王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

高梨沙羅さん泣かないで

2022-02-08 00:31:39 | 五輪
●スキージャンプ複合団体、高梨沙羅さんのスーツ規定違反。4カ国5人の女子選手が失格という前代未聞の大波乱はなぜ起きたのか。
 推測で書くのは良くないと承知しているが、推測でもなんでも書かないことには落ち着かない。的外れだったら謝る。

日刊スポーツの記事
「本人のせいじゃない。スタッフの確認不足」高梨沙羅がスーツ規定違反でコーチ反省

 プロ野球で言うと。内野ゴロ・ゲッツーの時にショートがちょんとベースを蹴りながら捕球して、一塁へ送球する。あの足を離すタイミングは、厳密にジャッジすれば「捕球の前に足が離れてるじゃん!」というケースがままある。でも普段は「まあ、いいじゃん。ベースに触れれば慣習でアウトなんだよ」で済まされる。
 ところがこれがWBCなどの国際大会になると、厳密にジャッジする審判もいて「足が先に離れた。セーフだ」と判定する。実際に日本代表もこれでゲッツー成立せずの判定をくだされたことがある。

 今回のスーツ規定違反の続出は、これに近いのではないか。
 普段の大会なら「そのくらいはOK」で許されている基準が、オリンピックだからと厳密なルールを当てはめるマティリアル・コントローラーがいて、失格にされてしまう。ゲッツーの足を許さない審判員がいるのだ。
 あるいは、この判定が混合競技でなされたことも偶然ではないのかも知れない。男子競技のジャッジと、女子競技のジャッジが混ざるからだ。ショートトラックの混合団体でもおかしな判定があったから、普段は別々の種目をコントロールする審判が混ざることによるブレがあるのか。ただでさえスーツの基準は男女でルールが違う。

 それと、ドイツやオーストリアのメディアを翻訳で読んでみたが、どの国のコーチもジャッジに怒っている。マリオ・シュテヒャーも怒っている。怒りまくりだ。日本だけはジャッジに怒らず、「自分たちのミス」と高梨沙羅をかばっている。この違いも興味深い。有力国が総掛かりで抗議すれば、失格がくつがえる可能性もなくはない……わけはないか。

 高木美帆さんの1500m銀メダルが残念で切り替えられず、ぼーっとしていたのが、この件で吹っ飛んだ。6日までのオリンピック感想まとめはnoteにあります。

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