にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

歌うことについて

2006年04月07日 | 日々のこと
入学式のシーズンですね。

このところ、考えていることがあって、
長くなりますが、ちょっと書いてみます。

卒業式や入学式では「君が代」を歌うということが
式典の中に取り入れられているところが多いと思います。

そこで、歌わない生徒が歌うことを強制されたり、
あるいは、ピアノの伴奏を断わったり起立しなかったりした教師が「処分」を受けるという事件が、いろいろな場所で起こっています。

自分の学生時代を振り返ってみれば、
大きな声で歌った記憶はないけど、
断固として歌わなかった記憶もない。

「君が代」は、なんだか歌ってはいけないような、
でも歌わなくてはいけないような、歌であって歌でないような、
微妙な「歌」として私の前にはありました。

でも、音楽が好きで、歌うことが好きで、
ずっと続けてきて、いまあらためて思うのは、
「自分が歌う歌を誰かに強制されたくないよなあ」
ということです。

歌いたいときに歌いたい歌を歌うから
「歌」なのであって、
歌いたくもない歌を誰かに強制されるなんて、やっぱりおかしいと思う。

無理やり歌わせて、嫌がる人を処分するなんて、
戦時中みたいです。

異議を唱える声を力づくで押しつぶして、
一色に塗りつぶそうとするのは
音楽と、人間に対する冒涜だと思います。


みんなが自分の歌いたい歌を歌えるようになればいいのになと思います。