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Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

幸福感

2013年08月16日 07時30分10秒 | Weblog
世界文学を読みほどく—スタンダールからピンチョンまで—
 トップバッターはスタンダールの「パルムの僧院」である。
 池澤氏は、この小説の大きな特徴は、登場人物(及び作者・読者)の「幸福感」と、舞台としての「政治」及び主人公らの「魅力」であるという。
 だが、「幸福感」と「魅力」とはおそらく不可分のものだろう。というのも、「幸福感」は、ファブリスとジーナという「魅力」にあふれた(逆にいえば「魅力」以外の駆動力を持たない)登場人物が、思いのままに行動することによって生じるものだからである。この2人は、「情熱」だけで不倫をしたり殺人を行ったりするのである。