毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国的集合時刻」 2013年5月4日(土) No.639

2013-05-04 20:57:15 | 日本中国比較
ここ3年近く信じてきたことを修正しなければならない。
何かの集まりがあるとき、
この辺り(南昌)では、すこし遅めに始めると、考えてきた。
とりわけ江西財大には「財大時間」というものが定着していて、
授業でもないかぎり、30分ぐらいは平気で遅れる人が多いのである。
金曜夕方5時半からの日本語コーナーでも、
5時半きっかりに行ったら、ホンの数人が律儀に座っているだけ。
6時頃までに何人もがゾロゾロと入室してくる。

2年ほど前、日本の立命館大学の先生が留学説明に来るので、
9時に教室で待つように言われ、学生とともに待っていたら、
30分過ぎても1時間過ぎてもまだ来ない。
1時間ぐらい経ったとき、誰か大学職員が説明した言葉が、
「今、まだ学部長(だか)と雑談しているからもう少し待ちなさい」
というものだった。
このとき思わず日本語で(念のため英語でも)
「信じらんな~~い!!!(Unbelievable!)」
と職員さん向けに叫ぶと、彼は無表情だったが、
周囲の学生たちから、弱々しい共感の笑いが起こった。

しかし、こんなことはただの一面であった。
この間、近所にお呼ばれして出かけたケースと、
4日前、私の部屋に招待したときは、
2度とも、約束の時刻より1時間早い行動だった。
私は「12時に来てください」と言っていたが、
第一陣はきっちり11時に到着した。
アシスタントで来てくれていた楼さんの解説によると、
「パーティーなどでは約束の時刻より早めに行くのが中国の礼儀です」
と聞き、ガーン!
日本では、約束の時刻が12時なら、12時少し過ぎるくらいがちょうどいい。
確か、アメリカのシアトルも10分前後遅かったと記憶している。
きっちりの時刻だと、まだ準備が整っていないかもしれないので、
主催者側のことを考えて、
やや遅めに着くようにするのだと解釈している。
中国は面白い。
相手のことを慮るのではなく、
自分がどれほどこのパーティーを楽しみにしているかを表現するのが
礼儀なのである(ちょっとキュートね(^O^))。

どちらでも、慣れたら予想がつくからいいのだろうが・・・。
コメント
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