家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

薪ストーブと読書

2012-01-19 06:57:01 | Weblog
最近のお気に入りは薪ストーブの前で読書すること。

天井から吊り下げた電灯の傘を手の届く所まで下げる。

テーブルの上にはコーヒーの入った魔法瓶とカリントウの入った器。

このテーブルも手が届く所まで近づけてある。

組んだ足がストーブで暖められる。

外から炎が内からコーヒーが私を温もりで包み込む。

ヒモを頼りに読み終えた箇所を探す。

読み始める次の一行が嬉しい。

少し読んだら薪をストーブに放り込む。

そしてカリントウを口に入れて続きを読む。

また少し経って今度はコー日を飲む。

至福のときだ。

ちょっと寒いと感じた。

ウトウトしてしまったようだ。

薪を掴んでストーブの扉を開けて投げ入れる。

力仕事をした後の休息は眠気がくる。

楕円の水面に下から私の顔が映りこんだ。

顔はすぐに泡で見えなくなる。

泡は水で洗い流される。

ストーブの扉を開けたときの煙に少し臭いが感じられる。

再び定位置に戻って本を開く。

炎が揺れて美しい。

「パチッ」と炉の中で音がした。