スピリチュアル・ライフ by birch99

スピリチュアリズムを小脇に抱えて・・・スピリチュアルな視点で日常を綴ります。

霊的な成長方法8

2010-09-15 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

少し「霊的な成長方法」から逸脱してきましたが、肉体の手入れも大切なことです
ので、前回投稿の野口整体の考え方から生み出された「活元運動」にもう少し触れ
て、このシリーズを終えたいと思います。

下記に「整体法の基礎 野口晴哉」より抜粋します。
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人間の生命は、黴菌が入れば熱が出て消毒し、あとは脂も廻るようになっているの
ですから、却ってそういうことを通して力が出てくるのです。
それでは、具体的にどうしたらいいか、問題はたくさんあります。潜在意識の面に
働きかけて、感じ方の角度を変えていく潜在意識教育の問題と、体の面に直接働き
かける問題とがあります。活元運動は、後者の体の面に直接働きかける運動で、体
の中にある力を動員する方法、意志によらないで動いてしまう錐体外路系を訓練し
て敏感にしようとする方法です。

活元運動は、本来、誰でもやっています。欠伸をするのも、くしゃみをするのも意
識しない動きです。びっくりして跳び退くのも、転びかけて転ぶまいとするのも、
みんな活元運動です。意識しないのに、人間は誰も自分で正常な状態を保とうとす
る運動をしているのです。悪い物を食べて吐くのも、理由もなく頭を掻くのも、ま
た同じことです。では何のために頭を掻くのか、頭部を刺激してやれば頭の働きが
増えるのです。しかし実際にはそういう理屈を知らないでそれをやっているのです。

さらに簡単な例としては寝相です。身体の右側だけに余分な力が偏っている人は、
右足を左足の上に載せている。食べ過ぎた人は両足を広げて、大の字になって寝て
いる。足を高く上げている人は、頭の中だけ忙しい人です。足を上にあげることで、
頭の疲れが休まるからなのです。このように人間は絶え間なく活発に、意識するし
ないに拘らず、外路系運動を行って、自律的に体を調整しているのです。私は、熱
が出るのも、くしゃみをするのも、下痢をするのでも、活元運動と観ているのです。

このような無意識な運動を意識して行うようにすると、意識しない運動が非常に敏
感に起こるような体になるのです。ですから、意識して活元運動をやるのは、活元
運動が必要に応じて敏感に出るような体にするための訓練なのです。

活元運動の誘導方法は、邪気を吐き切ったあと、息を吐きながら背骨に力を入れて
急に抜いて目を瞑っていると、ひとりでに動いてくるのです。なにも不思議な動き
ではないのです。背骨に力を入れるのですが、ただ力を入れると息を吸ってしまう
ので活元運動は出ないのです。息を吐きながら力を入れる。しかも自分の呼吸の速
度よりも速くか、ゆっくりか、その速度を破れば出やすいのです。

人間の動作というものは、力を入れると息を吸い込み、息を吐くと力が抜けてしま
う。それが自然なのです。呼吸の速さは、動きの速さなのです。この自然な流れを
破ることが活元運動に繋がります。つまり、鼻の中にコヨリを入れると、体にとっ
て不自然なために、それを拒否する働きとしてくしゃみが出る。それと同じように
背骨も、ちょっと無理な動作をすると反発が起こり、活元運動が出易くなるのです。
だから、ハアーッと、息を吐きながら背骨に力を入れる、その動作の速度が、呼吸
の速度と違う場合に、それに対する反発が起こって活元運動になるのです。

その動き出す前に、もう一つ条件があります。それはポカンとすることです。これ
を「天心」といいます。寝る前にポカンとするとすぐ眠ってしまいますが’何時に
起きよう’とか’早く寝なくては’とか考えると却って眠れないように、ポカンと
すれば誰でも動き出します。

手の動く人もあれば、体の動く人もあり、その動きはいろいろですが、その動きが
終わるまでやればいいのです。可笑しいことを我慢すると、却って吹き出してしま
い、悲しいことも、我慢していると涙がドッと出てくるように、活元運動も、訓練
の内は途中で止めると却って強く出るようになりますから、活元運動が出だしたと
ころで止めることを何回か繰り返しますと、非常に出やすくなり、それを続けると、
何かあった時にひとりでに活元運動が出るようになります。
(整体法の基礎 野口晴哉 全生社)
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個人的には、15年ほど前に野口整体を知り、独学で活元運動に取り組んだ事があり
ました。なかなか運動は出なかったのですが、続けて行っていくうちにかなり激し
い運動が出始めました。(ちょっと他人様には見せられないような動きです・笑)
昨年、縁があって野口整体と関わりのある整体教室の活元運動のワークショップに
参加したのですが、やり方は間違っていなかったようで、よい確認になりました。
最初から活元運動の仕方を習ってしまうと、どのような動きが出るのかと人と比べ
てみたり、先入観が入りますので、かえって良かったかなと思っています。

ラジオ体操や自彊術など、型にはまった体操も肉体調整の面ではとても良いと思い
ます。しかし、私たちは一人一人違います。生活習慣も違いますし、職業病のよう
に酷使する部位も違います。前世から持ち越されている精神面も違うでしょうし、
育ってきた環境も違います。対人的な向き、不向きや緊張状態の度合い(肩凝りな
ど)、ストレス発散の方法(やけ食い、やけ酒など)なども違うわけです。これら
の要素だけを見ても、当然、身体に負担となる箇所も違うでしょう。

一人一人動きの違う活元運動によって、一人一人の異なった弱っている箇所や、疲
れている箇所が活性化され、強化され、敏感な反応になれば慢性的な不調の状態か
ら回避できるようになるのかもしれません。

また、活元運動が出始める時間、運動が出ている時間は、頭の中が空っぽな状態で
あり、自分自身を客観的に見つめる時間でもあります。それもまた動きのある中で
の瞑想であり、精神面にも有効であるように思うのです。

人は、通常の状態では、全力を出し切ったつもりでも70~80%の力しか出ていない
そうです。100%の力を出すと壊れるような負担が体にかかるために、本能的?にガ
ードされているようです。そして危機的状況に陥った時に、このガードがはずれ、
いわゆる「火事場の馬鹿力」が発揮されるようですが、活元運動をやり続けていれ
ば、この「馬鹿力」も出易くなるのかもしれませんね。

最後に、今一度、スピリチュアリズムというよりは、宗教に触れている箇所があり
ましたので、下記に「整体法の基礎 野口晴哉」より抜粋します。

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戦争の直後に、いろいろな新興宗教が出来たころ、宗教をやる人達は何か不思議な
ことをやらないと都合が悪いのでしょう。私のところに精神集注する術や、活元運
動や愉気の方法を習いに来ました。教えたのが良かったのか悪かったのか・・・今
になってみると、その人達は外路系の体育としての活元運動をやらないし、精神集
注の術として愉気を行わないで、それをみんな信仰のお陰だと言って、奇跡を行っ
たつもりになっている。しかし活元運動も愉気もそういうものではない。私は、総
ての人がもっている力、自然の動きとして、受け容れて欲しかったのです。そのよ
うに受け容れられていたならば、こんなに病人が多くはならなかったと思うのです。
実際、信仰や徳や修行でやれるようになったなどというために、誰れも自分の裡な
る力に目覚めない。活元運動は、自分の裡なる力に目覚めて、初めて自分のものに
なるのです。それを、みんな偉い人の徳や所為や、信仰の所為にされてしまうこと
は大変迷惑で、その当時、教えたことを、今になってちょっとがっかりしています。
(整体法の基礎 野口晴哉 全生社)
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霊的な成長方法7

