米中対立激化なら「世界大戦」 キッシンジャー氏、北京で警鐘
米中衝突が問題化してから数年がたつ。
だが、これが「明白な運命」だったことは、例えば、アメリカ政治外交史の専門家であった齋藤眞先生の次の指摘(いずれも「アメリカ政治外交史」(1975))からも予想できた。
「アメリカ工業は、国内市場を背景として発展したものであり、この広大にして豊富な国内市場を確保するためには保護関税制度が必要であったのである。・・・アメリカは他の国がこの国内市場を侵蝕することに対し、今日にいたるまできわめで敏感である。」(p118~119)
「ウィルソンの政権になると、ウィルソンは中国における辛亥革命を歓迎し、中国が帝政から共和制に移行したものとし、ここからいわゆる「姉妹共和国」のイメイジが形成される。・・・当時中国に多く派遣されていた宣教師の活動とも相まって、・・・米中の幻想的心理的な一体感を養成する。」(P166~167)
確かに、中国は「共和国」になったけれど、それは無神論の共産主義国であったし、アメリカにとっての市場というよりは、むしろアメリカの国内市場を侵蝕する存在になってしまった。
それだけでなく、中国は、太平洋進出も企図するようになり、アメリカの縄張りを荒らしかねない状況となった。
姉妹喧嘩は必然だというわけである。
米中衝突が問題化してから数年がたつ。
だが、これが「明白な運命」だったことは、例えば、アメリカ政治外交史の専門家であった齋藤眞先生の次の指摘(いずれも「アメリカ政治外交史」(1975))からも予想できた。
「アメリカ工業は、国内市場を背景として発展したものであり、この広大にして豊富な国内市場を確保するためには保護関税制度が必要であったのである。・・・アメリカは他の国がこの国内市場を侵蝕することに対し、今日にいたるまできわめで敏感である。」(p118~119)
「ウィルソンの政権になると、ウィルソンは中国における辛亥革命を歓迎し、中国が帝政から共和制に移行したものとし、ここからいわゆる「姉妹共和国」のイメイジが形成される。・・・当時中国に多く派遣されていた宣教師の活動とも相まって、・・・米中の幻想的心理的な一体感を養成する。」(P166~167)
確かに、中国は「共和国」になったけれど、それは無神論の共産主義国であったし、アメリカにとっての市場というよりは、むしろアメリカの国内市場を侵蝕する存在になってしまった。
それだけでなく、中国は、太平洋進出も企図するようになり、アメリカの縄張りを荒らしかねない状況となった。
姉妹喧嘩は必然だというわけである。