柱が苞葉から糸のように外にのびています。

 この花柱に風で飛んできた花粉がつくと「トウモロコシ」ができるのです。

 長い花柱は「トウモロコシのヒゲ」とよばれ、受粉して子房がふくらむと茶色く枯れます。

 下の写真で、左側のトウモロコシの苞葉はふくらんでヒゲは枯れています。

 中央の苞葉は小さく、ヒゲは白色なのでこれから受粉するのです。

 


コムラサキ

2022年06月24日 09時22分36秒 | 樹木

シソ科のコムラサキです。

 本州から四国、九州に分布する落葉低木、林の縁や崖地で見られます。

 花や果実のつきが良いので庭にも植えられます。

 6月16日は「ムラサキシキブ」でしたが、少し遅れてコムラサキがさきはじめました。

 高さは1.5メートルから2メートルほど、株から細い幹が横向にのびたり垂れたりします。

 葉は対生、先のとがった卵形で縁には鋸歯がありますが、葉柄側はなめらかになっています。

 葉の付け根から花枝をのばし、枝分かれして多数の花がさきます。

 花弁は少しうすい紫色、筒形で先が4枚に分かれて大きく開きます。

 雄しべ4本と雌しべが花弁の外に突き出します。

 黄色の花粉嚢(葯)をつけているのが雄しべで、雌しべの柱頭は白色です。

 秋には紫色の実がつきます。

 葉のまわりの鋸歯が葉柄側にないことと花枝が葉柄の少し上側につくことが「ムラサキシキブ」との見分け方です。

 


アカメカシワ

2022年06月22日 10時43分57秒 | 樹木

トウダイグサ科のアカメガシワです。

 本州、四国、九州に分布する落葉の高木です。空き地や山地の土手、河岸などで見られます。

 高さは5メートルから10メートル、新芽が赤色です。

 古代の食事では、「柏」の葉を器として使ったことから、器に使う葉をカシワと呼びました。

 新芽が赤いカシワの木なので「アカメガシワ」と名前がついたそうです。

 葉は互生する卵形で縁はなめらか、若木では葉先が3裂するものもあります。

 雌雄異株なので、別々の木にさきます。下の写真2枚は雄花がさいています。

 本年枝の先に花枝をのばして多数の花がさきます、萼や花弁は無く、雄しべが球状につきます。

 下の写真2枚は雌花です、当年枝の先に花枝が枝分かれして花が円柱状につきます。

 雌しべだけで萼や花弁は無く、子房は紅色です、柱頭の先は3枚に分かれ紅色や黄緑色になります。