なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

ナス

2022年07月21日 11時15分25秒 | 農園たより

ナス科のナスです。

 インド原産の多年草、日本では冬が越せないので一年草になります。

 日本に入ってきたのは奈良時代だそうです。古くから栽培されているので改良された種類が多くあります。

 高さは50センチから1メートル、葉は互生、卵形の大きな葉を広げます。葉の先はとがり、まわりは波打ちます。

 茎の途中に花柄をのばし、下向きの花がさきます。

 うすい紫色から紫色の花弁が大きく開き、先は6枚に割れます。

 花の中心には、花粉が入った黄色い雄しべの葯が6本並びます、葯は雌しべの柱頭を囲んでいます。

 茎や萼は濃い紫色から緑色と変化があります。

 茎や萼、葉にはトゲがありますので注意してください。

 「親の小言と茄子の花は千にひとつの無駄もない」とは言いますが、実のつかない花もあります。

 自分の子供が親になって、自分の思った通りに育って孫を育てている。

 そんなわけは無いですよね、親の言うことを聞かないのが子供、自分の言うことが全部正しかったわけでもないと思うこのごろです。

 人生とはこんなもんだったんですねぇ。

 


ラッカセイ

2022年07月02日 12時32分33秒 | 農園たより

マメ科のラッカセイです。

 南アメリカ原産の一年草、ペルーなどの遺跡では紀元前から食べられていた跡が発見されているそうです。

 日本へ最初に入ってきたのは江戸時代ですが、広まることはありませんでした。

 1871年明治4年になって神奈川県で本格的な栽培がはじめられました。

 千葉県では1876年から栽培が始まったそうです。

 高さは30センチから60センチ、株から多数の茎が分かれて立ち上がり、葉が互生します。

 葉は長い葉柄をもち、小葉4枚の偶数羽状複葉です、小葉は卵形で縁はなめらかです。

 葉の付け根付近から花柄がのびて、黄色で大きな旗弁の目立つ蝶形のマメ科の花がさきます。

 花が終わると花弁は落ちて、子房柄とよばれる根が地中に向かってのびます。

 この根の先からも水分や養分を吸うそうです。根の先が莢になってふくらみ、種子が2個作られます。

 花が落ちて地中に実がつくので「落花生」、南京を経由して渡ってきたので「南京豆」など呼び名が多数あります。

 「ピーナッツ」ともよばれ、ピーナッツクリーム(中村屋)や、ピーナッツアイス(木村ピーナッツ)は館山の名物です。

 


ミニトマト

2022年06月30日 10時10分20秒 | 農園たより

ナス科のミニトマトです。

 南アメリカ、アンデス高地原産の一年草、熱帯では葉が枯れず何年も花がさき続ける多年草ですが、日本では冬を越せません。

 果実が小さくても、いっぱいできるのが特徴です。30年ほど前から生食するサラダ用として出回っています。

 「プチトマト」ともよばれますがどちらも和製英語です、英名は「Tomato」。

 高さは2.5メートル以上、なっちゃん農園ではまだのびそうですが、風で倒れるのでこれくらいにします。

 葉は互生、小葉が5枚から9枚の奇数羽状複葉。小葉は卵形から三角形など変化があり、まわりには切れ込みがあります。

 葉脇から花枝をのばし枝分かれして 多数の花がつきます。

 黄色の花弁は5枚、大きく開きます。

 雌しべの花柱は1本、まわりを雄しべ5本が並んで囲んでいます。

 上の方は花がさいていますが、下では果実ができています、緑色から紅色にかわると食べられます。

 


トウモロコシ

2022年06月26日 18時29分57秒 | 農園たより

 イネ科のトウモロコシです。

 メキシコ高地原産の1年草、15世紀にアメリカ大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰り、16世紀ころ日本に伝わったそうです。

 果実を焼いたり蒸したりして食べるほか、加工食品や家畜用の飼料となります。

 最近ではエタノール生産など工業用にも使われます。このためたくさんの種類があります。

 茎は枝分かれせず高さは2メートルほどに立ち上がります。

 葉は互生、幅が広くて細長い葉をつけます。主脈は太く、葉の下部は茎を包みます。

 下の写真は雄花穂です。茎の先端で雄花をつけた花穂が何本もあります。

 花穂には小さな雄花が多数ついていて、風によって花粉を蒔く「風媒花」なのです。

 下の写真は茎の途中についた雌花です。

 雌花は多数の雌花が円柱状に集まったもので全体がが苞葉に包まれています。

 雌しべの花柱が苞葉から糸のように外にのびています。

 この花柱に風で飛んできた花粉がつくと「トウモロコシ」ができるのです。

 長い花柱は「トウモロコシのヒゲ」とよばれ、受粉して子房がふくらむと茶色く枯れます。

 下の写真で、左側のトウモロコシの苞葉はふくらんでヒゲは枯れています。

 中央の苞葉は小さく、ヒゲは白色なのでこれから受粉するのです。

 


ジャガイモ

2022年05月02日 16時57分25秒 | 農園たより

ナス科のジャガイモです。

 農園のジャガイモが大きくなってきました、何本かの花がさいています。

 南アメリカ、アンデス地方原産の多年草、地下茎にでんぷんを多く含む重要な食料です。

 15世紀ころスペイン人が本国に持ち帰りヨーロッパにひろまったそうです。

 日本へはジャワ島のジャガタラを経由してオランダ人が持ち込んだそうで、「ジャガタラの芋」から「ジャガイモ」とよばれます。

 高さは30センチから60センチ、茎は枝分かれして葉が広がり、上部で花がさきます。

 葉は互生、7枚前後の羽状複葉、小葉は先のとがった卵形で周りはなめらかですが細かい毛があります。

 葉の付け根から花枝をのばして数個の花がさきます。

 花弁は薄い紅色から紫色、白色など品種によって変化があります。

 花弁は5枚反り返って開きます、雄しべは5本、中央にある雌しべの花柱を囲むようにつきます。

 萼片は細く5本あり、細かい毛が一面についています。

 花は結実してミニトマトのような果実になりますが落果しやすく、種子では栽培されません。