毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「田中角栄という政治家」No.1627

2016-03-31 21:54:43 | 日本事情

中国に来て、日本の政治家で人気があるのは、私が聞いた範囲では

田中角栄さんでした。

周恩来首相とともに、日中国交正常化の立役者だからだという理由でした。

1972年、私は未熟な若者でした。

大きな政治をする人だとは分かりましたが、

自民党だというだけで、田中角栄氏について知ろうともしませんでした。

今、彼の言葉が、どうして心にスーッと染みていくのでしょう。

田中角栄は戦後民主主義の申し子の一人だったんだと、

今は分かります。

彼は、国会で何度も「中国には迷惑をかけた」と発言したそうです。

昭和の政治史をダイナミックに彩る一人であることは確かです。

今日は角栄さんの言葉を噛みしめたい気持ち……。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、

現実の人間を軽蔑してしまう。

それが大衆軽視につながる。それではダメなんだ。

     

    政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。

    そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちを

    そのままで愛さなきゃならない。

 

    初めに結論を言え。

    理由は、三つに限定しろ。

    分かったようなことを言うな。

    気の利いたことを言うな。

    そんなものは聞いている者は一発で見抜く。

    借り物でない自分の言葉で、全力で話せ。

    そうすれば、初めて人が聞く耳を持ってくれる。

 

    俺の目標は、年寄りも孫も一緒に、楽しく暮らせる世の中をつくることなんだ。

    

私はかつて、人の悪口を言ったことがあるか!

誰か一度でも人の悪口を言ったのを聞いたことがあるか!

私は一度もない。

 

 

有り難てェことだと思わんとダメですよ。

 

どんな境遇におかれて辛い思いをしても、天も地も人も恨まない。

 

     国民のための政治がやりたいだけだ。蟷螂の斧と笑わば笑え。

   ---------------------------

  kakueitanaka

田中角榮(たなか かくえい)
生年月日:1918年5月4日
出身:新潟県刈羽郡二田村
政治家、建築士、内閣総理大臣(第64・65代)
死去:1993年12月16日)

 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする