読むだけで7割くらいの人の腰痛が治った(ちょっと誇大かもしれませんが)という本、
「サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療(ジョン・E. サーノ著)」
が、きっかけで、「癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (アンドルー・ワイル著)」に辿り着き、
さらに、ちょうど、友人がガンになってしまったと連絡があり、「がんが自然に治る生き方――
余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと(ケリー・ターナー著)
を読み、
さらに「がんが自然に消えていくセルフケア(野本篤志著)」を読みました。
腰痛に関しては、最近ではあちこちで耳にしますが、85%近くが原因不明で、心療内科の
認知行動療法など、いわゆるメンタル面において、患者さんの思考回路を端正してあげると
腰痛が治ってしまうと云われています。「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」・・読むだけで
思考回路が端正されるきっかけになるのかもしれませんね。
他の本も、とても良い本でした。「心と体」「肉体と幽体・あるいはダブル」との結合バランスを
整える大切さを教えています。特に、ケリー・ターナーさんの本は、ガンが自然に治癒した事例の
1000以上の医学論文から自然治癒力アップ、ナチュラルキラー細胞活性化のための手法が
統計的、多角的にまとめ紹介されています。
これらの本については、ネットで情報がたくさん見つかりますので、そちらを見て頂くとして、
「がんが自然に消えていくセルフケア(野本篤志著)」の中の、帯津良一先生との対談が、
魂の琴線に触れましたので、一部抜粋させて頂きます。
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◆がん患者さんのセルフケア(がん患者さんだけでなく病気で苦しまれている全ての方に
当てはまると思います)
●病気になった自分を前向きに受け止める。
↓
体だけでなく心や命そのものにも目を向けて肯定的に生きていく。
↓
そうすることで自然治癒力が高まる。
●今までは、消極的に体を労わって病を予防したり癒すことで長寿を目指してきた。
↓
これからは、単に長生きすればいいということではなく、
病気あれば、何とかうまく付き合いながら楽しく生きて天寿を全うする。
↓
そのためには積極的に日々命のエネルギーを高め続ける。
●死生観
「死に対する不安や恐怖」をいかに和らげるか?
「死に対する不安や恐怖」をそのままにしておくと、免疫力も自然治癒力も低下してしまう。
●死を日常化してみる。
死を日常的に考え、口に乗せる、態度に示す→死の不安を和らげる。
●「死に直面して不安におののいている人を癒すことのできる人は、
その人よりも死に近いところに立てる人だ」
●毎日が「今日が最後の日」だと思うようにする。
今日が最後だと思うと、その日の夕飯と晩酌が最後の晩餐となる。
最後だと思えば、酒の一滴たりともおそろかにはできない。
●死ぬ時というのは人生のラストシーン。どんな死に方をしたいか
日ごろから考えておくべきである。
●今生への執着を手放せば生は充実する。
もうこれしか生きられないと悲観的に思うのではなく、
まだこれだけ時間があるとポジティブに考えられるかどうかも
自然治癒力への影響が大きい。
残された時間を凝縮して生きようと考えが変わったことで、
がんが退縮したり余命が伸びる人がいる。
●一日一生
そういう気持ちで生を全うできればと思う。
一日一日が大切という気持ちが沸いてくる。
毎日が愛おしく感じられれば、家族などまわりの人たち
のことも大切に思えてくる。
●誰しも一回は死ぬ。
生きようという意識は必要だが、
生きよう生きようという意識が強すぎると執着になる。
●生き抜くぞ、でも、いつでも死ねるぞという心を持つ。
それは、簡単ではないが、そこを目指していく。
●更に、自然治癒力を最も高めるのは「ときめき」である。
何に対してでもいいから、ときめくことが一歩前進のきっかけを
つくる心の変化を呼び覚ます。
●悲しみから出発し、希望の種をまいて、何かにときめき続ける。
それが「生きる」ということである。
●人間の幸福や生きがいといった根本的なことは、やはり死を意識
したときに初めて気づくのではないか。
●病気でなくても幸せでなければ健康ではない。
病気であっても幸せであれば健康である。
病気でないことが健康ではない。
ハッピーでエネルギーに満ちた生活を手にした時、これを健康という。
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●死後の世界も巻き込まないと、本当の生の充実感は得られない。
●死の恐怖には大きく2つある。
一つは自分自身がこの世から消えてなくなってしまうこと。
もう一つは、愛する家族と二度と会えなくなるということ。
>愛する人には、今生限りではなく、必ずまた会える。
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どのような生き様、どのような死に様、どのように生き込むか?こう紹介している自分自身も
「あなたの余命は○○です」などと告げられようものなら、頭真っ白、パニック状態になりそうです。
私自身も
「生き抜くぞ、でも、いつでも死ねるぞという心を持つ。それは、簡単ではないが、そこを目指す。」
を肝に銘じていきたいと思います。
最後の赤字の二つは、スピリチュアリズム に関わる領域になります。
ここを各人の精神・思考面において突破できれば、より一層、生死の境を越えたビジョンが展開し、
死に対する恐怖も和らぎ、また今生をどういきるか?という答えが見つかると思います。
また、
不安や恐怖、取り越し苦労を減らす方法として ヴィパッサナー瞑想(マインドフルネス)があります。
物事の観方を自在に変化させ、心を浄らかにしていくと苦がなくなる。瞬間的にネガティブな編集を
かけてしまう心の悪いクセを直すために、まず事実をありのままに観る訓練をしていくのが原始仏教の
方法で、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれていいます。
失敗や成功、美醜、苦楽、運不運、幸不幸など、判断された世界というものは、すべて人の心が編集
して作り出したものに過ぎない。そこで、心を変化させることによって苦しみを消滅させる方法です。
これらを実践し続けることによって、「自分=苦しみや悲しみ、恐れや不安」という、感情に巻き込まれて
いる状態から、自分が悲しみや苦しみ、恐れや不安を「持っている」という感覚に変化していくようです。
感情に気づいて、観察できるだけでも、あなたは感情に振り回される状態から少し自由になります。
やがて苦しみや悲しみという感情すら、反応するのではなく平静に観察できる自分に気づくようになります。
このような落ち着いた(リラックスした)状態にあれば、スピリチュアリズムの領域からいえば、不安や恐怖、
取り越し苦労を減らし、霊界からの援助が届きやすくなるとも云われています。