私がヴァイオリンの音色に初めて心を掴まれたのは
中学一年生の音楽の時間、
サラサーテの「ツイゴイネルワイゼン」を聞いた時でした。
あのヴァイオリンの透明な鋭さと哀しさに比べたら
ピアノなんか寝ぼけた音だなというくらい、
13歳のうすぼんやりした少女は衝撃を受けたものです。
しかし、クラスメートの中に「ツイゴイネルワイゼン」を
何回試みても最後まで正しく言えず、
さらに、学校の近所の「オホーツク海」ですら
「オホークツ海」などと言って、
正確に覚えていない子がいたのも
また別の衝撃でした。
その後、いろんな楽器のいろんな音色に出会い、
時に心が濡れたり、張り裂けたりして
それでも長年生きてきましたが、
へこたれるたびに、帰って行くのが
ピアノとギター、そして、ヴァイオリンの音です。
今日はNemanja Radulovic (ネマニャ=ラドゥロヴィチ)の
『チャールダーシュ』(ハンガリーの舞踊曲)
ヴィットリオ=モンティ作曲で
心を熱くいたしましょう。
れいわの大西発言問題でまだ凹んでいる自分自身への
起死回生薬として。
Vittorio Monti : Csárdás, par Nemanja Radulovic
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