BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第114話 感想3: 気がつけば風太郎はいつも四葉のあとを追いかけていた

2019-12-11 19:04:19 | 五等分の花嫁
今回の114話、風太郎の告白に、恐れ慄いた四葉は、案の定、脱兎のごとく逃げ出したわけだけど。

でも、よくよく考えれば、風太郎って、いつも四葉の後を追いかけていたように思う。

で、体力バカwの四葉に、いつも置いてきぼりを食らわされていたw

でも、このよく見た風景が、風太郎が、恋愛対象として自ら追いかける相手として四葉を選ぶことを、なんだかんだ象徴していたんだろうね。

追われる側ではなく、追う側として。

そういう意味では、言葉は悪いけど、すでに攻略済みの一花、二乃、三玖に対しては、文字通り、「釣った魚には餌はやらない」という無慈悲を貫いたともいえる。

追ってくる相手には、ごくごく自然に振る舞うに留める。

そういう意味では、ケーキ屋店長さんから、天然のジゴロ呼ばわりされていたのも納得できてしまう。

だって、結局のところ、一花、二乃、三玖からの攻勢に対しては、ある意味で、等距離外交を貫いたのだから。

実際、中盤以降、三人の愛は、傍から見てても、だんだん重たいものになっていったものね。

一花の闇落ち、二乃のツンデレツン、三玖のパン屋修行・・・

それをいなし続けて、結局のところ、陰で支えてくれた四葉を追いかけるのだから。

でも、そう思うと、やっぱり今回の、とにかく誰か一人を選ばなくちゃいけない、という状況を生み出した一花の功績は大きいなぁ。

今回、四葉以外の面々がどうしたか気にかけた風太郎に対して、今は四葉こそ追いかけるべき時、と五月は叱咤していたけど、実際のところ、負け組三人は、どうしていたのだろう。

二乃と三玖が泣きながら抱き合っていた描写はすでにあったけど、

一花はどうだったんだろう。


それにしても、実際に「ひとり」が選ばれると、風太郎を奪い合っていたのが五つ子の姉妹だという設定は、結構、きつい。

二乃ではないけど、悔しいけど、同時に、祝福しないわけにはいかないわけで。

そういう意味では、まだ三学期が残っているこの学園祭の時期に決着をつけさせたのは、ちょっと、作者、ずるいんじゃない?、とも感じる。

まだ、学校で会い続けないといけないからね。

むしろ、この後の、卒業後の分枝のゆくえについてこそ、ちゃんと描いてほしいなぁ。

まぁ、だからあと8話を残しているんだろうけどね。

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五等分の花嫁 第114話 感想2: 結局、四葉は最高の「嘘つき」だった!(いい意味で)

2019-12-11 11:32:31 | 五等分の花嫁
114話の最後の場面で、四葉が「好きです」というシーンを見て、ああ、そういうことだったのか!と思ったことが、実は2つあった。

ひとつは、もちろん、全く同じ構図、つまり、寝転がった風太郎の頭を抱えて上から四葉が覗き込むようにする構図が、以前にもあったこと(21話)。
ああ、あの時に、すでに四葉の隠していた気持ちは漏れていたんだ、ということ。

・・・といっても、このことは、もはや読者にとっては周知の事実だけどね。

で、もうひとつは、21話のこの四葉のなんちゃって告白シーンを思い出してのことで、その時に発せられた「嘘(ウッソー)」という言葉だった。

で、その結果、なにを思い出したかといえば、一花が京都で言った「全部、嘘」という言葉。

あの「全部、嘘」という言葉は、風太郎の視点に立つと、もちろん、一花、こいつ、なに言ってんだ?という疑問であることは間違いないのだけど、でも、それと合わせて、あれ、そういえば、前にも、嘘、って言われたことあったっけ?、ということで、その相手は、他でもない四葉であったこと。

いや、だから、

あの一花の「全部、嘘」という言葉も、四葉の「ウッソー」という言葉を思い出すための鍵のような言葉だったのだろうなー、ということ。

さらにいえば、あの一花の「全部、嘘」の言葉の直前に、一花は風太郎の頬にキスをしていたわけだけど、あの場所も以前に、四葉がケーキのクリームを取るために(という口実で?)風太郎にほっぺチューをしたところと同じだったんだよね。

