bar andrews

~カウンター越しより~

キリン富士御殿場蒸留所 ~1~

2007年08月22日 03時17分36秒 | 蒸留所巡り

たまには、気合入れて真面目に書きます
ですが・・・
どうしても・・・
最初に一言だけ言いたい事が・・・













麒麟です♪♪







このブログをご覧くださっていると知りながらも・・・
つい・・・
KIRINさん スミマセン^^;
***************************

8月20日(月)
朝8:00発 西新宿~御殿場駅までバスで約1時間30分
御殿場駅からタクシーで15分

ついに到着しました

富士御殿場蒸留所

          

中へ入っていくと・・・

  

担当のスタッフの方に、出迎えられご挨拶
そして会議室へ


・・・はっ!?


           


ちゃんと帽子まで、つうー事は・・・
あんなトコやこんなトコまで拝見できるということですかぁ♡ウフ

来た甲斐があったってもんだぁー

           

まずは、モニターで富士御殿場蒸留所の歴史や仕込水の説明
海抜620m、年平均気温13℃、緑に囲まれた蒸留所
富士の火山岩を早いもので30年、遅いもので100年かかって
ゆっくりと、ろ過され湧き出る富士の伏流水は硬度55度の軟水

いただきましたよ(=^▽^=) 軟らかく美味しかった♪♪

  

右の写真は原料のサンプル
とうもろこし、ピート、大麦麦芽(モルト)
富士御殿場蒸留所のモルトは、スコットランドの製麦所でピート香をつけた
ものを輸入しているそうです
それもそのはず、土やピートを国内に持ち込むことは検疫等で厳しいんです

いよいよ、施設内に潜入~!!

ここでまず、言っておきたい富士御殿場蒸留所のキーワードは、

        『クリーン&エステリー』

このクリーン&エステリー・・・まろやかな口当たりと華やかな香り
飲み易いのに、飲み飽きないこの理想を追い求めて製造されています

粉砕した麦芽に、お湯を加えて糖液を採取する際に、
クリーン&エステリーな原酒を作り出すために、
クリアな麦汁だけを使用されています

発酵槽はステンレス製
(ウォッシュバックではなく、ファーメンターと書いてありました)
木製を使わないワケをうかがいました

  

中での撮影は禁止のため、ガラス越しでの写真です
左が初留器(ウォッシュスチル)、右が再留器(ローワインスチル)
2×2の4器の蒸留釜です
ランタン型とオニオン型、ラインアームは上向き
シーバス・リーガル社の技術と伝統を受け継いだスチル
ここでも『クリーン&エステリー』な原酒を作りたいという思いが伝わります

ちなみに、このスチルのモデルはどこの蒸留所か分かりますか?
はい・・・ストラスアイラ蒸留所だそうです

そして、ハートオブハーツ蒸留法
ミドルカットの幅を狭くすることによって、良質の蒸留液だけを採取

ここの蒸留所、学ぶべき所が満載なんです

写真はないですが・・・ポットスチルの隣には焼酎の蒸留器もありました


そして、何といっても多塔の連続式蒸留機↓↓

  

アナライザー(粗留器)から精留部へと蒸留
左から右へ・・・受け流す・・・♪♪
アロスパス式系なんでしょうか??

そのうえ、バッチ式蒸留機(ケトル&カラム)

          

さらに、ビアカラム&タブラーも・・・

        

何を言いたいのかと言うと、
多様なタイプのグレーンウィスキーを製造しているということなんです

本当に凄く勉強になります
どこの蒸留所もそれぞれの考え、情熱、理想があって製造されているんです

そしてここではバーボンの世界も垣間見れます(フォアローゼスの技術も)
それに、ジンの製造法もうかがいました
ところで、この蒸留所で製造しているジンの銘柄は何でしょう?
・・・バーネットジンです


キリン富士御殿場蒸留所 ~2~

2007年08月22日 03時17分02秒 | 蒸留所巡り

蒸留所の屋上に行きました
一度、肉眼で拝みたかった富士山・・・
なのに・・・


  



       


・・・雲に隠れている(号泣)

この夏の時期、富士山は近くからだと朝しか見ることが出来ず、
雲が発生して見えなくなるそうです

なので・・・


       

この写真を見て、はっ!?と思った方は
KIRIN富士山麓 通です
スタッフの方から言われるまで、わたしは気づきませんでした

       

さて、何でしょう??


