goo blog サービス終了のお知らせ 

Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

保守って何?

2010年05月10日 07時48分07秒 | Weblog
 「国益を損なう民主党政権に対抗する保守」などという表現がされることがあるが、どうもしっくりこない。その理由が、「新潮45」5月号の「真の保守とは何か」(岡崎久彦)を読んで分かった。多くの保守論者は真正保守ではなく、「国益擁護主義」だったのだ。
 岡崎氏は、エドマンド・バークに全面的に依拠したうえで、保守主義を「祖先から受け継いだ伝統的な知恵を尊重し、それを子孫に伝えていく哲学」と定義する(p53)。実に明快である。
 そういえば、西部邁氏も岡崎氏の考えに近いと思うが、保守主義の思想家として、G.K.チェスタトンを挙げている。
 注意しなければいけないのは、いわゆる「保守」の論客の中には、「歴史」ないし「文化」はそっちのけで「国家」を全面に打ち出す人たちが往々にして紛れ込んでいることだ。
 これについては後日述べることにしたい。