毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日本語を使い始めた1年生」No.1634

2016-04-07 22:50:35 | 教育

「親バカ」という言葉は、世間のやや冷めた目線もお構いなしに、

熱い思いを我が子に注ぎ、つい自慢する親達を表現したものですが、

同じことは一年生を見る教師にも言えまして、

日本語をま~ったく話せず、意味も分からない子たちが、

少し、また少しと、日本語を聞き分け、話し、書くようになっていく姿を見る程

嬉しいことはありません。

なので、下の学生たちの一言は、皆さんにとっては

(ふ~ん、だから何?)かも知れませんが、

一人ひとりの学生の半年間の歩みが頭に浮かんでくる私にしてみれば、

本当に、可愛い成長なんですよね~~。でへへへ。

 

4月1日一年生のクラスでも「大うそ自慢大会」 をしたんです。

〈わたしあります〉を使う勉強です。

他に、使える文型を使って書いた学生もいました。

覚えた文型を自分で選んで使うことができるのです。

どうです、偉いでしょう?うちの子たち。

――――――――――――-――――――――――――――――

1:最(もっと)も おもしろい嘘(うそ)は 誰(だれ)の嘘(うそ)ですか?

2:最も 大きい嘘は 誰の嘘ですか?

3:最も 小さい嘘は誰の嘘ですか?

・陳棋穎…わたしは、飛行機が2台あります!

・陸惠敏…わたしは、アメリカ製の眼鏡があります!

・王妍…わたしは、地下鉄が2つと映画館と駅があります!

・閻小玲…私は、一兆円のお金があります!

・趙寧…私は、店員2人と化粧品の店があります!

・遅苪…私は、髪がとても長いです!

・劉樹慧…私は、一休さんの友だちです!

・郭長梅…私は、宿題がありません!

・陳芝芊…私は、24時間寝ました!

・李彦…私は、猿がいます!

・張倩楠…私は、韓国のハンサムな男の子です!

・唐瀾…私の出身は、オーストラリアです!

・韋彤…私は、彼女がいます!

(韋彤さんはこの間18歳になったばかり、このクラスで唯一の男性です。

もちろん、彼女の「か」の気配もありません。3年生も同じ嘘をついた人がいましたがね…)

―――――――――

明日、クラスで1・2・3のトップ賞を選びます。

私としては、李彦さんの「私は、猿がいます!」が一番おもしろいかな。

小さい嘘も可愛いですよね。これでも本人は精一杯の大うそをついたんですよ。

 

古い運動場の脇の菜の花。白いのは綿毛です。

今日もさんざん飛んでいましたよ。

 

 

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