「国益を損なう民主党政権に対抗する保守」などという表現がされることがあるが、どうもしっくりこない。その理由が、「新潮45」5月号の「真の保守とは何か」(岡崎久彦)を読んで分かった。多くの保守論者は真正保守ではなく、「国益擁護主義」だったのだ。
岡崎氏は、エドマンド・バークに全面的に依拠したうえで、保守主義を「祖先から受け継いだ伝統的な知恵を尊重し、それを子孫に伝えていく哲学」と定義する(p53)。実に明快である。
そういえば、西部邁氏も岡崎氏の考えに近いと思うが、保守主義の思想家として、G.K.チェスタトンを挙げている。
注意しなければいけないのは、いわゆる「保守」の論客の中には、「歴史」ないし「文化」はそっちのけで「国家」を全面に打ち出す人たちが往々にして紛れ込んでいることだ。
これについては後日述べることにしたい。
岡崎氏は、エドマンド・バークに全面的に依拠したうえで、保守主義を「祖先から受け継いだ伝統的な知恵を尊重し、それを子孫に伝えていく哲学」と定義する(p53)。実に明快である。
そういえば、西部邁氏も岡崎氏の考えに近いと思うが、保守主義の思想家として、G.K.チェスタトンを挙げている。
注意しなければいけないのは、いわゆる「保守」の論客の中には、「歴史」ないし「文化」はそっちのけで「国家」を全面に打ち出す人たちが往々にして紛れ込んでいることだ。
これについては後日述べることにしたい。