にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.3

2013年05月06日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.3
"As long as I live" Harold Arlen/Ted Koehler


Sheila:
それでは各自の歌を歌ってもらいます。
よく聴いてくださいね。
前に出て、自分の曲について、マイクを通して説明してもらいます。
わたしたち全員は、ピアノ奏者やベース奏者、ドラム奏者になったつもりであなたの説明を聴きます。

たとえば、わたしがいまからConfirmationを歌うとしますね。
わたしはピアノ奏者に、
「わたしはいまからConfirmationをBbで、イントロは8小節で、何コーラスか歌います。最初のテーマのところは歌詞をつけて歌います。歌詞をつけて歌うのは2コーラスです。」
と伝えます。

それから、いくつかの終わり方があります。
ストレートに終わる終わり方、Tag endingといって、終わりをひきのばして終わる終わり方、それから、楽譜にrit.と書いて、最後をゆっくりにして終わる終わり方。

それから、vamp(2種類のコードを交互に演奏する)というものもあります。

(シーラさんの指示でピーターさんが、vampを弾き始め、シーラさんがMy favorite thingsを歌い、歌詞を即興でつける。)

そして、終わる時には、あなたが歌うのをやめてください。
どんどん続けようとしないでね。
あなたが歌をやめないと、共演者も演奏をやめられないので、2時間以上もずっとvampを演奏する羽目になってしまいます(笑)

Peter:
まあ一種の修業だね(笑)

Sheila:
ほんとにそうね(笑)
ジョン・コルトレーンがvampを演奏していて、「終われない」と言ったら、マイルスが「サックスを口から外せ」と言ったのよ(笑)


(一番目の参加者が前に出る。)


参加者:
わたしはAs long I liveをBbで、ミディアムスウィングで歌います。こんなふうに(と言いながら、指を鳴らしてテンポを出す。)

Sheila:
歌についての説明を全部終えるまで、テンポはださないほうがいいわ。
歌の説明が終わる頃には、共演者がテンポを忘れる可能性があるからよ。

もし楽譜にMedium Swingと書いているのなら、あらためて共演者に伝える必要はないわ。
何コーラス歌うの?

参加者:
2コーラス歌って、Tag endingで歌います。

Peter:
Tag endingはどんなふうにやるのかな?
なにか特別な構成はある?

参加者:
3-6-2-5です。

Peter:
わかった。

(参加者がカウントを出し、歌う。)

Sheila:
とっても素敵よ。心がこもっていて、いいフィーリングを持っているわね!

参加者:
とても緊張していて、ラインを忘れてしまいました。

Sheila:
気にすることないわ。
これはワークショップなんですよ。
それがわたしたちがいまここでやろうとしていることなの。
わたしはこの年になってもまだ学んでいるんですよ。
だから、どうぞ、「OK」という気持ちでいてくださいね。

ところで、あなたは2コーラス歌うと言いましたが、実際には2コーラス歌ったあと、
ピーターが1コーラスソロを弾いて、そのあとあなたが1コーラス歌いましたね。

それなら、「合計で4コーラス」と伝えるか、「2コーラス歌って、1コーラスソロを弾いてもらって、
最後にもう1コーラス歌います」と伝えたほうがいいわ。

いまは、ピーターが、あなたが考えていることを察して演奏してくれましたが、いつもそうとは限らないからです。

あなたの英語はとてもいいわ。
でも、サビの部分がすこし苦しそうだったのだけれど、1音あげてみたらどうかしら?

(ピーターさんが1音あげて演奏し、参加者が歌う。)

Sheila:
どうかしら?

参加者:
すこし高いですけど、サビの部分は歌いやすいです。

Sheila:
途中で転調してもいいかもしれないわね。

それから、そんなに力をいれずに、もうすこし楽に歌ったほうがいいと思います。
そのほうがグルーヴ感が出ると思うの。
こんなふうにね。

(シーラさんがすこし歌ってみせる)

Sheila:
もうすこし、フレーズの前に間をあけたほうがいいと思うわ。
なにはともあれ・・・・

(シーラさんがそういいながら前にでて、As long as I liveのメロディーに合わせて、
”You are wonderful~"と言いながら、参加者をハグする。一同拍手。)



~vol.4に続く~











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