京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

「京大植物園の月例観察会 6年目に」(京都新聞2008年8月22日付朝刊記事)

2008年08月22日 15時16分43秒 | Weblog
昨日行われた観察会が、今朝の京都新聞朝刊に取り上げられた。

日本の「環境教育」(に限らない、もろもろの国立大学主催の「官僚的発想」の民学交流モドキなどが好例)の取り組みにおいては、残念なことにまだまだ大学の人間をはじめとする「学識経験者」が、「一般市民」にアリガタイ知識を与える、という「啓蒙」的な形式のものが多い。

京大植物園観察会の特徴の一つは、ガイドと参加者の立場の置き換えが、観察会の中でしばしば起こり、それが未来の観察会へとつながっていくという対称性にあるかもしれない。

大学当局には、無駄なカネをかけないで、「質」の高い民学交流がいかに可能になるのか、しっかり「学習」してほしいものだ。