Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

少数意見の葬られ方

2020年02月25日 07時52分56秒 | Weblog
東京高検の黒川検事長の定年延長問題 検事正の乱「国民からの信頼が損なわれる」
 「「急な発言で何を言い出すのかと思ったら、黒川検事長の定年延長問題の公然と批判する意見を検事正が言い出した。本当にびっくりした」(法務省関係者)
 東京高検の黒川弘務検事長(63)の定年延長問題をめぐり、19日に法務省で開かれた全国の法務・検察幹部が集まる「検察長官会同」で、冒頭のような爆弾発言が飛び出した。森雅子法相や稲田伸夫検事総長らも、出席したこの会議。その席上には当事者である黒川検事長もいた。」


 ジョージ・サンソムは、日本社会の特徴として、「個人を尊重する思想の欠如」と並び、「少数意見・少数者に対する寛大さの欠如」を挙げている。
 見事に痛いところを突いているが、黒川検事長の定年延長問題にも、サンソムが指摘した日本社会が抱える問題の縮図を見るように思う。
 明らかに政権与党との取引として浮上した定年延長措置について、神村検事正は、「今回の(定年延長)ことで政権と検察の関係に疑いの目が持たれている」などと正論を述べた。
 この主張は少数意見として扱われたわけだが、それだけでは終わらない。
 これに対し、辻裕教事務次官は「定年延長は必要であった」と述べるだけで、論拠を明示した実質的な反論は何もなされない。
 こうして、少数意見は、「何事もなかったかのように」葬り去られるわけである。
 
コメント
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