2010-09-08 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

メンタル面での心掛け(五感も含む)のような手法を紹介してきたわけですが、何
より私たちは肉体を持って、この世に顕現してきています。この肉体の手入れをす
る事(健康維持)及びこの肉体に重なり合うように存在すると言われる幽体や霊体
とのバランス調整も大切な事です。

メンタル面以外ではどのような手法があり、また応用できるのでしょうか?治療法
としては、医学的治療は主に肉体を焦点としていますから別として、いわゆる民間
療法があります。民間療法には、土地の風土や信仰によるシャーマン・祈祷師など
による治療行為から、漢方医学や鍼・灸・按摩・指圧など、更に近年においてはホ
メオパシーやカイロプラクティック、断食療法・催眠療法・各種整体など、様々な
療法があるようです。

治療法以外に、自分で調整できるものとしてはどんなものがあるでしょうか?太極
拳も良さそうですね。ヨガもチャクラによる肉体と幽体・霊体との接点調整には有
効のように思います。クリヤ・ヨーガは、クリヤー・ババジ・ナガラジによって復
興され、18のシッダたちによる伝統的な教えと技法を統合したもので、個人に存在
する肉体的、生気的、メンタル的、知性的、霊的レベルの5つの側面に統合的な変化
をもたらし幸福と平安を見出す科学的な技法(by wiki)のようです。いずれも私は
詳しく知りません。

更に野口晴哉(はるちか)氏の創り上げた「野口整体」があります。「整体」とい
う言葉は野口氏が創り上げたと言われていますが、現在用いられているいろいろな
治療法の混在した一般的ないわゆる「整体」と区別されるために「野口整体」と言
われています。

野口氏は、初めのうちは独自の「整体操法」を治療法として活動していましたが、
治療する事を止めて、自らの活動を「体育」であると位置づけるようになりました。
一人一人が自分の生きている力を自覚し、それを発揮するように誘導していくこと
こそが、本当だと気がついたそうです。人の力を借りないでも丈夫になる、これが
野口整体の考え方です。

この野口整体の考え方を伝えるために、活元運動というものを公開しました。人間
の運動系には錐体路という経路があります。ところがそれ以外に、錐体外路系とい
って、錐体路系に依らない運動の様式があります。この錐体外路系の働きを訓練す
るのが活元運動です。

この日頃意識しない運動、潜在意識下の言わば「本能(無意識)で働いている運動」
を訓練して敏感にしてやれば、消化器を丈夫にし、体内の自家用薬もより多く生成
し、体の運動機能も正常に戻り、運動神経も本能レベルに高め、生命力を増すよう
です。

これは、スピリチュアリズムから見れば、この世で生きてきている間に(前世から
持ち越されているものもある)、潜在意識に蓄積された記憶(癖や好み、性質)に
制約され、本来の本能的な運動、思考にガードがかけられた状態から解き放つよう
な作用をするのではないでしょうか。

彼は次のように述べています。
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自分の心で、自分の頭で病気をつくっている人、病気を保身術と心得て、治ったら
大変だと思っている人達、病気を保護色の代りに使っている人達・・・そういう依
存する心を他へどかせば体はよくなるのです。

同じ強情を張ったりしても、心で強情を張っているのか、腰が強張っているからな
のか、腎臓が怠けているからそうなるのか、また苛々するというのも胃袋がつかえ
ているからなのか、胃袋が悪くて不愉快なのか、不愉快だから胃袋が悪いのか、そ
の判断は難しい。けれども、胃袋の働きが増えれば、不愉快はなくなるのですから
心と体は別々ではない。心と体を分けるということが間違いの因で、人間は心も体
も、もともと一つなのです。

元気とか、不機嫌とか、気という言葉はいろいろに使われておりますけれども、さ
て、その気とは何かというと、なかなか答えられない。外国の人達は、オーラとか
、ミトゲン線とかいう言葉で説明しておりましたが、それらを丁寧に観ていきます
と、それらはみんな体の中にある細かい物質の分散なのです。しかし、私という人
間の気とは、そういう細かい物質の分散ではなく、分散する力なのです。だから精
神の集注の密度が濃くなると、気はさかんになります。体を動かすことが活発にな
ると、気もさかんになります。

食欲がないなどと心配するのは、人間は食べることで生きているもの、と決めつけ
ているからです。人間は普通、六週間分は体の中に溜めているのです。それを、一
食抜いたらフラフラしたなどというのは、自分の頭がフラフラしているのです。六
週間を越してからフラフラするというなら、体の実体を感じ取ったと言えるのです。

生きている者は、お腹が動いているからお腹に力がある。丹田を充たせば健康にな
るというが、死体には丹田がない。そこでまず、お腹を興味をもって観てゆきまし
た。すると、死ぬ時に出てくる共通の変化がある。それが今でいう禁点の硬結です。
禁点に硬結が出ると四日目に死ぬのです。

みんな、体ははじめからこわれるものとして見ていますが、寿命のある内は生きて
いるし、治っていくのです。いよいよ力が出てくるし、訓練されていくのです。鍛
錬されていくのです。もっと丈夫になっていくのです。そして寿命がなくなってし
まえば、守ろうが、庇おうが死んでいくのです。それを繰り返しているのです。中
には、整体をしたら死なないなんて考える人がいるかも知れません。整体しても死
ぬときは死ぬのです。しかし死なない内は生きているのです。死なない内は丈夫に
なっていくのです、使ってさえいれば・・・。

(整体法の基礎 野口晴哉 全生社)
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少し「霊的な成長方法」から逸脱してきましたが、これらの野口整体の考え方から
生み出された「活元運動」に触れて、このシリーズを終えたいと思います。

霊的な成長方法6

2010-09-01 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

さらに、日常において実践できる手法として、どんなものが応用できるでしょうか。

最近、ホ・オポノポノという言葉をよく耳にします。私的には一冊の本しか目を通
しておりませんし、セミナーも受けておりませんので詳しくはよく知りませんが、
古代から行われてきたと信じられているハワイに伝わる癒しの方法のようです。更
に1980年代にハワイの「人間州宝」であるモナ・シメオナが、個人で行うための新
しいホ・オポノポノを創始し、これを「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポ
ノ」と名付けたようです。

この「セルフ・アイデンティティ・ホ・オポノポノ」の仕組みを見てみましょう。
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私たちの潜在意識は、宇宙創生以来のすべての記憶にアクセスして、顕在意識が認
識する100万倍もの膨大な記憶をいまだこの瞬間にも立ち上げているのです。物
事が完璧でなくなり、私たちが不幸になるのは、この潜在意識の中の過去の記憶が
再生されて、私たちの人生に投影されるからです。この潜在意識の中で毎秒立ち上
がる過去の記憶を消去し、神聖なる知能と一体化する方法がセルフアイデンティテ
ィ・オポノポノです。これによって私たちは過去の記憶に惑わされることなく、神
聖なる知能からのインスピレーションを受け、人間本来のあるべき生き方ができる
ようになるのです。

ホ・オポノポノでは、エゴというものの存在は考えていません。何かをこうしたい
と思うような欲求は、ただ記憶が再生されているだけなのです。
ただし、クリーニングするにあたっては、何かをこういたいという動機でしてはい
けません。純粋な気持ちでしなければならないのです。何かをこうしたいという思
い自体が記憶によるものだからです。

私たちの意識は、二つの状態でしかいることができません。すなわち、インスピレ
ーションを受けている状態か、もしくは記憶に左右されている状態かです。
インスピレーションを受けているときというのは、ゼロの状態です。記憶は知識を
もたらし、それによって欲求が出てきたり行動を起こしたりしますが、インスピレ
ーションを受けているときは考えずに自然に行動します。

