9月に入り明らかに涼しくなった今日この頃ですが、
今日、一家族がマレーシアに出立する写真がラインで送られてきました。
我が娘夫婦とその子ども二人です。
数年行ってくるとのことで、まあ、引っ越しです。
自分を振り返っても40代後半からソワソワし出し、
アメリカに1年弱、中国に約10年と日本以外の場所で暮らしました。
日本社会の箱の中で
決められた役割通り暮らすことが全く不得意だったにも拘らず
その生活に慣れていたと言うか、それしか知らなかった私は、
二つの国で自分の想像を遥かに超える体験をして
その後日本に帰ってきたとき、
わざわざ箱の中に納まらなくても生きていけているのに気が付きました。
ずっと日本で暮らしていても
枠にとらわれず伸び伸びと自分の資質を発現できる人ももちろんいるでしょう。
しかし、多くの人にとって
一度日本社会以外の習慣、価値観を持つ社会で暮らすことは
考える視点が多面的になり、思考に幅と深さが身に着くチャンスです。
そして、社会の一部品としてではなく、
自分という個人として生きられるようになります。
娘はオーストラリアで学生生活を送ったので海外生活は初めてではありませんが、
彼女の夫、二人の子どもはこれから何度か
脳みそがシッチャカメッチャカになる事態に遭遇するだろうと思います。
それこそが何よりも貴重な経験でしょう。
人生は一人ひとりにとってただ一度だけの機会です。
全ての人が、戦争など理不尽なことで人生の道を途中で断ち切られることなく
たくさんの体験を積み、豊かに思考できる人になるための
生きる時間が保障されることを痛切に願い、
戦争で人間の命を簡単に奪う
すべての国のリーダーに禍があるようお天道様に祈ります。
以前、従弟がアメリカに1年間だけ行かせてほしいと願い出たとき、伯父夫婦をはじめ親族が反対したとき、私だけが「若いんだから1年と言っていて帰ってくるのだから、是非行かせてやって・・・」と後押しした覚えがあります。海外に出ると日本を見直すことも出来ますよね。
貴女の言われる「戦争で人間の命を簡単に奪うすべての国のリーダーに禍があるように・・・」は私も同じ想いでいます。
これを書きながらガザの人たちを思い、こみ上げるものがあります。ガザだけではないですけど、たくさんの命が本当はもっと長く、楽しく生きることができたのに…、本当に戦争はだめですね。