サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

民話

2013-05-16 | Weblog
先日、こんな本をお借りして、今読んでいる。

これは宮城県亘理郡山元町に住む方々の津波の話をまとめたものだ。

「私が見た大津波」という形でそれぞれの恐怖の体験を綴っている。

山元町は亘理町の隣で、昨年マッサージのボランティアに行った際に現地の人の案内で海沿いの道路を南下していった。

まだ道路は凸凹で所々未舗装の部分もあり、津波の爪跡が残っている中、

到着したのは、ある小学校だ。

海は目の前で、2階の教室はめちゃめちゃに破壊されていた。

校庭には錆びた車が山積みされ、雑草が木枯らしに揺れるだけの音のない世界だった。

この本にも壮絶な避難体験が書かれているが、代々受け継ぐべき民話として記録されている。

震度6のあの地震の直後、余震も収まらない中、住民たちは一様に家の中に散乱した荷物を片付け始めている。

ここまで水は来ないだろうという楽観が逃げるのを遅らせている。

実際に押し寄せる波しぶきを見て初めて危険を察知した。

地震や津波や火事。身にふりかかる危険察知能力というのは、そう簡単に鍛えられるものではない。

ん?何かおかしい!

目や鼻や耳、皮膚に当たる風に異変を感じ、とっさに反応できる能力の開発というのはどうしたらできるのか?

この本はそういうことを語りかけてくれている。










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