「ありがとう。ごめんなさい。許してください。愛しています」
たったそれだけの言葉で、誰にでも、いますぐに、ホ・オポノポノの奇跡が起きる。

過去の記憶をクリーニングしてゼロの地点に立つことができれば、あらゆる問題は
自然に解決される。

(みんなが幸せになる ホ・オポノポノ イハレアカラ・ヒューレン、櫻庭雅文 
徳間書店より
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に書かれている潜在意識とは、個人的な潜在意識だけではなく、ユングが提唱
した分析心理学の集合的無意識(普遍的無意識)をも含んでいます。それは、深い
無意識の領域に、個人を越えた、集団や民族、人類の心に普遍的に存在すると考え
られています。

そして、自分自身をクリーニングしてあげれば、自分自身の潜在意識を含む集合的
無意識の領域までも、それに基づいた人類の過去の記憶が消去され、良い方向に向
かうというもののようです。

また上記の説明によると、フロイトの理論では、「エゴ」は「自我」と訳されるわ
けですが、「自我」の存在を考えずに、個人的な潜在意識を含む集合的無意識の記
憶からの発動によるものと説明しています。

総合すると、私たちは、個的な存在ではあるけれども、その状態は、神聖なる知能
(神、大いなる存在、源泉・・呼び名はいろいろ)からのインスピレーションを受
けている状態もしくは、集合的無意識からの記憶からの発動の状態の二つのどちら
かであるということです。(個人的な浅い部分の潜在意識からの記憶発動は、「自
我」であるようにも思うのですが・・・)

ともあれ、「あなた」と「私」というような二元論で考えるのではなく、「あなた」
と「私」は集合的無意識では一つであり、自分自身の思いをクリーニングすること
によって集合的無意識に繋がっている「あなた」にも影響を与えるという解釈で良
いのだと思います。


具体的な事例として下記をお読み下さい。
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引きこもりを解消するためにお母さんがいくらクリーニングしても、そういう現象
自体はすぐには変わりません。しかし、お母さんが自分のクリーニングをすると、
子どもが閉じこもっていてもお母さんがそれに反応しなくなるので、子どもはそれ
を自然に感じとって自分の行くべき場所へ、自分で行動しはじめます。
このようにホ・オポノポノは、クリーニングした人にだけいいことが起きるという
ものではなく、自分をクリーニングした結果、みんなにいい影響が与えられるもの
なのです。

愛情を感じている母に、「あなたは生まれてくるべき子供じゃなかった」と言われ、
そういうことでお母様を責めるということは、記憶に閉じ込められている状態、す
なわち潜在意識の中の記憶で神聖なる知能と超意識からの光を自らさえぎっている
ということなのです。(このお母様も記憶に操られている)そういうときは、お母
様に対する思いをクリーニングすることによって、神聖なる知能に逆らわなくてす
むようになります。そういう思いを手放して記憶を消去すると、自然にインスピレ
ーションが得られるようになります。
お母様のためにするのではなく、自分のためにするのです。

子供たちも本当は素晴らしい可能性をもっているのですが、さまざまな記憶によっ
て家庭や学校という枠の中に押し込められ、自分らしく成長できなくなってしまっ
ています。さらに、家庭も問題を抱え、学校も問題を抱え、地域も問題を抱え、社
会も問題を抱えというように、このような記憶は連鎖していきます。

(みんなが幸せになる ホ・オポノポノ イハレアカラ・ヒューレン、櫻庭雅文 
徳間書店)
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ユングの提唱した集合的無意識について言及している霊信があるかどうか判りませ
んが(あれば御教え下さい)。シルバーバーチの霊訓の中から、「潜在意識」がキ
ーワードになっている箇所を抜粋します。対比するとまたイマジネーションが広が
ることでしょう。

(と書いたのですが、どうもシルバーバーチの「潜在意識」と、ホ・オポノポノの
「潜在意識」とは言葉は同じでも表現している部分は違うようです。潜在意識の中
でも、ポジティブな部分とネガティブな部分、感情的な部分と本能的な部分、深い
部分と浅い部分など、焦点の合わせ方が違うように思われます。もう少し掘り下げ
て、段階分類などを行えばスッキリすると思いますが、筆者にはそこまでエネルギ
ーがありません・笑)

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精神(大半が潜在意識)にはさまざまな機能があります。人間というのは自我意識
を表現している存在といってよろしい。意識がすべてです。意識そのものが’個’
としての存在であり、個としての存在は意識のことです。意識のあるところには必
ず個としての霊が存在し、個としての霊が存在するところには必ず意識が存在しま
す。あなた方の物質界においては自我のすべてを意識することはできません。なぜ
ならばーあなた方に分かりやすい言い方をすればー自我を表現しようとしている肉
体(脳)よりも本来の自我の方がはるかに大きいからです。
人間は地上生活を通じて、より大きな自我のホンの一部しか表現しません。大きい
自我は死んでこちらへ来て、霊的進化とともに少しずつ意識を広げて自覚するよう
になります。
意識的生活のディレクターであり個的生活の管理人である精神は、肉体的機能のす
べてを意識的に操作しているのではありません。日常生活において必要な機能の多
くは自動的であり機械的です。筋肉、神経、細胞、繊維等々がいったん意識的指令
を受け、さらに連繁的に働くことを覚えたら、その後の繰り返し作業は潜在意識に
委託されます。無意識にやっていること、それは潜在意識がやってくれているので
す。
人間の日常生活の大部分は潜在意識によって営まれております。言わば潜在意識は
倉庫の管理人のようなものです。あらゆる記憶を管理し、生きるための操作の大半
をコントロールしています。その意味で人間のもっとも大切な部分ということがで
きます。
(霊訓4 P154-8)

人間の潜在意識はそれまでの生活によって働き方に一つの習性が出来ており、一定
の方向に一定の考えを一定のパターンで送っています。その潜在意識を使ってこち
らの思想なりアイディアなり単語なりを伝えるためには、その流れをいったん止め
て、新しい流れを作らなくてはなりません。もし似たような考えが潜在意識にあれ
ば、その流れに切り換えます。
(霊訓4 P167)

子供を教育することは、実に貴重でしかもデリケートな原料を扱っていることにな
ります。教育者はまず教育というものの責任の重大さを自覚しなくてはなりません
。子供の潜在意識に関わることであり、教わったことはそのまま潜在意識に印象づ
けられ、それが子供のその後の思想を築いてゆく土台となるのです。
(霊訓4 P217-220)

あなたは今歩んでおられる道を地上に来る前に選択されたのです。その時は大きな
意識で自覚しておられたのです。それが肉体に宿り脳を通して意識するようになっ
て曇らされているのです。脳の意識では潜在意識の深奥は探れないからです。
その誕生前の意識を目覚めさせるためには、その触媒となるべき危機的体験を積ま
ねばなりません。いつかは明瞭に意識する日がきます。
(霊訓10 P121)
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このような知識が無くとも、例えば10人いる部屋の中で、1人でもイライラして
いれば、部屋全体の空気は悪くなると感じますし、4人家族で1人が落ち込んでい
れば、やはり、なんとなくその家の空気は重くなると感じます。怒りっぽい上司の
いる会社では、社員も怒りっぽくなりギクシャクした空気に覆われますし、反対に
笑いの絶えない家庭なら、みんなニコニコと明るい笑顔を振りまき、穏やかな空気
に包まれる事でしょう。

