毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「6時間停電ぐらいで怒るロシア人の先生」No.2256

2018-05-05 22:59:13 | 中国事情

遠くの石榴の木も一気に赤い花が開いています。手前の草の綿毛の白さとの取り合わせがいいですね。

午後、スピーチの個人コーチを終え、途中草花の写真を撮りながら

ルンルンと宿舎に帰った夕方6時頃、

ドアを激しくノックする音がするので出てみると、

はて、何処かで会った気がする白人が立っていました。

聞くと、5階に住むアレックスですと。

アレックスならEVE先生から聞いていたロシア人の先生で、

音楽科か英語科で教えているはずですが、

彼の英語は私とどっこいどっこいのたどたどしい感じなので、

たぶん音楽科の先生でしょう。

昼から6時間も停電だとアレックスは激昂していました。

一昨日は断水、今日は長時間の停電だ、

特に貴重な土曜日に停電とはとんでもない、

冷蔵庫の中はひどい有様だ、等々訴えています。

「でも、3年前は3日3晩停電だったこともある。

私はこの状況に慣れてきた。」

と言うと、更に憤懣やるかたない様子で

「このビルの教師達はみんな、もう慣れたと言って何もしない。

我々は停電の理由も知らされていないのだ。

もっと皆でオフィスに言うべきだ。」

と主張し、今すぐ私もオフィスに電話すべきだとまで言います。

恐らく5階に住む彼は、4階、3階と住人の先生達に呼びかけ、

つれない返事なので1階の私の部屋まで降りてきたのでしょう。

(2階は共産党書記の部屋なので、ちょっと無理)

自分はドアの外で待っていると言うので、

仕方なく今学期から外国人教師の係になったミズ王に

メッセージを送りかけていたら、また、ドアをノックします。

今度は何だと思ったら、

「外の人たちが『夜8時頃電気は来る』と言っていたから、

8時になってまだ電気が付かなかったら、

あなたと私で警察に電話しましょう。」

と言うのです。

「私はポリスの電話番号を知らない」と言うと

オフィスに番号を聞いて電話すると言うので、

面倒になり、O.K.バイバイとドアを閉めました。

午後8時過ぎに電気が付いたのでホッとしましたよ。


しかし、思えば8年前、初めて中国江西省南昌市に赴任したときは、

この山東省菏澤市よりもっと、もっとインフラは悲惨な状態でした。

(初めは確かに私も文句を言っていたなあ)と思い出しながら、

自分がすっかり中国的インフラに慣れていることに気付きました。

アレックスも、1年後にはわーわー騒がなくなっているでしょう。

第一、部屋の蛍光管が切れたぐらいならいつでも対応してくれますが、

インフラ関係はどうしようもないのです。 

 群生する草花の美しさにも目を見張る今日この頃です。

 

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2 コメント

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停電 (こきおばさん)
2018-05-06 06:54:25
そうそう昔はよく停電がありましたよね。
織物の町、富士吉田で育ったので、停電日やよく有った停電の時は、朝早くから夜遅くまで働き通しの織り子さんたちには、嬉しい休養の時間でした。
こちらでも今の中年以降の人にはわからないでしょうね。

いろんな花の季節、良い時期ですね。
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電気もガスも水道も (ブルーはーと)
2018-05-08 12:08:47
こきおばさん様
苦しい時を経て、現代日本のインフラはほぼ完璧ですね。他国で初めてそのことに気がつきます。しかし、それは必ずしも日本人個人の成長にとって良い事とは言えませんね。全て満たされているとそれ以上を望まなくなります。あらかじめ与えられているということは、あらかじめ失われていることと同じだと私には思えます・・・・・・。日本の子ども達、可哀想だな、と。
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