にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

永遠の出口

2006年09月29日 | 日々のこと
この人の文章は、言葉が肌にしっくりなじむ。
前に読んだ、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』もそうだった。

本屋さんの宣伝文句や解説には、「児童文学からの転向のきっかけとなった作品」と書いてあったけれど、わたしはそうは思わない。

「児童文学」とそうでない文学をわけるのはナンセンスだと思っているし、「○○向け」などというのは、作者が決めることではないと思っている。

森さんの作品で一番好きなのは、毒から目をそらさないところだ。
こころの奥深くに潜む、どろどろしたもの。

そういったものから、目をそらさずにきちんと向き合っていて、その上で希望を捨てていないところ。

一気に読み終えてみると、ここ何日かの心身の不調がすこし快復している事に気がついた。

ほかの作品も読んでみたいなと思う。


***森絵都『永遠の出口』集英社文庫、2006年***





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2 コメント

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Unknown (mai)
2006-10-01 22:13:52
とっても偶然。

私も今日その本を見てたんです。

まだ森さんの本は買ったことがなくて

(文庫化されているのが少なくて残念)

迷った末に梨木さんを買いました。

次は買ってみます♪
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森さんのほん (ゆき)
2006-10-02 21:00:34
ほんと偶然だねえ。



でも、以前から、maiちゃんとは好きなものがけっこう重なっているような気がしています。(わたしが勝手に思っているだけかも 笑)わたしもシャガール好きです。



『永遠の出口』も好きだけれど、『アーモンドチョコレート入りのワルツ』のなかの短編が特に好き。

いま、文庫になっているのは、たぶん4冊ぐらいかな。

直木賞を受賞した作品も読みたいんだけど、まだ文庫になってないから、図書館で借りて読もうとたくらんでいます。



maiちゃんも、もし機会があったら読んでみてね♪

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