自分を良い状態に置く、そして維持する・・・そのような積極的な手法として、ホ・
オポノポノのみならず感謝想起などはとても有効だと思います。

霊的な成長方法5

2010-08-25 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

霊界からの良い働きかけを受け取るために受信感度を上げたり、積極的な中庸維持
の精神状態を目指す手法にはどんなものがあるでしょうか?私の知る範囲で列記し
ていきたいと思います。

スピリチュアリズムの考え方が深く入り込んで、より魂の琴線に触れるようになる
と、現世での生き方や考え方も変化してきます。死後も残る自分の魂の形成には、
どのような精神や思考のレベルが有効なのかを考慮するとき、ならば現世で、どう
生きる事が大切なのかというスピリチュアリズム価値観に沿って生きるようになっ
ていきます。
また、このようなスピリチュアリズムに沿った価値観を基盤として生きていくこと
により、今までの価値観が大幅に見直され、それまで湧き上がっていた不安や取り
越し苦労、ネガティブな思考が減っていきます。

しかしながら、この世で生きていく間にはいろいろな出来事があります。たとえス
ピリチュアリズムの価値観が根付いたとしても、ストレスや人間関係、苦労や悩み、
嫌な思いをしたり、眠れない日々を送る事もあるでしょう。スピリチュアリズムの
観点からは、それらの労苦もまた各々の魂の成長に必要なものだとは理解できてい
ても・・・。

ネガティブ思考の延長線上には、神経症、不安障害、うつ、パニック障害、強迫性
障害等の心の病がありますが、ここでは取り上げません。が、その療法の多くは、
中庸維持の精神状態を目指す手法として応用できそうです。「メンタルトレーニン
グ」や「右脳開発」なども効果があるように思えるのですが、私はよく知りません。
「催眠療法」も良さそうですね。しかし、いずれにしてもコストが高そうです。

もっともポピュラーで簡単に行う事のできる方法としては、「自己催眠」の「自律
訓練法」が挙げられると思います。手足が重い~手足が暖かい~お腹が暖かい~額
が涼しい~など、身体的な感覚に意識を集中させるというものです。さらに同じよ
うな方法として、「ヴィパッサナー瞑想」という瞑想法があります。これは、「物
事をあるがままに見る」「今という瞬間に完全に注意を集中する」というもので、
例えば歩いていているときに、左足が上がった、左足が地面に付いた、右足が上が
った、右足が地面に付いた、など、自分の動作を一つ一つ意識していくという方法
です。私は、眠れない時や、感情が高ぶっている時、考えても仕方のないことなど
が頭から離れない時などに実践しています。
また、心身の爽快感をもたらすといわれる、脳内物質のセロトニンを増やすために
、20~30分のリズム運動(ウォーキングなど)や、丹田腹式呼吸法なども併用
して行っています。これらの方法は、私的には、思考のリセット、切り替え、気晴
らし等、執着方向転換には、とても有効だと感じています。

五感や行動に集中することにより、思考が暴走しそうになった時や堂々巡りの思考
状態に陥った時に、思考の連鎖を切り離すことができます。これは考え煮詰めてい
ると何も浮かばないのに、投げ出した後に、ふっとよい考えが浮かぶのにも似てい
ます。私たちは、直感や第六感を引き寄せるべく(霊界からの良い働きかけを受け
取るべく)、頭をからっぽにしておく事も大事なのかも知れません。

霊的な成長方法4

2010-08-18 00:43:07 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

次に嗜好品などについてです。これらも肉類摂取と同様に、常用、執着、依存する
(中毒)とアストラル体の振動数が下がるとされています。
下記にシルバーバーチの霊訓から「アルコール」「タバコ」「麻薬」がキーワード
となっている箇所を抜粋します。
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強引にあの世へ追いやられた霊による憑依現象があります。地上の波長に近いため
すぐに戻ってきて誰かに憑依しようとするのも確かに事実です。憑依される人間は
それなりの弱点をもっているとも言えます。もともとその人間に潜在的な弱点があ
る、つまりれいによって身体と精神と霊の関係が調和を欠いているのです。邪霊をひ
きつける何らかの条件があるということです。アルコールの摂りすぎである場合も
ありましょう。薬物中毒である場合もありましょう。度を越した虚栄心、ないしは
利己心が要因となることもあります。そうした要素が媒体となって、地上世界の欲
望を今一度満たしたがっている霊を引きつけます。意識的に取り憑く霊もいますし
、無意識のうちに憑っている場合もあります。
(霊訓6 P151-2)

困ったことに、麻薬類は地上と接した幽界の最下層の波長に合った心霊中枢を開か
せるのです。それに感応してやってくる霊はその若者と同程度のもの、往々にして
地上で麻薬中毒あるいはアルコール中毒だった者で、その状態から一歩も脱出でき
ずに、相変わらずその種の満足を求めているのです。地縛状態から解放されていな
いのです。
(霊訓8 P175-6)

(霊能者がタバコを吸いすぎたりアルコールを飲みすぎたり、そのほか生活面で真
理に忠実ではなく品行に問題がある場合は、それが霊能にも悪い影響を及ぼすか)

もちろんです。いかなる霊媒能力、とくに精神的霊能について言えることは、その
霊能者の質が高ければ高いほど通信の内容も質が高いということです。身体と精神
の質を落とすようなことは霊にとっても同じ影響が及びます。
忘れてならないのは、身体と精神と霊とは一体関係にあることです。緊密な相互関
係があり、絶えずエネルギーや感情が行き交じっております。霊の世界と物質の世
界は実は一つの実在の二つの側面なのであり、お互いに影響し合っております。両
者は融合し合っていて、はっきりとした境界線というものはないのです。
そのことを理解なされば、物的身体に悪いものは霊的身体にも悪く、精神に良くな
いものは霊にとっても良くなく、したがって霊の宮(からだ)を汚すようなことは
必ずその持ち主を通過して届けられる通信の質を汚すことになることがお分かりに
なると思います。
理想を言えば完全であるに越したことはありません。そうすれば完全な通信が得ら
れることでしょう。が、所詮、私たちが扱っているのは物質の世界に住む人間味た
っぷりの道具です。アルコールもタバコもほどほどにたしなむのであれば大した害
にはなりません。
ただし、霊能者は常に理想を目指していなければなりません。
(霊訓9 P235-6)
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「麻薬類は地上と接した幽界の最下層の波長に合った心霊中枢を開かせる」とあり
ますから、心身ともに非常に危険でしょう。
「アルコールもタバコもほどほどにたしなむのであれば大した害にはなりません。」
とありますね。個人的には、有り難いお言葉です(笑)まあ、こういう風に感じる
事自体、私の魂の状態もまだまだなのでしょう。

アルコールやタバコだけでなく肉欲、食欲なども、度を越して、依存・執着・中毒
の域に達してしまうことは危険なのでしょう。どんな物事もそうですが、中庸を維
持することが大事です。

なぜ、依存・執着・中毒の状態は良くないのでしょうか。上記の霊訓には邪霊をひ
きつけ、霊となっても相変わらずその種の満足を求める状態になると語られていま
す。つまり、霊となっても、そのような精神の状態は変わらないのであり、(霊と
なった方が、依存・執着・中毒の度合いは増幅されると思われる)その精神の状態
からの脱却は至難の業だと思われます。また、度を越した虚栄心、ないしは利己心
も要因だと語られています。

