スピリチュアル・ライフ by birch99

スピリチュアリズムを小脇に抱えて・・・スピリチュアルな視点で日常を綴ります。

なぜ人は生まれ、そして死ぬのか(大門正幸著)

2016-11-27 17:24:42 | ◆スピリチュアリズム・本

 

 

題名から察すると割と軽い感じかなと思いましたが、内容は近代スピリチュアリズムをまとめた
情報が詰まっていました。

私自身も、スピリチュアリズムを知るきっかけは、シルバー・バーチの霊訓を読んでからですが、
同時にこの本に登場する、イアン・スティーヴンソン博士の「前世を記憶する子供たち」、
マイヤーズ、稲垣 勝巳の「前世療法の探究」、最近では、池川医師の「子どもは親を選んで生まれてくる」、
ジル・ボルト・テイラー博士の「奇跡の脳」、エベン・アレグザンダー医師の「プルーフ・オブ・ヘヴン」
も興味深く読んでいました。

下記に覚書として記しておきます。

●退行催眠中にクライアントが語った異言を詳細に分析した研究はイアン・スティーヴンソン博士による
二例のみで、里沙さんの事例は、世界で三番目の研究となった。

こちらに関しては、
真性異言(過去世の外国語で会話する)の実例がテレビ「アンビリバボー」で紹介されました。

●「生者の幻影」
100年以上も前にエドマンド・ガーニー、フレデリック・マイヤーズ、フランク・ボドモア・・・
心霊研究協会の主要メンバーによる。
・死亡時刻の確認
・目撃者が死者を見た時刻の確認
・目撃者が死者を見たことの確認
上記の分析結果
受信者(見た側、聞いた側)>男42%、女58%
発信者(見られた側、聞かれた側)>男63.3%、女36.7%

上記の受信者と発信者の男女の割合が面白いですね。この世で受けるのは女性の方が多く、
あの世からアプローチしてくるのは男性の方が多いという事ですね。

●コールド・リーディングとは、
偽ミディアムがクライアントから巧妙に言葉や言葉以外の反応を引き出し、あたかもクライアントしか
知らないような情報を知っているかのように見せかける技術。

相手の事を事前に調べておくのはホット・リーディングというそうです。

●「認定ミディアム」(ウィンドブリッジ研究所)
怪しげなミディアムが横行する中、研究所による実験で力が認められ、さまざまなトレーニング
(グリーフ・ケア含む)を積んだミディアムであれば、安心してリーディングが受けられる。

日本においては、(財)日本心霊科学協会の霊能者さんなどはどうなのでしょうね。

●ミディアムが故人と交信しているという考え方に反対する研究者が持ち出すアカシック・レコード説が
あるが、アカシック・レコードが存在するとして、そこに記録される内容は単なる情報ではなく人間の
感情や性格・才能、そして意志まで含んだものにならざるを得ない。それはもはや故人が消滅せずに生き
ているのと同じことなのではないか。

●34ヶ国の人達の「生まれ変わり」に関する見解・・・「絶対ある」+「多分ある」は
トルコ 89%
台湾 59.8%
フィリピン 52.1%
メキシコ 45.6%
南アフリカ 45.2%
ドミニカ共和国 43.9%
チリ 43.4%
日本 42.6%

●イアン・スティーヴンソン博士
父は英国日刊新聞タイムズのオタワ在住主任特派員、現実主義的な父に対して、神智学に興味のあった母親は、
超常現象に関する書籍をたくさん集めていた。

「生まれ変わり」論文筆頭の事例は「勝五郎」の事例だった。当代随一の国学者・平田篤胤の「勝五郎再生記聞」。
しかし半世紀あまり日本人の事例がなかった。池川先生からトモくんを紹介され、日本人児童の事例を発表。

「子どもは親を選んで生まれてくる」池川 明 (著) >こちらで紹介しました。

●筆者は2013.3~2014.3 バージニア大学医学部精神行動科学知覚研究所で研究。内容は

・臨死体験が人生に及ぼす影響
・過去生を語る子供達~データの分析
・心臓発作時に生じる輪生体験
・てんかん発作時の神秘体験
・死者と交信できると語るミディアム(霊媒)の研究
・歴史的に見たミディアム(霊媒)現象と人格かい離

ネット調査(3~12歳の子どもを持つ日本人女性1000人対象)子どもさんの
過去生記憶 3.8%
中間生記憶 15.3%
胎内記憶 86.4%
誕生時記憶 40.7%

筆者による研究所の生まれ変わり事例2030例分析・事例報告40ヶ国、うち20例以上あるのは、
インド、スリランカ、タイ、トルコ、ナイジェリア、ビルマ(ミャンマー)、レバノン、アメリカ、カナダの9ヶ国。

