今日のタイトルは目取真俊さんのブログ「海鳴りの島から」の真似してみました。
↑上の写真は「お姫様寮」と呼ばれる新しい寮です。
昼食後、2年生女子たち(右端・黒マスクでこちらに手を振っているのが班長の唐瀾さん)は、
菏澤学院では最高に設備の整ったこの寮(4人一部屋)に戻って一時間弱昼寝をします。
同じ寮でも、こことは雲泥の差の鼠がよく出没する
1960年代に建築された悲しい寮がありますが、
寮費には設備の差ほどの違いはありません。2年生女子は非常にラッキーです。
我が宿舎は、まだグズグズと漏水(2か所に増えましたよ)、
ネットの断絶が続いています。
ここ3週間、工事、漏水、インターネットの断絶という住居環境の悪化に伴い、
私は歯痛、中耳炎、むくみなどいくつもの体調異変が起きました。
特に、朝7時から寝ているベッドの壁のすぐ向こうでバリバリバリと始められたら、
精神的に疲れ果てます。
我が宿舎の工事はまだ続いており、
私の住む一階のビル横にいろいろしなければならないことがあるらしく、
土日もお構いなしに早朝からドリルでバリバリやっているのです。
(高江で生活してはる方々の訴えがちょっとはわかる気がする)
としみじみ思います。
オスプレイの音がどれほど生活に実害のあるものか、
いくら住民が口を酸っぱくして説明しても、
体験しなければ分からないことが分かりました。
工事のドリル音はオスプレイとは全然違いますが、
その耐えがたい気持ちは共有できます。
病気になるのも頷けます。
歯が痛くなってきたときは、(あれ、体弱ってきたかな)と思っただけでしたが、
耳の芯が痛むとか、顔がむくんだりとか、今までなかったことです。
日本から持参した各種薬を適当に飲んだり、
耳の中に綿棒で塗り込んだりしているうちに少しずつ良くなってきていますがね。
↑上海の江財大卒業生、余立君さんが私のブログで工事後の部屋の惨状を見て、
「安物ですけど~。」と掃除機を送ってくれました。ホロリ。
そして、一階が最もひどいのか分かりませんが、
今まで漏水が5回、そのうち2か所は現在もポトポトと漏れ続けています。
私が毎日受け容器に溜まった水を捨てているからいいようなものの、
冬休みに日本に帰ったら誰がこれをするんでしょう。
それまでに直してくれるのでしょうか。うーむ。
このように問題だらけで、ネットもまたまた繋がらず、
また日本学科研究室(上の写真)で一人、エアコンつけてブログを書いています。
今学期早々、
一階から五階の長年使っていなかった倉庫のようなこの部屋へと追放されましたが、
2年生の数人に手伝ってもらって、床も机も、とことんきれいにしました。
次第に愛着がわいてきています。
ちなみに、右側手前の段ボールには
日本から持ってきた二十数枚の浴衣や帯が詰まっています。
浴衣用収納庫を買ってくれると約束を勝ち得るまではよかったのですが、
いつ現物が届くのか、これも定かではありません。
こんな冴えない生活でも卒業生や学生が遊びに来てくれたりして、
まあ、鬱にはならないっていうか。
昨日、卒業生の楊芬さんが菏澤市に属する鄄(けん)城県から2時間かけて
遊びに来てくれたので、後輩も2人招き、
オムライスを作ってみました。
ケチャップが喜ばれるかどうか不安だったので中国では初めてです。
でも、みんな(と言っても3人ですが)「お~いし~!」と言ってくれましたよ。
写真は「オムライス・鶏のぶつ切りとサツマイモのスープ」とか。
楊芬さんは、故郷の鬘会社に就職しています。
「鄄城県は『鬘の故郷』と呼ばれています」
と自慢するのですが、後輩たちは誰も知りませんでした。
彼女は1700元の給料で、月~土まで朝8時半から午後5時まで会社で、
世界の顧客に鬘を売り込み、契約を勝ち取るというネット営業をしています。
でも、7月から働き出して、
今だに一つの契約も取れていないそうです( ^ω^)・・・。
寮費、食費は全てただですが、食堂のメニューは「キャベツとご飯」だけとか、
週に一度だけ肉が出るとか、シビアな状況を報告していました。
近いうち、南の広州に行って働きたいとのこと、
長距離移動に抵抗を感じない態度がさすがは中国の子だなと思います。
実は、この研究室のWi-Fiも一応繋がってはいますが、
2週間前まではできていた有料VPN接続が今はできません。
今も「接続済み、セキュリティ制限あり」と表示が出ています。
写真アップも、実はこの編集画面に映像が出てこないのです。
そういう訳で、自分がどの写真をどの順で画像フォルダに保存したか
確かめながら、(日本からは見ることができますように)と
手探り状態で貼り付けています。
この状況はかなりストレス溜まりますよ。
この様子をさっきまで研究室にいた中国人の先生が見ていて、
「中国には言論の自由がありませんから・・・・・・」と。
私が「ちょっと残念ですね」と言うと、
「ものすごく残念ですよ!」
と言っていました。
ここでもホロリ。
日本もじりじりとこうした中国の状況に近づいているように感じるのは、
私だけではありますまい。
〈付録〉この記事はFB,やtwitterに載るかも知れませんが、
今、私自身はFB/twitterを見ることができません。
もし、よかったらコメントはこのブログにお願いします。
返事は遅れに遅れるのが常ですけど(笑)。
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