青島駅構内にこんな表示がありました。
「軍人、並びに母親と嬰児用の待合室」があるということでしょう。
日本には「軍人」がいないのでこういう表示にはとても違和感を感じます。
大学生の中に、ときどき大学を途中でやめて軍人学校に行く人もいます。
また、軍の学校の入試に落ちたので大学に入ったという学生も。
中国で軍人はエリートなのです。
軍人専用待合室があるというのも特権と考えた方が自然でしょう。
まさか、母子に対するようないたわりを必要とすることはないでしょうから。
あるいは、一般人との交流をさせないため?
機会があったら誰かに尋ねてみたいと思います。
朝7時の青島駅は日曜と新学期間近とが重なり、早くも大勢の人たちが集まってきています。
青島駅は古い建物だそうですが、待合室と改札口がそれぞれ東西南北にあって、実に広かったです。
6番線の古い電車は、客が来る前に駅員が雑巾で乗車口を丁寧に拭いていました。
(日本と同じだなあ)と思いました。
向かいの7番線にはおなじみの和諧号が静かに休んでいました。
さて、ピースしているえん小玲さんの前を行く二人が、
例のコインロッカー係の人たちです。
朝、安宿まで迎えに来て宿代を清算してくれ、その後、私たちの荷物を持って、
長い階段の上り下りが不要な特別の入り口から入り(超楽ちんでした!こんなルートがあるとは!!)、
私たちの乗る電車の会計係のところへ行って乗車券も清算してくれたのです。
待っている間も椅子を勧めてくれたり、本当に至れり尽くせりでした。
まさかここまでしてくれるとは思ってもいませんでしたが、
えん小玲さんは、私が外国人だからだと言うのです。
そういうこと、あるかもね。
午後8時発が翌朝の8時半発になったものの、
ついに私たちは寝台席を確保し、出発することができました。
SMAPのキムタクファンのえんさんに、わざと中居君を褒めてチクチクしたり、
えんさんが保存している香取慎吾ちゃんのドラマを鑑賞したりして、
10時間後の夕方6時半過ぎ、ようやっとこさ菏澤につきました。
元気者のえん小玲さんも、さすがにお疲れです。
今回は本当にお世話になりました!
面白かったわ~~(笑)。
菏澤駅も青島駅同様、長い、長い階段を降りなければなりませんでした。
下は一番最後にヨロヨロと降りた後、一休みしながら撮った階段です。
私のスーツケースは20㎏弱、キャリーバッグは10㎏強。
一段いちだん持って降りたんですよ。
エレベーターも、もちろんエスカレーターもないし、車いすの人どうすんねん。
これでもか、という感じの終わり方。
宿舎の部屋に戻ると冷蔵庫が完全に壊れており、
ドアを開けると温かくツーンと臭う空気が流れ出てきました。
わざわざ保存するために冷蔵庫に入れておいた数々の食品を見ると、
ほとんど全てにカビが生えています(涙・涙)。
今回大阪から強力に冷凍して運んできたチーズ・マーガリン・チョコレートなども
青島駅での足止めのために解凍されてしまいましたが、
それでも粘り強い私は、部屋のボックス型エアコンを24℃に設定し、
風の出る隙間に差し込んで冷やしています(今日で2日目)。
部屋はむちゃくちゃ寒い…。
オフィスのMr.張に「緊急事態だから!一刻も早く修理するか新しいのを買ってくださいよ!!」
と言っても、何しろ中国時間ですからね。いつ直してくれるやら。
でも今はいい思い出なのでしょうね。
それにしても、この階段で重い荷物を運んだとは!
よく頑張りましたね。
本当にこの時のことは一生忘れられないです(笑)。
中国のいろいろな施設・設備を見るにつけ、(見栄えばかりに気を取られて、使う人のことをひとっつも考えていない)と思うことがよくあります。こんな階段、車椅子の人はどうしたらいいんでしょう。エレベーターもなかったんです(ひょっとしたら、一箇所くらいはあるかもしれませんけど)。