とすると、私たちは、「囚われる事の無い中庸を維持した精神の状態」に近づくよ
うな生き方を目指せばよいのでしょう。

「霊界からの良い働きかけ」を受け取るために、「心構え」「精神統一・瞑想」
「祈り」、そしてアストラル体の振動数を上げる為の「飲食物」「依存・執着・
中毒の回避」と見てきたわけですが、更に霊界からの良い働きかけを受け取る受信
感度を上げたり、積極的な中庸維持の精神状態を目指す手法はあるのでしょうか?
次回はそのあたりに焦点を合わせてみたいと思います。

霊的な成長方法3

2010-08-11 04:53:15 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

先に食物摂取に関して投稿しましたが、摂取量が極めて少ない方や、全く摂取し
ないヨギの情報を載せておきます。

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森鍼灸院の森美智代さんは、不治の病といわれた「脊髄小脳変性症」だったので
すが、小食療法で治しました。その後1日1杯の青汁で十数年、元気に過ごして
いるそうです。森さんを調べた方によると、森さんの腸内細菌は、草食動物に近
い細菌構成になっているそうです。最初から腸内細菌がこうだったわけではなく、
断食と少食を続けているうちにこうなったようです。
また、パプアニューギニアの高地に住む先住民も、森さんと同じような腸内細菌
で、イモ類など植物性食品しか摂らないのに、体格が良く元気なようです。
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私も以前に10日間、1日1リットル程度の水のみの断食を経験したことがあり
ます。体験談は下記に載せてあります。
http://blog.goo.ne.jp/birch99/e/500a506f1d6c76b6c57850fc636cd923
続いて、’あるヨギの自叙伝’ パラマハンサ・ヨガナンダ (著)からの引用です。
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ギリバラさん
この女ヨギは、あるヨガの技法により、エーテルと日光と空気から宇宙エネルギ
ーを直接吸収して肉体生命を維持している。彼女は言う「私は、睡眠もほんの少
ししか取りません。私にとっては、起きていても眠っていても別に変わりはあり
ませんから」

私は12歳四ヶ月の時から68歳の今に至るまで、つまり56年以上の間、食べ
物も飲み物もいっさい口にしておりません。十歳には、空気や日光の霊妙なエネ
ルギー、延髄から流入する宇宙エネルギーから栄養をとっている。

私にとっては、眠ることも働くことも同じです。夜は瞑想し、昼は家の仕事をし
ています。私は、季節ごとの気候の変化をほとんど感じません。病気にかかった
ことも、からだのぐあいが悪いと思ったことも、一度もありません。ときたま怪
我をしたとき、少しいたいと思うことはありますが。
排泄物は全くありません。私は、心臓の鼓動と呼吸を制御することができます。
私はちょいちょい、自分の師や、他の大師たちのお姿を幻に見ることがあります。

私は先生(師)から、この秘密を漏らすこと(食べずに生きられる方法)を固く
禁じられております。創造に関するこ神様のご計画にむやみに干渉することは、
先生のお望みにならないことです。もし私が、食べずに生きる方法を人々に教え
たら、お百姓たちはさぞ私を恨むことでしょうし、おいしい果物も、地面に落ち
てむだに腐るばかりです。不幸や飢えや病気は、私たちに人生の真の意義を探求
させるための、カルマのむちではないでしょうか。

私が何も食べずに生きていけるのは、人間が霊であることを証明することです。
人間は、霊的に向上するにつれて、しだいに、食べ物ではなく、「永遠の光」に
よって生きられるようになるということを証明するためでございます。
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続いて、東京中日スポーツ新聞 2010.5.12より抜粋です。
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聖人はプララド・ジャニさん(82)。ジャニさんの断食を「いんちき」とする報
道もあるが、国防省は謎が解明できれば、飲食なしに兵士が生き延びる方法など
に応用できると期待している。彼は一度も飲食せずに70年以上生活してきたと
主張している。

ジャニさんは西部グジャラート州の病院に4月下旬から国防省の調査のため15
日間入院。約30人の特別医師団が24時間態勢で観察、ジャニさんはこの間、一滴
の水も飲まず、トイレにも行かなかった。さまざまな検査をしたが、身体の異常
も見つからなかった。

医師団は「日光をエネルギー源にしているのでは」と仮説を披露したが、検査結
果に驚くばかりで神秘の解明にはまだ時間がかかるとしている。

ジャニさんは8歳の時、目の前に現れたヒンズー教の女神に舌を触られて以来、
食欲を失い、食物をとらないでも生きられるようになったという。
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人間の三大欲である食欲。そして五感の中の味覚。私たちは、「食べる事」を楽
しむことも大事なのではないでしょうか。「欲」と折り合いをつけ、五感を楽し
むことも、この世に転生してきた目的なのかもしれません。

しかし、長い長い進化の果てには、上記のように菜食→少食→食物摂取不要とな
るのかもしれませんね。

霊的な成長方法2

2010-08-04 12:16:00 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

では、まず「飲食物」について検討してみましょう。
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「地上生活中に、人は宮居を建設しています。先ず第一に、日々の食物と呼吸する
空気とで肉体をつくります。同時に、日常の欲求・情緒・好みによって幽体を建設
します。その思想・想像・祈り・向上心・真我の直観を通じて、霊体を建設してい
ます。」
-------------------------------------------------------------------------------
ホワイト・イーグルの霊言集には上記のように語られています。またシルバーバー
チは霊訓で下記のように語っています。

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私が常づね申し上げているのは、’殺害’の観念がつきまとう食糧品はなるべくな
ら摂取しない方がよいということです。
(霊訓8 P189)

霊的向上を望む者は、いかなる犠牲を払っても大自然の摂理と調和して生きる覚悟
ができていなければなりません。その摂理は霊的なのです。霊が発揮すべき側面は
いつの時代も同じです。愛と慈悲と寛容と同情と協調です。こうした原理にしたが
って考えれば、食すべきものを食し、飲むべきものを飲み、正しい生き方に導かれ
ます。しかし、最終的に選択するのはあなた自身です。そのために神は自由意志と
いうものをお与えになっているのです。
(霊訓8 P190)

――動物を殺して食べるということについてはどうでしょうか。

動物を殺して食べるということに罪の意識を覚える段階まで魂が進化した人間であ
れば、いけないことと知りつつやることは何事であれ許されないことですから、や
はりそれなりの報いは受けます。その段階まで進化しておらず、いけないとも何と
も感じない人は、別に罰は受けません。知識にはかならず代償が伴います。責任と
いう代償です。
(シルバーバーチは語る 著者A.W.オースチン(編)・近藤千雄(訳))
-------------------------------------------------------------------------------
上記の通信から、動物肉類は食べない方がよいという事になるのでしょうけれど、
一方、私たちには自由意志があり、しかし知識には責任という代償が伴うと語られ
ています。

ハリーエドワーズのような強力な心霊治療能力を発揮された山村幸夫さんは、日頃
は菜食だったようですが、用意された料理(肉類も含む)は、全て食されたようで
す。彼は、次のように語っています。
-------------------------------------------------------------------------------
一番大切なのは感謝の気持ちです。食物への感謝の気持ちです。皆さんが頂く動物
、植物、果物も、魚もそうです。それらには進化の違いこそあれ、みな霊が宿って
います。生命があります。それを頂かなければ生きていけないのが人間なのです。
ですから、皆さんが言う「いただきます」の言葉の中で、彼らの根源である霊に対
し、生命に対して、ほんとうに感謝して下さい。
-------------------------------------------------------------------------------
動物肉類を食べなくても、人間はバランスよく栄養を摂取して生きていけるのかも
しれませんが、おそらく個人個人の最適な精神的状態は、「もう食べたくない」「
食べる必要がない」と感じる時からでしょう。これは各々の霊的な成長の程度に関
わる問題かもしれませんが、もし、「食べたくてしょうがない」のに我慢している
状態では、動物肉類摂取の執着は消えず、肉体レベルは別として霊的なレベルでは
、あまり意味がないように思います。

ただ、動物肉類には、恐れ、悲しみ、怒り、恨みなどネガティブな念があるとも言
われていますし、そのエネルギーも好戦的、闘争的だとも言われます。

動物肉類摂取に関しては、動物愛護、人種的差異、地球環境、菜食主義、更には、
各々の霊的成長の程度等、様々な問題を含んでおりますので、これ以上は触れませ
ん。

ただ、食物摂取と人に関する霊的な事例がありますので、次回紹介いたします。

つづく

霊的な成長方法1

2010-07-28 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

さて、「霊界からの良い働きかけ」を受け取るにはどうしたらよいか?ということを
シルバーバーチの霊訓等から「心構え」「精神統一・瞑想」「祈り」と見てきたわけ
ですが、他に私たちの受信感度を上げるにはどんなものがあるでしょうか?

