王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

ウインブルドン

2008-07-09 01:43:48 | Weblog
・フェデラーvsナダルのウィンブルドン男子決勝に痺れた。
 ここ20年くらい、「今のテニス界はさ、ボルグやマッケンローの時代を知る人間からすると、激しく物足りないんだよ」と言い続けてきたおっさんのひとりだったが、ようやくその呪縛を解くような試合に巡り会えた。
 雨で2度中断をはさんだのがちょうどいい休憩になって、最後までプレーのレベルが落ちず、あんな名勝負が生まれたんだろうね。

 解説の福井さんも言っていたし、たぶん多くの人が同じ感想を述べていると思うけど、私も1980年のボルグ-マッケンロー戦をしみじみ思い出しながら、ボールの行方を追っていた。

 1980年というのは私が上京して、ひとり暮らしを始めた年だ。ひとり暮らしってのはこんなに自由で楽しいもんか、友達の家を泊まり歩いても、朝までウィンブルドンを観ていても、明日学校をさぼっても、誰にも怒られない。ああ、幸せとか思いながら、おい、今のボルグのパッシングショットは人間技じゃないだろ、ぎょえーとか嬌声を発しつつ、最高峰のプレーに酔いしれた記憶がある。

 あれから28年か。ちなみに松田聖子の青い珊瑚礁が発売されたのも同じ1980年7月だった。関係ないですか。あのとき、テニス界と歌謡界は新しいフェイズに突入したんだよ。

・桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ。とっても良かった。

・映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を観た。とっても良かった。永作LOVE。

 小学生の日記か、ここは。

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スワローズの憂鬱

2008-07-03 00:13:02 | 野球
・ヤクルトのウィルソンのキャラが、昔いたパリデスにかぶるのは私だけ? まじめ外人パリデスの日本シリーズの活躍が懐かしい。

・宮本慎也がオリンピックで抜ける対策なんだろうけど、ショートを外国人選手でまかなうのはチーム作りにおいて一番やっちゃいけないことだと思う。一昔前の広島も、それをやって低迷に拍車をかけたというのに。

・交流戦のヤクルトvsソフトバンクを観に行ったとき、両軍のプレイヤー18人が全員日本人だったのがとても印象に残った。
 確か3年前の同じカードでは、ソフトバンクがズレータ、カブレラ、バティスタと内野に3人外国人がいて、ヤクルトが送りバントをすると、非白人のでっかい外人さんが3人いっせいに動くという、日本野球ではあまりお目にかかれない絵を見せていただいた。
 迫力はあったけど、内野手3人異国人のチームには限界があるだろうなとも思った覚えがある。それが今やソフトバンクって、レギュラーの外国人いないんだな。

 スワローズもずっと外国人依存度の高いチームだったが、ガイエルとリグスが離脱し、ウィルソンが加入する前はしばらく純日本打線で戦っていた。3年前と変わらずレギュラーなのは、宮本と青木の二人だけだ。
 チームってのはあっというまに変わるもんだなと、新鮮なような、寂しいような。

 神宮の芝生はきれいになったけど、スタンドの客層もかなり変わった。傘を振る人が本当に少なくなった。

・テレビで阪神vs中日と、巨人vsヤクルトの試合を代わりばんこに観ていると、こんなにも野球の質が違うものかと愕然とする。1球1球が緊迫し、ほんのわずかなミスも許されない試合と、どっちもミスを連発し合って結果的に好ゲームになってしまう試合と。
 これは今日だけの話じゃない。今年ずっとだ。

 ベンチワークも含めて、今のセ・リーグで真剣に観るべきカードは阪神vs中日だけかなという気さえしてくる。それは言い過ぎか。ヤクルトがひどい負け方をしたもんでプチ・ネガティヴ。


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