キャンパス道路脇には蕾をつけた植木がそこここで見られるようになりました。
2004年、イラクで人質になった人たちに対して
「自己責任」という言葉を吐き、政府の責任を放棄して国民の命を軽んじたのは、
当時の小泉純一郎首相でした。
この言葉は誰に対して、どんな場面で言うのか、気をつけなければなりません。
ジャーナリストが危険を冒してまで伝えなければ庶民には伝わってこない真実が
世界にはたくさんあります。
知らないことをいいことに、政府は庶民をいとも簡単に操作します。
私たちが無関係だと思っていることは、
実は、とてもつながりがあるのだと、
後藤健二さんが殺される直前に、安田純平さんが語っていた記事を読みました。
後藤さんの時も、
政府が行くなと言っているのに
わざわざ危険なところに行ったんだから、自業自得だという、
自分の半径3m以内しか見ない類のコメントがありました。
後藤さんは観光旅行に行ったわけではありません。
たった一枚の写真で、一つの記事で、今、世界で何が起こっているのかを
知ることができることがあります。
後藤さんや安田さんはそのような仕事をしていた(いる)人たちです。
「政府が止めているのにわざわざ危険な危険を冒すのは自業自得」
というのは考えてほしい言葉(思考)です。
この発想の人は、
政府が行けと言って、危険なところに行き、死んでしまった人には、
立派な英雄だと言うのでしょうか。
政府は国民の上に立つ存在ではないのです。
つまり、国民こそが政府の上に立つ存在なのです。
自国民の生命が危険な状態の時に、
見殺しにするような政府は、政府の資格はありません。
アベ首相が「これから、日本人に指一本触れさせない」と言ったのは、昨年の2月でした。
では、アベ首相、今度こそ、
安田純平さんを無事に解放させるために、早急にあらゆる手段を講じてください。
後藤さんの殺害が、アベ首相の無為無策と、
積極的に有志連合にアピールするため(目的は邦人救出ではなく、ただこれだけ)、
わざわざイスラエルまで出かけて行って両国の旗の前でスピーチし、
拘束した側の敵愾心を煽った無神経さによることは衆人の知るところです。
ペラペラと、人間としての誠実さの欠片もない言葉を吐くのは、もう止めて、
具体的に一人の日本人を救出してほしいのです。