にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

表作り

2006年01月18日 | 日々のこと
きのうはひさしぶりに議論に参加して、脳細胞に刺激を受けたので、
帰ってから、昨年末からずっとやろうやろうと思っていた作業を
ちょっとだけやりました。(帰宅したのが遅かったので、ほんとにちょっとだけ。)

昨年発見された史料(書簡類)を、エクセルに打ち込んで表にする作業です。
差出人ごとにまとめられた史料を、一度年代順に並べ直してみようと思っています。

この間、別の大学で歴史学を専攻している友人とも話していたのですが、
「論文を書くより表を作るほうがたのしい」ということで意見が一致しました。

もちろん、論文を書くことも好きでやっていることだし、
書いているときになかなか言葉が見つからなくて苦しい思いもするからこそ、
書き終えたときは嬉しいのですが、
さまざまな表を作っているときの充実感はなにものにもかえがたいものがあります。

なにより、論文よりはだんぜん早く(!)達成感が味わえるところが魅力。

たとえていうなら、
論文を書くことが、やってもやってもなかなか終わらない大掃除だとすれば、
(いつも、最後にどうしても片付けられないものが残って、
ひとまずそれらをまとめて見えないところに直すところまでそっくり(笑))、
表を作ることは歯磨きとか、お風呂掃除とかに似ていると思う。

もちろん、表や数字では表現できないことや
表にしてしまうことで消えてしまうことがあるから
言葉によって論文を書くわけなのですが、
そういった表をひとつひとつきちんと作ることもまた、
言葉を探す上でとても大切な作業であると思います。

これは、前の大学で、ある先生から身をもって教わったことでした。


・・・というわけで、長くなりましたが
今日はこれから作業の続きにとりかかる予定です。