それを一花が狙っていたかどうかはわからないけど、少なくとも作者は狙っていたのだろうな、と思う。

その上で、風太郎からしたら、四葉の「嘘」に気づいちゃったんだろうね。

その意味では、一花と四葉とで、嘘つきの習熟度が違っていたということ。

恐るべしは、四葉の、嘘マスターっぷり。
見事なまでの本心を隠す演技力。

それにしても、まさか一花の「全部、嘘」が、四葉の「ウッソー」と対比される形で、逆に、四葉が筋金入りの「嘘つき=演技上手」であることが示唆されるとは思わなかった。

本心を隠す、という点で、四葉の演技のほうが徹底していた、ということだね。

つまりは、四葉は、最高の「嘘つき」だった。

それがゆえの、芝居上手。

そして、その表現の機微を風太郎も最後には気づいていた。

というか、おおむね、京都の修学旅行のときには気づきかけていたということだけど。
逃走した三玖を追って、四葉とバスで追いかけていたところね。

でもそんなことがあったからこそ、114話の最後で風太郎は、ダメ人間どうしだけど、お互いに支えあえる存在として、四葉を選んだのだろうな。

二乃のような、一方的なアタックでもなければ、
三玖のような、思慕を向ける対象でもなく、
一花のように、恋愛の駆け引きを楽しむ相手でもなく。

そういうめんどくさい、手続きをすっ飛ばして、
お互いに支えあえるパートナー。

それば四葉だった。

溢れ出す好意を身体で全面に表しながらも、言葉には決して出すことのなかった嘘つきの四葉。
彼女を風太郎は最終的にを選んだ。

もちろん、この風太郎の決断には、というか、風太郎に四葉を選ばせた作者の目論見には思うところがないわけでないのだけれど。

だって、

グイグイアタックしてくる肉食系の女子たち(二乃は言うに及ばず、三玖も最後はそうなっていた)よりも、

策を弄して自分に向かうように場を支配しようとする女子(一花のことね)よりも、

一途な思いをひた隠しにしながら、ひたすら自分を陰で支え続けようとする健気な女子(四葉)

が、最後に選ばれるのだから。

それが読者にはヒットしている、と作者は捉えているということだよね。

無条件に尽くしてくれる(元気いっぱいの)大和撫子

それが当代の理想の女子、というのが、新ラブコメ王のねぎ先生の結論だった。

それはそうなんだろうな。
王道中の王道。

その健気さを、決して古っぽくなく、ましてやあざとくもなく描くための仕掛けとして用意されたのが、四葉の過去に、風太郎との出会いと、前高校の退学処分を全員に負わせた姉妹への負い目、という2つの重たいエピソードを配したことだった。


にしても、この先の8話あまり、なにを描くのだろう。
いや、進路、受験、卒業、結婚式とイベント目白押しだから、あっという間に消化できるのか?

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五等分の花嫁 第114話 『最後の祭りが風太郎の場合②』 感想:終わってみれば、ド直球のハイスクール・ラブストーリー!

2019-12-11 09:33:22 | 五等分の花嫁
あー、終わったー、終わったー
「最後の祭り」が終わったー

そうかー、ストレートにそう来たかー。
最後のひねりはなかったかー

それにしても、『最後の祭りが風太郎の場合』の②が来るとねw
前回が①ではなかったので、地味に騙されたよ。

で、書きたいことはまた、たくさんあるのだけれど。。。

まずは、四葉、おめでとう!、だよね。

文字通り、紆余曲折あったわけだけど、風太郎がずっときちんと見ていてくれていて、よかった。

終わってみれば、結局、一番大事だったことは、第1話冒頭にあった「君と出会った高校2年の日」という言葉だったということで。

風太郎にとって重要だったのは、高校2年のときに「初めて」出会った相手としての四葉だった、ということだよね。

いや、これは「京都の子」問題をずっと引きずっていたこの物語からすれば、最高にトリッキーなところだったわけだけど。

でも、それも、四葉の封印マジックで押し切られてしまった。

『最後の祭りが四葉の場合②』の108話で最後に四葉自身が言っていたように、四葉としては、風太郎と京都と6年前に出会っていた事実については、もう過去のこととして振り返らないと決めていた。

その決心を風太郎に対しても押し切ることに決めた、ということだよね。

だから、今回、風太郎が、一応、四葉が京都の子であることを確認しようとした言葉に対しては、無理矢理、その問いを遮ることで押し通した。

でも、実は風太郎にとっても、四葉が6年前の京都の子であったかどうかはもはや大して重要な意味を持っていなかったわけで。

それよりも大事なのは、この高校で四葉と出会ってから過ごした日々とのことだった。

いや、よくよく考えれば、そうなんだよね。

別に6年前に結婚の誓いをしたわけでもなんでもないのだから。

要するに、普通に、高校生の男女が、普通に高校で出会って、林間学校、修学旅行、学園祭、という高校のイベントを二人でこなしていった。

そして、その過程で、二度とできないような、よい思い出を積み重ねてきた、ということ。

ただそれだけだった。
それだけの話だった。

その意味での、ハイスクール・ラブストーリー

だから、一番のミスリーディングは、「京都で出会った子」という謎だった。

これにはやられたなぁ。。。

いや、作劇的には、かなり反則ギリギリで。
だって、いや、あれ関係なかったんです!、なかったことにします!ってことだから。

そこに最後までこだわったために、いいように踊らされてしまったw

いや、もちろん、いい意味でね。
楽しかったしw

そもそも、最後の、いろいろな思いを振り切ってようやく「好きです」という言葉を伝えた時の四葉の姿は、そのまま以前、三玖のコロッケを試食しすぎて倒れてしまった風太郎を介抱してしながら「好きだから」でも嘘!と言った時の四葉の姿と同じだったのだから。

要するに、あの時、四葉は、すでに、五つ子の中で誰よりも早く、好き、という気持ちを伝えていたのだから。

物語の最初からもう誰が花嫁か?という問いへの答えは示されていた。

まぁ、それを撹乱させるための、五つ子という、設定だったわけだけど。

「五月の森」ならぬ「四葉の森」だった。


とまれ、四葉、おめでとう!

書きたいことは、まだたくさんあるので、またあとに書くと思うけどw

しかし、そうすると、来週は、風太郎と四葉で、二人だけのキャンプファイアーダンスなのかな?

いや、その場に、五つ子が駆けつけるのか?
いやいや、さすがにそれはないかな?

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