言葉の旅人

葉🌿を形どって、綾なす色彩に耽溺です。

いくさ(8)

2010年03月24日 | Weblog
 「軍」と「兵」は「つわもの」と訓じる点では同じである。
 が、軍隊の規模で言えば最大と最小の単位であってどうも具合が悪いというか落ち着かない。音読みする以外に区別は付かない。古代の一からげ表現で済んでいる方が良いというのでもないが、気分としては如何にものどやかな気分ではある。

 中国古代で、軍は一編成12,500人である。
 軍制の話になってしまった。
 周の時代に、その下の単位「師」の人数は2,500人とする。

 「師」の漢字の組成は、「集団」を表す部首部分+「あまねし」である。つまり、人々を集めた大集団をいうのだ。
 先生の意味を持つのは、沢山の人を集めて教えるから教「師」となった。
 一方で「いくさ」を教える集団と、もう一方の「教え子を戦場に送るな」というのが漢字として同じというのは何とも複雑である。

 最近は過激になってきたという指摘があるので本日はこれまで。