子供が過去生について語り始める平均年齢は2歳10ヶ月。
自分から話さなくなる平均年齢は7歳4ヶ月。
過去生の死から次の誕生までの平均年月は4年5ヶ月。

同じ宗教内での生まれ変わりが多いが、キリスト教徒が仏教徒に、またその逆の例もある。

生まれ変わり性転換事例は、レバノンでは皆無、トルコでもほとんど見つからず。

過去生の人物が見つかった例は72.9%

北米のネイティブ・アメリカンの事例とナイジェリアの事例は全て同一家族か近親者間での生まれ変わり。

過去生で非業の死を遂げた事例が67.4%を占める。本来働くべき忘却のメカニズムが衝撃的な死によって
働かなかったという解釈が可能。その他の要因として「やり残した仕事がある」「同じ家族のところにもう一度
生まれてきたいという願望」「経験で、瞑想する習慣がある」が考えられる。

生まれ変わりによって、経済的環境や社会的地位が向上する場合もあれば、逆の場合も、変化しない場合もあり、
一定の法則性は見つからない。

過去生で悪いことをしたから、今、身体に障害がある、と語る事例はまれ(4例)。

「前世を記憶する子供たち」に関しては、2007年にこちらでまとめました。


●ハーバード大学、132人の学生に対して、貧しい人々の世話をするマザー・テレサの映像と第二次世界大戦の
ドイツ軍の残虐行為を見せたところ、前者の映像を見た時のほうが唾液中の免疫抗体の量が増加することを実証している。

●カルフォルニア州1973人の高齢者を対象に行った調査では、二つ以上のボランティア活動をする人は全くしない人より
死亡率が63%も低いことがわかった。

●マイヤーズらは、脳の役割を一種の濾過装置、あるいは圧縮弁のようなものと考えた。

人間はどの瞬間においても自分の身に生じたことをすべて記憶することができるし、宇宙のすべてのところで生じる
ことはすべて知覚することができる。脳および神経系の機能は、ほとんどが無益で無関係なこの巨大な量の知識のために
押し潰されないように、大部分を閉め出し、僅かな量の、日常的に有効そうなものだけを特別に選び取っている。
チャリー・ブロード

シロシビン摂取時の体験と脳活動の関係を脳の活動を視覚化するfMRIを使って調べた最新研究では、神秘体験をしている時の
脳は暴走状態にあるのではなく、むしろ活動が抑制されていることがわかった。この実験結果は、脳を濾過装置と考えてよい
のではないか。

ジル・ボルト・テイラー博士の体験から、宇宙と一体感のような悟りの体験をするためには、少なくとも左脳の活動を抑制
させる必要があると思われる。

●光子を検出する機械を用いての実験では、霊が部屋に入っていたとされる時間のほうが、検出された光の量は、それ以外の
時間帯よりもずっと多かった。このことから、霊は少なくとも光子と強く関係した存在である。

●我々の脳は受信機だともいえる。
受信周波数が「AM」=「この世の情報の受信周波数」、「FM」=「あの世の情報の受信周波数」だと仮定すると、
生まれたての赤ん坊、すなわち脳の未発達な段階では、FM放送を受信していたが、脳が発達するにつれてAM放送を
受信するようになる。受信の中心がFM放送からAM放送に変わるのは7歳くらいだと考えられる。
この時期は7年周期による教育を訴えたルドルフ・シュタイナーの最初の周期が終わる時期でもある。
脳の機能が弱まる「老い」はAM放送からFM放送受信への移行だとも言える。
古来より、人は子どもと老人に対して「あの世」に最も近い存在として、畏敬の念をもって接してきた。


●多くの医師と同じように「臨死体験」について調べようともしてこなかった。疑り深く見えている人々の大多数は実際の
ところ、ほんとうの懐疑論者ではない。真に疑うのであれば、それを真剣に取り上げて吟味しなくてはならない。
エベン・アレグザンダー医師

プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界 エベン アレグザンダーに関してはこちらで投稿しています。

私はそれまで、自分は心理学の分野について、十分に勉強していると思い込んでいた。この分野の研究や文献資料が図書館には
こんなにたくさんあるのに、ほとんどの人はそれを知らないのだ。どの証拠も、圧倒的に輪廻転生の存在を支持するものだった。
ブライアン・ワイズ

●映画「かみさまとのやくそく」
この映画が広く受け入れられた理由のひとつは、「お空からおかあさんをみつけて選んだ」「死後「悪いことをしてしまった」と
気づくと、自分で反省部屋に入って反省するまで出てこない」「今度の人生では傷つけた人を喜ばせようと生まれてきた」
といった話を、まるで学校であった日常の出来事のように語る姿が印象的だからだろう。

●ジェームズくんへの質問
誰もが生まれ変わってくるの?
「ううん、選ぶんだ。戻ってこなくてもいいよ。戻ってこれるけど、戻ってこなくてもいいんだ。」

●死は(見方によっては)全ての人間が必ず遭遇する「究極の災害」です。にも関わらず、それに対する制度的な備えは、あまりに
お粗末なように思われる。いずれ来るべき死へのよき準備として、またよりよい生への導きとして、死後の生命や生まれ変わりに
関する知識をもっておくことは何よりも重要ではないか。