そして、次は樽熟成へ


  

ここ富士御殿場蒸留所は、アメリカンホワイトオークの
バーボン樽の空き樽180ℓしか使用しません
ホグスヘッドも使わないそうです
さらに、バレルエントリー・・・加水して樽詰めする時のアルコール度数は
50.5%!!
一般には、約63%と聞いていたが・・・このワケもうかがいました
また使用するバーボン樽はフォアローゼスの空き樽です
ちなみに、リチャー無しだそうです

熟成庫の中に潜入!!
「ここ入るんですか??」
とジャングルジムみたいな所を通り抜け・・・


  

「フラッシュ無しでお願いします」
と言われ撮影 ^^;
寝ているコを起こしちゃいけないですからね ^^

何だか、分かります?
高さ25mの高層ラック式
凄いんです
私がいままで見学に行った蒸留所はダンネージ式の3段
初めて見ました・・・20段ほどはあるんでしょうか?
ちなみに、スコットランドの蒸留所ではジュラ蒸留所で10段ほど



        

払い出しして空になった樽を再利用するために、これからチェックです

  

蒸留所内のみ樽を運ぶトラック
だから、ナンバーがありません
空樽は立てて運びます


そして・・・突然の試飲 イヤイヤイヤ♪♪


      


うめぇーー ( ̄∀ ̄*)ニヤり☆


     


最高~~ o(^▽^)o


     


スイスイっと (=^▽^=)


この試飲はまだ・・・序の口でしたノデアリマス


キリン富士御殿場蒸留所 ~3~

2007年08月22日 03時15分59秒 | 蒸留所巡り

一通り所内の説明を終え、会議室に戻る
部屋に入るとそこは・・・












      




うっひょーー♪♪




ってか、理科室みたいデス



モルト、グレーン、ニューポット・・・他社の製品まで
一つずつ説明を受け、香りを嗅ぎ、テイスティング
加水して20%にアルコール度数を落としてあるので、
アルコールの刺々しさは感じない





「どうぞ」

      

シングルグレーン15年!!

まいう~~ (*σ´∀`)σ






「どうぞ」

      

富士山麓 50%

飲み易く、スッキリした味 Ψ( ̄∀ ̄)Ψ

さらに・・・






「どうぞ」

      

シングルモルト 富士山麓18年

たまんねぇーーっす (=^▽^=)






「他社のモノと比べてみてください」
と、アレやコレも試飲・・・







もう、どんだけ~~ (/∀\)イヤン!










      



 





どんだけ~~~ [o´艸`o]。o○




あっ、やっぱり最後は酔っ払い記事になってしました(謝)

KIRINさん本当にお世話になりました
ただのウィスキー好きな者に親切なご説明、
細かいところまで拝見させていただき、
さらにお土産までも・・・感謝の気持ちでいっぱいです
職人さんの大変さ、熱意を感じることが出来ました
今度は富士山の見える時期に見学に行きたいと思います
本当にありがとうございました

『キリンディスティラリー株式会社 富士御殿場蒸留所』
仕込から瓶詰めまで一貫して行う蒸留所
クリーン&エステリーなウィスキーを追い求める

設立年 1972年
操業開始年 1973年
仕込水 富士の伏流水 硬度55mg/L
初留器 2基 ランタン型
再留器 2基 オニオン型
樽詰 50.5%
樽材 アメリカンホワイトオーク(フォアローゼス)180ℓのみ
熟成庫 ラック式