●小規模の公開ながら、絶賛を集めている映画『あんのこと』鑑賞。
ダメ母の家庭に育ち、売春、覚醒剤に手を染めてきた少女(河合優実)が、熱血刑事(佐藤二朗)らに出会い、更生の道を歩む。少しずつ日常に笑顔を増やしていく。
しかし、足を引っ張る環境と、運悪くコロナ禍。小さな正解のマルを積み重ねても、大きな正解にたどり着けない現実の過酷さ、やるせなさ。
同じ物語が日本中にいくつもあるのだとしたら、何が正解なのか、自分は何をしたら救いの手を差し伸べられるのか。
河合優実の演技がリアルすぎて感情移入してしまい、全力で救いたくなる……のに方法が見つからない。
以下、ネタバレありなので、注意してください。画像は河合優実さんと入江悠監督のサイン入りポスター。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/fd/447530352d8d904848403df1e8666768.jpg)
●コロナによって、老人介護施設の仕事を失い、学校に行けなくなり、更生の集まりにも通えなくなる。
ひとりでいるとやることがなくて、クスリをやりたくなってしまうという新しい敵。あのコロナ自粛期間、日本中、世界中で「ひとりのせいで、やっちゃいけないことをやっちゃった人たち」がいたんだろうか。誰かと一緒にいることの大事さもあの時期には失われてしまったのだと、あらためて気付く。
そんな中、空を飛んでいくブルーインパルス、2020年の風景。
●まるっきり救いのない物語かのような書き方をしてしまったけど、救いはある。
彼女に手を差し伸べたたくさんの人たちと、そのなかで希望を得て前を向き、以前とは別人の笑顔を見せたあんの生きた時間。それを肯定的に受け止めたい。
●まっすぐな善意か、欲望の混じる善意か、人間臭さの漂う刑事を佐藤二朗さん。
正義なのか、偽善なのか、絶妙にいかがわしい雑誌記者を稲垣吾郎さんが好演。
はっきりと映し出された小さな男の子のペニスは、何を表現したかったのか。無責任な諸悪の根源、みたいな?
ダメ母の家庭に育ち、売春、覚醒剤に手を染めてきた少女(河合優実)が、熱血刑事(佐藤二朗)らに出会い、更生の道を歩む。少しずつ日常に笑顔を増やしていく。
しかし、足を引っ張る環境と、運悪くコロナ禍。小さな正解のマルを積み重ねても、大きな正解にたどり着けない現実の過酷さ、やるせなさ。
同じ物語が日本中にいくつもあるのだとしたら、何が正解なのか、自分は何をしたら救いの手を差し伸べられるのか。
河合優実の演技がリアルすぎて感情移入してしまい、全力で救いたくなる……のに方法が見つからない。
以下、ネタバレありなので、注意してください。画像は河合優実さんと入江悠監督のサイン入りポスター。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/fd/447530352d8d904848403df1e8666768.jpg)
●コロナによって、老人介護施設の仕事を失い、学校に行けなくなり、更生の集まりにも通えなくなる。
ひとりでいるとやることがなくて、クスリをやりたくなってしまうという新しい敵。あのコロナ自粛期間、日本中、世界中で「ひとりのせいで、やっちゃいけないことをやっちゃった人たち」がいたんだろうか。誰かと一緒にいることの大事さもあの時期には失われてしまったのだと、あらためて気付く。
そんな中、空を飛んでいくブルーインパルス、2020年の風景。
●まるっきり救いのない物語かのような書き方をしてしまったけど、救いはある。
彼女に手を差し伸べたたくさんの人たちと、そのなかで希望を得て前を向き、以前とは別人の笑顔を見せたあんの生きた時間。それを肯定的に受け止めたい。
●まっすぐな善意か、欲望の混じる善意か、人間臭さの漂う刑事を佐藤二朗さん。
正義なのか、偽善なのか、絶妙にいかがわしい雑誌記者を稲垣吾郎さんが好演。
はっきりと映し出された小さな男の子のペニスは、何を表現したかったのか。無責任な諸悪の根源、みたいな?
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