王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

五輪体操、団体戦エースの宿命

2024-08-01 15:56:37 | 五輪
 パリ・オリンピック、日本選手の連日の金メダルラッシュで盛り上がってますね。ちょこちょこXに投稿しているので、体操と卓球でそっちにアップしなかったものをこちらに。

●体操個人総合。岡慎之助の金メダルに興奮、びっくり。
 一躍、ニュースターになった岡くんのことは、NHK杯を勝ったときにこのブログにもちょっとだけ書いた。あの飄々とした冷静さは大物だ。



 これで体操ニッポンは、若きダブルエース態勢ができあがった。かつての加藤沢男と塚原光男のような……古いよ。

●一夜明けてあらためて橋本大輝のインタビュー「新しい歴史を見られて幸せ。ぼくは団体の金でおなかいっぱい」に、じんわりこみあげる。

 団体戦で悲願の金メダル!という年は、だいたいエースが個人総合を勝てないことになっている。
 1976モントリオール五輪は、団体で日本が逆転優勝。個人総合は日本に逆転されたソ連のアンドリアノフが金。
 2004アテネ五輪も、団体で日本が逆転優勝。個人総合は日本に逆転されたアメリカのポール・ハムが金。

 振り返りの映像ではいつも団体戦の「栄光の架橋」の冨田洋之の鉄棒ばかり流されるけど、あの後、冨田は金候補だった個人総合で6位に敗れている。団体戦をエースで戦うことの集中による疲弊と反動の大きさ。
 ロンドン五輪で団体金だった中国も個人総合はメダルを逃しているし、東京五輪で団体金メダルだったロシアも、個人の金は逃している。どっちもエースの立場で金を獲ったのはリオの内村航平くらい。あの人は例外的なキングだから、とはいえ、あれもギリギリだった。

 今大会、中国のチャン・ボーヘンが個人総合最初のゆかで大過失をしてしまったのも、団体実質金メダルを引っ張った疲弊だろう。
 橋本大輝は怪我の影響もあったのだからしょうがない。団体戦ラストの鉄棒は素晴らしかった。万全の状態でまた次に、ボーヘンや岡くんと対決して欲しい。

●卓球はこれを書いている時点で、張本智和、早田ひな、平野美宇がシングルスのベスト8進出。戸上隼輔はベスト16で韓国のエースに完敗した。
 戸上くんはここぞというときの1点を取る技術というか、とっておきの得点パターンがない。突き詰めれば、サーブのバリエーションの少なさが弱点に思える。

 平野美宇ちゃんの次の相手は、韓国の天才少女、今や韓国のエースのシン・ユビン。WTTのドーハで2021年に一度だけ対戦して、1-3で負けている。頑張れ!
<修正追記>2023年のアジア大会でも対戦し、そのときは平野美宇が3-1で勝利。

コメント
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