ハイジィさまよい記

徘徊老人が後期高齢者になりハイジィ(徘徊爺(じじい)を省略して徘爺)にパワーアップ(?)

中央分水嶺トレイル(4)

2024年08月05日 09時25分34秒 | 旅行
8月3日(土)
草が露に濡れて、テントは水に濡れている。荷物をパッキングして道の駅に行く。駐車場には歩きながら歯を磨いている人たちが何人もいる。顔を洗ってから出発。美しの塔で朝飯にする。霧のため見えなかった頂上のアンテナ群が、近づくに連れて見えるようになってきた。王ヶ頭ホテルのバス2台が客を運んでいる。どうやら美ヶ原自然保護センターまでマイカーで来られて、そこからバスを利用しているようだ。歩いても25分なのだが。それはさておき、頂上の王ヶ頭を通って王ヶ鼻に行く。直ぐ下に松本市が広がる。暑いからバスにしようかとも思っていたが、近さに勇気づけられて歩くことにした。最初は急な下りだが後はなだらかな下りで、桜清水キャンプ場に着く。ここから松本駅まで14kmで3時間半というところ。暑いところをひたすら歩くが、全体に下りなので快調である。1時前には松本駅に到着。
トレッキングを振り返ると、暑かったが、距離は順調に稼げたようだ。大門峠から美ヶ原までは分水嶺になっているようなので、分水嶺トレイルという名称には納得である。しかし、長門牧場から山本小屋までのルートについては異論もあるだろう。私なら、蓼科湖から白樺湖、車山、八島湿原、茶臼山、王ヶ頭、桜清水キャンプ場のルートを選ぶだろう。分水嶺トレイルを参考に、自分の歩きたいルートを選ぶのが良いだろう。
王ヶ鼻から松本市を臨む

中央分水嶺トレイル(3)

2024年08月05日 09時25分34秒 | 日記
8月2日(金)
朝5時半に出発。地名の霧ヶ峰が示すように霧の発生が多く、八島湿原は霧で覆われていた。鷲ヶ峰へのなだらかな稜線を登る。西側は下諏訪町で諏訪湖につらなり、東側は長和町から千曲川につながり、分水嶺になっている。鷲ヶ峰に着くころには霧も晴れた。和田峠から旧中山道を通り、和田峠古峠から三峰山を目指す。原っぱなので日差しが強い。三峰山頂には数人の登山者がいた。ここから下って扉峠に行く。やがてビーナスラインに合流して、橋を渡る。レストハウスが高台にあるが暑そうなので行かずにビーナスラインを進み、茶臼山の登山口に入る。扉峠はレストハウスのあるところなのだろうか。あるいはその辺を指すと考えるべきなのだろうか。茶臼山までは樹林帯が続き、急とはいえジグザグの道なのでゆっくり進むと、ほどなく山頂に到着。美ヶ原と同じ高さなので、これから先は軽い起伏の道を歩くだけである。ただ、美ヶ原側の展望はあまりきかない。美ヶ原に向かって進むと、がれ場がある。美しの塔を過ぎて、中央分水嶺トレイルのゴールの山本小屋古里館に3時に到着。ここまで車で来られるので、観光客でにぎわっていた。ここで気が付いたのだが、出発地の長門牧場の住所は、長和町大門で山本小屋は長和町和田である。中央分水嶺トレイルは、長和町がスポンサーになって、長和町から出発して長和町に到着するルートを作ったのだろう。トレイルの作成と維持には金がかかるので、自治体からの支援は不可欠だろう。
山本小屋には宿が取れなかったので、道の駅美ヶ原高原に行く。美ヶ原高原美術館と併設された建物であり、多くの車が駐車していた。キャンピングカーが何台も見える。宿泊目的の利用を禁止する掲示はあるが、多分多くの車が夜を明かすことになるだろう(車中泊を禁止するよりも、有料にして利用できるようにするべきだと思う)。私も、夜を明かす場所を探したがなさそうなので、牛伏山に行く。山頂は広くなっていて、テーブルやベンチもあり、草地になっているので寝るには良さそうだ。問題は、山本小屋~牛伏山~道の駅が散策コースになっていて、観光客が多いことである。山頂で日没を見る人が多く、7時過ぎまで賑わっていた。7時半を過ぎて、人がいなくなったので、テントを張って寝る。動物がキーと鳴いて、近くを徘徊する。鹿ではなさそうだが、夜行性の哺乳動物だろう。哺乳動物と言えば、人の歩き回っている声も聞こえる。夜中に道の駅に着いた人たちが、散歩しているのだろう。朝道の駅に行くと車の数は増えていた。
ここまで来ると美ヶ原は直ぐ。

中央分水嶺トレイル(2)

2024年08月05日 08時04分58秒 | 旅行

(白樺湖と蓼科山の眺望)
8月1日(木)
キャンプの朝はいつものように早く目が覚めた。ストックとフルシェードの帽子で本格的なトレッキングに備える。キャンプ場を5時に出発して、女神湖の湖畔を半周して、中央分水嶺トレイルに戻る。林の中をトレイルの標識に従って歩いていたが、いつの間にかトレイルを外れていた。姫木平に宿泊する人のための、姫木平経由のバリエーションルートの標識だったのだろう。大門峠で分水嶺トレイルに合流する。峠なので、この辺が上田側と諏訪側の分水嶺になっていそうだ。ここから車山に向かう登りになる。林と草原の境目付近、日照りの中を歩くので暑い。前方に車山、左下方に白樺湖と蓼科山を見ながら歩く。やがて車山乗越への分岐点に着く。中央分水嶺トレイルは、車山の登山路を離れ、八島ヶ原湿原に向かうが、車山山頂まで0.6kmなので、車山を目指すことにする。車山山頂直下までリフトが整備されているので、山頂には多くの観光客がいた。空が青く、空気が澄んでいて、北アルプス、八ヶ岳、富士山を含む多くの山が見える。
車山乗越まで戻って、南の耳、北の耳、男女倉山(ゼブラ山)を越えて行く、草原の緩やかなうねりが続く。高原の爽やかさよりも、熱中症が心配な草原の輝き。あとは八島ヶ原湿原に沿って歩き、宿泊予約している八島山荘に1時半には着いてしまった。荷物を預けて、八島ヶ原湿原を一周する。

(湿原は花の季節なのだろうが、)