「霊界からの良い働きかけ」を受け取るという事は、「霊的に成長していく」ことを
意味していると思いますが、現世で、肉体をまとい、狭い感覚の中でも自らの霊の成
長を促す方法はあるようです。

「あの世の存在に活かされる生き方」
パット クビス (著), マーク メイシー (著), Pat Kubis (原著), Mark Macy (原著)
冨山 詩曜 (翻訳), 臼杵 真理子 (翻訳)
P107~108には、次のように書かれています。

-------------------------------------------------------------------------------

人は自分の欲望で自分自身を裁きます。心からの願いや欲求は磁石の力のように働き、
そういったものが存在する次元へとその人を引き付けます。つまり、わたしたちのア
ストラル体の振動数を上下するのはわたしたちの思考、態度、信念、そして行動であ
り、わたしたちは死ぬとただ自分の精神にちょうどよい次元へと向かうだけなのです。
地球上で生きている間に、わたしたちのアストラル体の振動数を上げる要因は次のよ
うなものがあります。

・アストラル体の振動数を上げる要因となるもの

1.愛
2.あわれみ
3.他人への奉仕
4.落ち着いた、客観的な態度
5.新鮮な果物や野菜を食べること
6.純粋な水を飲み、きれいな空気を吸うこと
7.霊の存在を現実として考えること

・アストラル体の振動数を下げる要因となるもの

1.恐れ
2.憎しみ
3.憤り
4.自己中心的な態度や利己主義
5.世俗的なものへの執着
6.アルコール、タバコ、麻薬の常用
7.赤身の肉や脂肪などの「重い」食物をとること
8.悪意を持って他の人々や動物を傷つけること
9.霊についての無知や大きな誤解

-------------------------------------------------------------------------------
人間は、肉体の他に、周波数の異なる振動数を持つ複体を併せ持っているといわれて
いて、アストラル体とは、これらの複体のうちの一つです。この体は、霊界で生きて
いく中でまとう身体という解釈でよいと思いますが、アストラル体の振動数が上がれ
ば、霊界のより高い界層へ向かっていくということのようです。

振動数を上げる要因の1~4、下げる要因の1~4などは、先に記した「霊界からの
働きかけ」で納得がいくと思いますが、他に「摂取するもの」飲食物、嗜好品等が挙
げられていますので、次回はその辺りを検討してみましょう。

つづく

霊界からの働きかけ5

2010-07-21 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

更に「祈り」にも霊界からの良い働きかけを受け取る効果があるようです。次に
シルバーバーチの霊訓から「祈り」がキーワードとなっている箇所を抜粋します。
-------------------------------------------------------------------------------
・祈りに効果はあるか?
本当の祈りと御利益信心との違いを述べれば、祈りが本来いかにあるべきかがお
分かりになると思います。御利益信心は利己的な要求ですから、これを祈りとよ
ぶわけにはいきません。一方、魂のやむにやまれぬ叫び、霊的活動としての祈り
、暗闇に光を求める必死の祈り、万物の背後に控える霊性との融合を求める祈り
、そうした祈りもあります。そうした祈りをあえて無視して、その状態のまま放
っておくことが実はその祈りに対する最高の回答である場合もよくあります。し
かし魂の奥底からの欲求、より多くの知識、より深い悟り、より強い力を求める
魂の願望は、自動的に満たされるものです。つまり、その願望が霊的に一種のバ
イブレーションを引き起こし、当人の霊的成長に応じた分だけの援助が自動的に
引き寄せられます。危険の中にあっての祈りであれば保護のためのエネルギーが
引き寄せられ、同時に救急のための霊団が派遣されます。それは血縁関係によっ
てつながっている霊もおれば、愛の絆によって結ばれている類魂もおります。
(霊訓1 P169-170)

(祈りや願いごとは誰に向けて発すべきか?)
人のために何とかしてあげたいと思われるのは真摯な魂の表われです。全ての祈
り、全ての憧憬は神へ向けるべきです。祈りとは波長を合わせることです。すな
わち私たちの意志を神の意志と調和させることであり、神とのつながりをより緊
密にすることです。何とかして宇宙の心、宇宙の大中心、宇宙をこしらえた神に
まず自分が一歩でも近づくように、真剣に祈ることです。それから、何とかして
あげたいと思っている人がいれば、その方を善意と、ぜひ自分をお役立て下さい
という祈りの気持で包んであげることです。ですが、それを自分が愛着を覚える
人のみにかぎることは感心しません。たとえ崇高な動機に発するものであっても
、一種の利己主義の色あいを帯びているものだからです。それよりはむしろ全人
類のためになる方法で自分の精神が活用されることを求めることです。というこ
とは、日常生活において自分と交わる人に分け隔てなく何らかの役に立つという
ことです。
(霊訓2 P168-9)

祈りは自然法則の働きを変えることはできません。原因と結果の法則に干渉するこ
とはできません。祈りとは、自己の限界を悟り、同時に(逆説的になりますが)内
部の無限の可能性を自覚し、それを引き出してより大きな行為へ向けて自分を駆り
立てる行為です。魂の必死の活動としての祈りは、魂が地上的束縛から脱してより
大きな表現を求める手段であると言えます。そうすることによって高級界からの働
きかけに対する受容力を高め、結局は自分の祈りに対して自分がその受け皿となる
ーつまり、より多くのインスピレーションを受けるに相応しい状態に高めるという
ことになります。大自然の営みを変えようとして大勢で祈ってみても何の効果もあ
りません。
(霊訓3 P222-3)

-------------------------------------------------------------------------------
上記のように「正しい祈り」に対しては、効果があるようです。しかし、いわゆる
現世利益的な願いのお祈りとは随分と異なります。下記にホワイト・イーグル霊言
集より「祈り」に関する箇所を抜粋します。
-------------------------------------------------------------------------------
感情の不統制は高級な媒体との接触を絶ち、反対に、清らかな愛に満ちた感情はそ
れとのつながりを深めます。後者は神のもつ創造力を秘めており、不統制の感情は
破壊力をもっているのです。従って、私達は、皆さんが内的世界と交通する第一歩
として、先ず感情の統制を重視するわけです。
祈りと瞑想、これにより、私達は無限の愛と無限の美の内的世界へ、いっそう深く
入っていくことが出来ます。

必ずしも教会や神殿に行って一人になれというのではありません。その人
は祈りによって、心を高揚させるかもしれません。しかし、それだけでは未だホン
モノの祈りとは申せません。真実の祈りとは、現実に、霊界の人との同調を生じる
ものです。
-------------------------------------------------------------------------------
いずれにしても、利己心、我欲を捨て「波長を合わせる」「同調する」ほどの真剣
な祈りでなければいけないようです。

