だいありぃ。

くろねこのつれづれなるにちじょう。

本読み中。

2016-01-27 14:06:11 | 日常。
重いのから軽いのまで。ネタバレありです。



「夜は短し歩けよ乙女」
…立ち読みしたときは面白いと思ったのですが、一話で挫折。
不条理劇系は面白さがよくわかりません。(¯―¯٥)

「山本五十六」
パールハーバーの直前あたりまで面白く読みました。そこからあとは流した感が…^^;
もともと、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」という、有名な名言だけ知っていて、どんな人なんだろ、と思ったのがきっかけ。
届いてみたら、著者の阿川弘之は阿川佐和子のお父さんで、評論家のイメージだったのですがこの人にも興味あったんだった!と、嬉しい誤算でした。
内容は、主に第二次ロンドン海軍軍縮会議(事前協議)~ミッドウエー海戦まで。
似たような本としては、過去に司馬遼太郎「坂の上の雲」を読んでるわけですが、「坂の上の雲」では、基本的に海軍は秋山真之の話だし、政治面もある程度触れてはいるもののメインの話では無いわけで、多少毛色が違うかな。
山本五十六という人は、太平洋戦争前半の聯合艦隊の司令長官であるわけですけど、その前に海軍省次官をやっていたり、その前もちょいちょい現場を挟みながら事務的なポストについてたりするんですね。
そのあたりの話だと、なんとなく「中の人」的な感覚で読んでしまう(現場感覚がわかってしまう)自分がいたりする 苦笑
「官僚たちの夏」では、「こんな奴おるかいっ!…いや、もしかして経産にはいるのか…?」って感じで、リアリティがあまりなかったのですが、「山本五十六」は実際の記録や手紙などを下敷きにしているためか、すんごい、いろんなとこで「あー、あるある…( ´Д`)=3」な感じで、ある意味読んでて疲れた(¯―¯٥)
軍隊ネタは、更に言えば大抵の登場人物が階級&職名つきで出てくるので、すごくわかりやすい(笑)

じゃー、日本の役所は当時からなんも変わってないのか、というと、そういう趣旨ではないんだけど、と一応弁護しておきます^^;
だって、江戸時代の城中の話とか読んでてもなんとなーく雰囲気分かる。ヨーロッパ史的なものはあまり得意ではないので、そちら方面はいまいち分かりかねるけど、事務方のあり方なんていうのは、そうそう時や場所によって変わるものではないんだな、と思ったりします。

「鉄の骨」は、積ん読していた池井戸潤作品。官製談合がテーマで、これはこれでおもいお話でした。
しかし、池井戸潤の描く悪役はわかりやすいねぇ。。この勧善懲悪がウケるんだろうけど、、、味方は正義で、多少やらかしても罰せられず、敵が悪役で、態度も悪いし性格も意地悪で、最終的に一網打尽、みたいな、そんな世の中甘くねーわな、と思ってしまう自分がいたりする。正義が何か、悪が何かが渾然一体としているのが世の中で、その中で藻掻くから面白いんだと思うんだけど、そのあたりの掘り下げが軽いなぁ。
この本でいうと、「談合は是か否か?」というところ、もちろん正解は「否」なのだけど、そこにずぶずぶと入っていく主人公にもっと葛藤が欲しかった。最初「ダメ、絶対!」だったのが、触れてないわけじゃないんだけど結構あっさり「いや、でも必要悪だし!」みたいな見解にクラスチェンジしてしまって、え?いいの?と読んでる方がついていけなくなってしまった感がある(¯―¯٥)


とりあえず、文庫四冊(「山本五十六」は上下巻)ぶん。(^^)/
あと五冊あるよー(๑´ڡ`๑)
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