●石原さとみ主演『ミッシング』鑑賞。しんどい映画だ。𠮷田恵輔・脚本監督。
ある日、6歳の娘が行方不明に。その時間、母親はライヴを観ていた--。以下、ネタバレを含みますので注意してください。

事件の被害者に襲いかかる悪意と、善意と、無関心。悪意は増幅し、善意はしぼむ。
世の中にあふれるクズや、興味本位のマスゴミの顔を見せられ、本人は間違ったことをしてるつもりはないだろうけど間違ったことをしている人たちにも苛立ちながら、でも、自分が絶対にクズの側にいないかと問われれば、自信は持てない。刃はこちらにも向く。
「壊れた世界の中で光を見つける物語」とあるが、物語は何も解決せず、わずかな光だけが照らされて終わる。我が身にできることがあるとしたら、せめて日々、悪意の側にならないように自制(自省)しながら、思慮深く生きていくこと。
「考えすぎだよ」に対して「考えすぎるくらい考えましょうよ!」という、テレビマン中村倫也のセリフと。
「お気持ちはわかりますが」に対して「お気持ちはわかりますって……それ、どのくらい本気でこちらの気持ちを考えたつもりで言ってます?」という、石原さとみの冷めた眼のセリフが刺さった。セリフはうろ覚えです。
石原さとみさんは一部に「演技過剰」とか「頑張っている感が出すぎ」という感想もあるようだけど、壊れていく母親の役なんだからオーバーアクトとは思わないし、夫役の青木崇高さんの、せめて自分だけは冷静さを保とうとする感情を押さえた芝居との対比も、妻(母)の立場、夫(父)の立場、それぞれを浮き上がらせて感情移入しやすい。
ある日、6歳の娘が行方不明に。その時間、母親はライヴを観ていた--。以下、ネタバレを含みますので注意してください。

事件の被害者に襲いかかる悪意と、善意と、無関心。悪意は増幅し、善意はしぼむ。
世の中にあふれるクズや、興味本位のマスゴミの顔を見せられ、本人は間違ったことをしてるつもりはないだろうけど間違ったことをしている人たちにも苛立ちながら、でも、自分が絶対にクズの側にいないかと問われれば、自信は持てない。刃はこちらにも向く。
「壊れた世界の中で光を見つける物語」とあるが、物語は何も解決せず、わずかな光だけが照らされて終わる。我が身にできることがあるとしたら、せめて日々、悪意の側にならないように自制(自省)しながら、思慮深く生きていくこと。
「考えすぎだよ」に対して「考えすぎるくらい考えましょうよ!」という、テレビマン中村倫也のセリフと。
「お気持ちはわかりますが」に対して「お気持ちはわかりますって……それ、どのくらい本気でこちらの気持ちを考えたつもりで言ってます?」という、石原さとみの冷めた眼のセリフが刺さった。セリフはうろ覚えです。
石原さとみさんは一部に「演技過剰」とか「頑張っている感が出すぎ」という感想もあるようだけど、壊れていく母親の役なんだからオーバーアクトとは思わないし、夫役の青木崇高さんの、せめて自分だけは冷静さを保とうとする感情を押さえた芝居との対比も、妻(母)の立場、夫(父)の立場、それぞれを浮き上がらせて感情移入しやすい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます