王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

黒人差別映画

2024-03-02 20:44:47 | エンタメ
 アカデミー賞の時期なので、過去の受賞作品で観てなかったものをいくつか鑑賞。「ムーンライト」と「それでも夜は明ける」は、どちらも見ているのがつらい映画だった。

●「ムーンライト」は、いじめられっ子の黒人の男の子の話。同性愛や、母親の薬物依存なども出てくるが、これは救いがある物語なのか、救いがない物語なのか、よくわからない。
 自己を肯定できずに生きてきた人間が抱えていた唯一の光のようなもの、それが報われる話ではあるけれど、その結末が見る者に「良かったね」と思わせにくいというか、共感しにくい形になっていて、それこそがこの映画のキモなのかも知れない。

●「それでも夜は明ける」は、ある日突然、奴隷として苛酷な日々を送ることになった黒人男性の12年間を描いた作品。白人から受けるひどすぎる仕打ちが、正視できないほど酷い。
 黒人奴隷の映画はそれなりに観てきたけれど、どうしても現代に結びつけて見てしまうというか、こんなひどい制度を何百年も続けていたアメリカという国が、現在、覇権を握っていることへの怒りや、やるせなさがこみ上げてきてしまい、おまえらが今、アラブの人たちにやっていることも結局この続きじゃないのかよと、少々飛躍した感想を持つ。自分がアメリカ嫌いなことを再認識する。あいつら、何の反省もしていない。

●日本アカデミー賞の授賞式。一度、生で見てみたいと調べたら、チケットが5万円だったでござる。
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