メッヘレン
メッヘレンはアントワープとブリュッセルの
中間に位置する人口約8万人の町です。
16世紀初頭にはネーデルランド(現在のベルギー
とオランダ)の首都として、25年間ヨーロッパ
の政治・文化・芸術の中心地として栄えました。
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二つの宮殿が道を挟んで向かいあっています。
「オーストリアのマルガレータの宮殿」と
ゴシック様式の中庭です。
16世紀初頭に建てられたルネサンス様式
の建物です。
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こちらは「マーガレット・オブ・ヨークの邸宅」
です。
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マーガレット・オブ・ヨーク(1446-1503)は
ブルゴーニュ公国最後の君主にイギリスから嫁いできま
した。
1500年から1515年までは、神聖ローマ帝国皇帝
カール5世がこの邸宅で暮らしました。
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メッヘレンの中心にある、マルクト広場(グロート・
マルクト)と聖ロンバウツ大聖堂です。
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広場には「オーストリアのマルガレータ像」が立って
います。
「オーストリアの・・」と枕言葉がついているのは
彼女がハプスブルク家の出身だからです。
父親は神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世。母親は
「美女の中の美女」と称えられた「ブルゴーニュ
のマリー」です。
(マリーの義母がマーガレット・オブ・ヨークです。)
ネーデルランド総督となったマルガレータは兄の遺児
カールの養育を、父マクシミリアンから託されます。
皇帝家としてハプスブルク家は絶対のものになって
いきます。
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15世紀から16世紀に移っていく激動の時代に
「マルグリット」なる同名の二人の女性が、メッ
ヘレンを舞台に活躍しました。
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「オブ・シニョールケ(紳士の上)」という愛嬌
ある名の像のレプリカです。
アントワープの人を揶揄する表現として使われる
そうです。
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聖ロンバウツ大聖堂は、13世紀から約300年
の歳月をかけて建設されたゴシック様式の教会で
す。
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付属する鐘楼は高さ97m。49個の鐘からなる
大規模なカリヨンが2組あります。
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内部にはヴァン・ダイクの「十字架のキリスト」
の祭壇画があります。
メッヘレンは、今もこじんまりした、絵のように
美しい町でした。