霊界からの働きかけ4

2010-07-14 16:36:38 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

先に記した「心構え」を基盤として、更に霊界からの良い働きかけを受け取るに
は、どのようなものがあるでしょうか。

下記にシルバーバーチの霊訓から「静寂」がキーワードとなっている箇所を抜粋
します。

-------------------------------------------------------------------------------
問題に遭遇した時は、地上の雑踏、混乱、かんかんがくがくの論争から身を退
き、魂の静寂の中へ引きこもり、霊の啓示を待つことです。
(霊訓1 P192)

精神統一をなさることです。時には煩雑なこの世の喧騒を離れて魂の静寂の中へ
お入りになることです。静かで受身的で受容性のある心の状態こそ霊にとって最
も近づき易い時です。静寂の時こそ背後霊が働きかける絶好機なのです。片時も
静寂を知らぬような魂は騒音のラッシュの中に置かれており、それが背後霊との
通信を妨げ、近づくことを不可能にします。精神を静かに統一するよう工夫する
ことです。すると次第に役に立つよい考えが浮かんで来るようになります。背後
霊のオーラとあなたのオーラとが融合する機会が多いほど、それだけ高度なイン
スピレーションが入って来ます。
(霊訓2 P18)

疑念が生じた時は精神を統一して物質界の喧騒から逃れるのです。すると霊的理解
が得られます。統一状態が深まれば深まるほど内的な安らぎ、静寂、安心感、決意
といったものが深まり、自分にとって最良のものが授けられるとの確信をもつこと
ができるようになります。
(霊訓10 P42-3)

魂は平穏・静寂・平静・受容性・調和の中でもっとも活発になります。皆さんは目
覚めている時よりもむしろ睡眠中に霊的活動を活発に行っていることがよくありま
す。その時、力と導きを得ておられるのです。
(霊訓12 P145-6)
-------------------------------------------------------------------------------
上記の通り、日常の雑事に追いまくられていても、精神統一や瞑想のように静かな
時間を過ごす事が大事だと伝えてきていますね。感情が揺れ動いている時、興奮し
ている時、小我や我欲に囚われている時、このような時に良いインスピレーション
やイマジネーションを受け取ることは難しいのでしょう。

某メーカーのテレビコマーシャルで、アイデアが生まれる場所として、トイレ32
% 風呂29% ベッド22% 公園18% バス17% 洗面所7% 空港4%
プール2% ステージ1% 会議室0% なんというのがありました(笑)。この
結果を見ても、一人の静かな(?・笑)時間に良いアイデアが生まれるようですね
^^
アイデアが生まれる=インスピレーションを受け取るわけですから、もしかすると
、霊的な真理に則ったものを生み出そうとするならば、そこには霊界からの働きか
けがある・・かもしれません。

霊界からの働きかけ3

2010-07-09 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

先に、霊界からの良い働きかけが自動的に行われる様々な場面での「人の役に立つ
」行為に関する記述を行ったわけですが、もう一つの、瞑想や祈りなどによって霊
界からの良い働きかけを受け取りやすくすることについて考えてみましょう。まず
は、「心構え」からです。

-------------------------------------------------------------------------------

取越苦労ばかりしている人間が多すぎます。その心配の念が霧のようにその人を
包み、障害物となって霊の接近を妨げます。知識を具えた人までが取越苦労をさ
れている。人間にとって最大の恐怖は死でしょう。それが少しも怖いものではな
いことを知り、生命が永遠であり、自分も永遠の存在であり、あらゆる霊的武器
を備えていることを知っていながら、なぜ将来のことを心配なさるのでしょう。
不幸の訪れの心配は不幸そのものよりも大きいものです。その心配の念が現実の
不幸よりも害を及ぼしています。
(霊訓2 P42-43)

私たち霊界の者は出来るだけ人間との接触を求めて近づこうとするのですが、どれ
だけ接近できるかは、その人間の雰囲気、成長の度合、進化の程度にかかっていま
す。霊的なものに一切反応しない人間とは接触できません。霊的自覚、悟り、ない
しは霊的活気のある人とはすぐに接触がとれ、一体関係が保てます。そういう人は
スピリチュアリストばかりとは限りません。知識としてスピリチュアリズムのこと
を知らなくても、霊的なことを理解できる人であればそれでいいのです。とにかく
冷静で受容的な心を保つことです。取越苦労、悩み、心配の念がいちばんいけませ
ん。それらがモヤをこしらえて、私たちを近づけなくするのです。
(霊訓4 P172-3)

-------------------------------------------------------------------------------

上記のように、シルバーバーチは、取越苦労、悩み、心配の念が、霊界からの良い
働きかけを遠ざけてしまうと語っています。まずはこれらの事がらを、日々の生活
の中から取り除くよう努力することが肝心です。

とはいえ、コレがなかなかできませんよね。日々、雑事に追われ、人と人の間に挟
まれ、生活に疲れ、孤独感に苛まれ・・・まあ、これがこの世で生きることなので
しょうから仕方ありませんね。

しかし、ことある事に、’今世は一度きりで、その人生をどう生きるのか’さらに
’魂は不滅で死後も存続する’’何よりも大事で大切な事は、愛を持って接し、役
に立つ行為を行う事’’そのような行いには霊界からの援助が行われ、常に守護霊
や指導霊に見守られている’このような真理を呼び起こすようにしていけば、少し
ずつ少しずつ落ち着きを取り戻していくことでしょう。
そして、長い長い時間をかけて、この世での物事への執着を少しずつ捨て去ること
によって基盤はより安定していくことになります。

魂が目覚める期間は、人により異なり様々です。臨死体験や大病から生還される時
に身をもって自分自身が霊であることを体験すれば早いでしょうし、現世の物質価
値観やその価値観に則した道徳観念が染み付いている場合などは、その自分自身を
安定にさせていた枠組みから抜け出すには時間がかかるでしょう。

いずれにせよ、まずはこのような霊的な真理を常々思考の基盤に置き、少しずつ取
越苦労、悩み、心配の念を取り除き、心の安定を図る努力が必要なのだと思います

霊界からの働きかけ2

2010-07-02 07:07:15 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

先にみてきたように、私たちはこの世で生きている間も、良くも悪くも霊界からの
働きかけを受けているようです。その働きかけはポジティブな方向へもネガティブ
な方向へも増幅されるように思います。シルバーバーチはそれは同じ摂理の働きだ
と語っていますね。

この「増幅されている感覚」は、なかなか認識することは難しいですね。一般的に
は、守護霊に守られて助けられたような体験とか、類は友を呼ぶような感覚で、悪
い連中と波長が合って(霊的引力も含めて)悪事を働くなどでしょうか。

私たちは霊であり、各々が各々の目的を持ってこの世に生まれ変わってきています
。100人いれば100人の目的を持って転生してきています。ですから、「霊界からの
働きかけ」も千差万別なのかもしれませんが、誰もがこの世を生き抜き、生き込ん
でいく為には、より良い働きかけを受け取りたいと願うはずです。

では、どうすれば「霊界からのより良い働きかけ」を得られるのでしょうか?先に
あげたシルバーバーチの霊言をまとめてみると、

・内部に宿る資質の中の最高のもの、最奥のもの、最大のものを発揮しようと努力
 すること。
・魂が目を覚ますこと。受け入れる準備ができていること。本人自らが回路を開く
 こと。
・人のために役立とうとする思考、人類の福祉に貢献したいと願う思いには自動的
 に援助が与えられる。
・魂の奥底からの欲求・願望は当人の霊的成長に応じた分だけの援助が自動的に与
 えられる。
・守護霊・指導霊の存在を自覚していた方が受け取りやすい。

