言葉の旅人

葉🌿を形どって、綾なす色彩に耽溺です。

いくさ(12)

2010年04月08日 | Weblog
 先週の土曜日は黄檗駅から数十秒の距離にある「関西補給処」一般開放だった。毎年の花見の最適日を見計らって行われる。
 それに合わせて実施する私の「会」も花見会を開催した。毎年の事ながらも思い出す事は多い。又しても一年過ぎたのかと訪れた春にも感慨が脳裏を去来する。

 鹿児島の12普通科連隊の花見一般公開は一週間早かった。南に位置する分だけはやはり春の訪れは早い。
 というところへ、阪神基地の副長だったK1佐から大湊に異動したというお知らせが届いた。海上訓練指導隊司令に着任したのだそうだ。
 これは又春のやって来る日がチョットばかり遅いに違いない。竜飛岬のビュービュー吹く風を思い出してしまった。想像するだけでブルブルッと身震いがきそうである。イヤイヤ、国の防衛を担う大切な役目である。花見に浮かれている私とは違って、キリリと身を引き締めて任務に励んで居られるのだ。
 それにしても立ち寄ってご苦労様って慰問に行くには実に遠い。マグロ目当てに行くという動機が強烈に湧いてくれば別の話なのだがと、脇道の理由を探してしまう仕業となる。

 言葉の話である。
 「兵」が五人集まれば「伍」となる。「五」は上下の横棒の間に「×」が挟まった形である。「十」を指折り数える時の折り返し地点にあたる意味で、指事文字なのである。「隊伍を組む」と言う言葉のそれである。少数単位集団である。まとめ役は伍長というのだが、現在の自衛隊にはない。但し、確か「先任伍長会」(?)の看板を呉総監部で見かけた。今で言う「士長」にあたるんでしたっけ?
 軍隊編成の最小単位としての五人組であった。伍長は下士官の最下位の位置づけだ。
 律令制以来の伝統的な位置づけでもある。
 律令では、次の単位を「火」と言う。
 十人の単位である。何故「火」なのかというと、野営する時、食事を考えてみよう。先ず火をおこす。その単位なのだ。同じ釜の飯を食うか、同じ火を囲む一群である。その長を「火長」という。

 目まぐるしく天候が変わる。今日はスッキリとした晴れ。未だ花見は可能である。が、中性脂肪数値が高いのをことさら取り上げて通院を強要するS女医のお陰で今日は通院日である。あ~ぁ!

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1 コメント

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こんにちは。 (なつかし堂)
2010-04-08 17:38:03
こんにちは。早速に私のブログを見ていただき、ありがとうございました。
スミスさんのブログを読ませていただきました。たしかに傾向がかなり違いますね・・・。また日本語の勉強も兼ねて(笑)、これからも立ち寄らさせていただきます。
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