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機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Rome 2008 / 恍惚の聖テレーザ

2009-07-03 | Italy

小説および映画 『天使と悪魔』 で、ラングドン教授がガリレオの暗号 “火=Fire” をヒントに、ベルニーニの名前に導かれれて辿り着いたのが、ローマのテルミニ駅にほど近い、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 [Santa Maria della Vittoria] です。
磔になった枢機卿が火炙りにされるという、ショッキングなシーンの舞台となるこの教会内のコロナーロ家の礼拝堂の祭壇には、ベルニーニの傑作 “聖テレーザの法悦” [Estasi di Santa Teresa d'Avila] が収められています。
天使の矢(神の愛)に心を射抜かれた聖テレーザが、神との一体感を堪能しているその恍惚な表情はとても美しく、官能的で魅惑的です。
当時、あまりにもエロティックだという批判があり、予定していた設置場所が、バチカンからここに移されたという説もあります。
映画での炎に包まれた“聖テレーザの法悦” はもちろんセットですが、燃え盛るオレンジ色の炎によって、より一層官能的に映っていました。


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