など、ちょっと漠然として解り難い部分もありますが、概ね次のようなことが言え
ると思います。

スピリチュアリズムの概念を理解した上で、

一つは、人の役に立ち、隣人を愛する行為を行う。

もう一つは、瞑想や祈りなどによって霊界からの良い働きかけを受け取りやすくす
る。


繰り返しますが、私たちは霊であり、各々が各々の目的を持ってこの世に生まれ変
わってきています。100人いれば100人の目的を持って転生してきています。大いな
る存在、源泉、神・・・呼び名はいろいろありますが、いわゆる霊界の高みに近づ
くストレートな成長を目指す方もいると思いますが、何よりも自分の霊の状態に見
合う活動を行うことがベストだと思います。

例えば、スピリチュアリズムの教えを教条的に捉え過ぎ、自分自身の魂の状態とズ
レが生じてしまい、逆に枠組みに雁字搦めにされたり、フラストレーションが生ま
れ、ネガティブな思考に陥り、霊界からの良い働きかけが受け取り難くなっては元
も子もありません。

まずは、自分自身を心身共に良い状態に置くことが肝心です。毎日を楽しく→笑顔
→明るくとなれば、周りの人たちにも良い影響を与える事になります。逆にイライ
ラしたり、不平不満を放ち続ければ、自分自身の心身にも悪いでしょうし、回りに
も悪い影響を与える事でしょう。

「人の役に立つ」は、何もいわゆる奉仕活動だけではありません。「お笑い」はこ
の暗い時代に、ひと時、明るい時間を提供してくれるのでしょう。芸術活動もスポ
ーツも文芸も、私たちに勇気や愛を与えてくれます。また、ほんの小さな言葉のや
りとりの中にも勇気付けられたり、道が開けるといった事を見出す場合もあるでし
ょう。

例えば、この世の音楽家には、霊界の同じような感性を持つ音楽家が指導霊となり
、インスピレーションが与えられたりしているケースもあるようです。映画や小説
、今の時代ならばゲームなどの中にも魂の琴線に触れる作品があるでしょう。この
ようないろいろな場面での「人の役に立つ」行為にも、霊界からの良い働きかけが
行われているのではないでしょうか。愛が動機となれば、なお更の事でしょう。

以上の事から、個々の魂の状態に見合う、スピリチュアリズムの教えに則った表現
をしていけばよいのだと思うのです。

霊界からの働きかけ1

2010-06-27 14:45:29 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

スピリチュアリズムを学んで、それまでに全く意識していなかった思考・感覚として、「霊
界からの働きかけ」という概念があげられます。(守護霊様に守られているなあと思った事
くらいはありますが)

シルバーバーチの霊訓では、この「霊界からの働きかけ」を「霊界からの援助」という言葉
で再三にわたり伝えてきています。

下記にシルバーバーチの霊訓1から「援助」がキーワードとなっている箇所を抜粋します。

-----------------------------------------------------------------------------
内部に宿る資質の中の最高のもの、最奥のもの、最大のものを発揮しようと努力
する時、私ども霊界の者の中であなたに愛着を感じ、あなたを援助することによ
って多くの人々の力になりたいと望む霊を呼び寄せることになるのです。
(霊訓1 P29)

魂が目を覚ますと、その奥に秘められたその驚異的な威力を認識するようになり
ます。その時から霊界の援助と指導とインスピレーションと知恵を授かる通路が
開けます。これは単に地上で血縁関係にあった霊の接近を可能にさせるだけでな
く、血縁関係はまるで無くても、それ以上に重要な霊的関係によって結ばれた霊
との関係を緊密にします。その存在を認識しただけ一層深くあなたの生活に関わ
り合い、援助の手を差し延べます。
(霊訓1 P35)

こちらからいくら援助の手を差しのべても、それを受け入れる準備の出来ていな
い者は救われません。
(霊訓1 P55)

多くの人になかなか分かっていただけないのは、そしてまた人間が望むように事
が運ばないのは、その援助を届けるための回路が開かれていないということです
。本人自らが回路を開いてくれないかぎり他に手段がないのです。
(霊訓1 P101)

人のために役立とうとする志向は自動的にこちらの世界からの援助を呼び寄せま
す。
(霊訓1 P102)

なんらかの形で人類の福祉に貢献したいと思っている人が挫折しかけた時は、必
ずやその背後に霊界からの援助の手が差しのべられるということも知っています

(霊訓1 P113)

あなた方は決して孤軍奮闘しているのではないこと、まわりにはあなた方を愛す
る人々、手引きし援助し鼓舞せんとする霊が大勢取り囲んでいることを認識して
いただきたい。
(霊訓1 P144)

魂の奥底からの欲求、より多くの知識、より深い悟り、より強い力を求める
魂の願望は、自動的に満たされるものです。つまり、その願望が霊的に一種のバ
イブレーションを引き起こし、当人の霊的成長に応じた分だけの援助が自動的に
引き寄せられます。危険の中にあっての祈りであれば保護のためのエネルギーが
引き寄せられ、同時に救急のための霊団が派遣されます。それは血縁関係によっ
てつながっている霊もおれば、愛の絆によって結ばれている類魂もおります。
(霊訓1 P169-170)

守護霊の存在を人間が自覚するとしないとでは大い
に違ってきます。自覚してくれれば守護霊の方も仕事がやりやすくなります。
守護霊は決まって一人だけですが、その援助に当る霊は何人かおります。
(霊訓1 P179)

私たち霊界の者にとっていちばん辛いのは、愛する人間が困難の中にあって必
死に頑張っているのを傍観することです。傍観と言っても、何もしないという
意味ではありません。できるかぎりの援助はいたします。しかし、魂の成長に
とって掛けがえのないチャンスを奪うことになることだけは許されないのです

(霊訓1 P191)
-----------------------------------------------------------------------------
このように、文字通り霊界側から「援助」して頂ける半面、次のような記述も
あります。

-----------------------------------------------------------------------------
邪霊に憑依される人は、みずからそういう条件を内部でこしらえています。あくま
でもその人個人の問題です。愛と奉仕の精神に燃えた人に高級霊が引き寄せられる
のと原理は同じです。法則は良いことばかりに働くのではありません。崇高な目的
に作用する法則が悪い方向に作用することもあります。問題はあなたがどういう心
掛けでいるかに掛かっております。
(霊訓12 P52)

地上の人間は現実界と霊界とのつながりについての理解ができておりません。。光
り輝く高級霊からのインスピレーションに触れることができると同時に、ふとした
ことから無知な低級霊のなすがままになっていることもあります。いずれの場合も
同じ摂理の働きなのです。
(霊訓12 P52)
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このような通信から、霊界からの影響力をどう解釈すればよいのでしょうか?愛の
ある精神、言動、行動などには、霊界の高い界層からの波動が共鳴し、邪悪な精神
、言動、行動などには、霊界の低い界層からの波動が共鳴するということでしょう
か。
すると、私たちの精神、言動、行動などはその思いの分だけ霊界側からの影響力で
良い方向へも悪い方向へも増幅されるということかもしれませんね。

これは感情の激しい人ほど、霊界側の影響力を受けているという事ではなくて、そ
の精神や考えや思いの根底にある「動機」への働きかけだと思われます。心の中の
正しい思考が占める割合が増えれば増えるほど、いわゆる霊的な成長が促進され、
より高い界層の霊からのイマジネーションやインスピレーションを受け取ることが
できるようになるのでしょう。