悠久の小競合い 2016年08月01日 23時39分00秒 | ポエム 何気なく上辺で過す 沖融たる時から 突如として心に意識が 集合(つどいあ)う時 六合(りくごう)に心が 忙(せわ)しく揺蕩(たゆた)う 諦観と野心の小競合い 夢に遁(のが)れるように 意識を眠りへ誘(いざな)う 風と風が衝突したかの如く 幻へ融け合ってゆく 小さな小さな心の乱れ 小さな小さな波濤 小さな小さな小さい私
寛大な大地 2016年08月01日 23時07分00秒 | ポエム 大地は何もかも 受け止めてくれる ひと仕事終えた落ち葉も 風に運ばれた種や 靴に頑固に付いていた泥や ひと粒の涙さえも ひとりのニンゲンに 抱えきれない 悩みも 大地に映る影は いつも変わらない姿 悩んでる実体を 不思議がるかのように
無の中に有るただひとつ 2016年08月01日 21時19分00秒 | ポエム 幼い頃ずっと夢に抱いてたこと ふと想い出した 今私はそれを手に入れている それは自由 財産、資産がないから 土地に縛られない 役職もないから 仕事に縛られない 配偶者や恋人もいない そして友達もいないから 自由な時間がたくさんある 自由以外は何もない ただひとつあるのは自由 自分の思うがままに 日々行動できる自由 小さき頃 切に願った自由だけど 何か一つでもこの先手にしたら 消えてしまうだろう もしもあなたが自由を願うならば 今手にしているものをすべて 捨てれば良い だけど こんな自由なんて消えてくれ
真実とは何か 2016年08月01日 20時28分00秒 | ポエム 真実って何だろう 目に見えるものだけが 真実なのだろうか 抑(そもそも)人間の目は 精度が高いのだろうか 精霊や魑魅魍魎に幽霊なども 人間の目に映らないだけ なのかもしれない 騙し絵に引っ掛かってしまうように 人の眼の精度は高いとは言えない もしかしたら人間の実体は どこか別の異次元にあって ただ具現化された 映像なのかもしれない 恋した相手を美化したり マジックのトリックに嵌ったり 人間の目は不確かなのに 目に見たものは全て 真実と思い込む そして実際に見えないモノは 信じようとはしない 自分にとって都合のいいモノ それを人は真実と呼ぶのだろうか
風の音 2016年08月01日 00時39分00秒 | ポエム 目のすぐ前の新聞や テレビを画面の間近で見ても 近すぎて 見えないように 近すぎると 見えないこともある 少し距離をあけて見れば 見えるようになる 自分の価値観で 他人の心情を決めつけて しまうことがある 相手の性格だったら 異なる考え方をする かもしれない 自分の物差しで測って よかれと思った善意も 相手の事をよく知らないならば おせっかいや妨げになることもある 微かに吹く風 強く吹く風 柔らかな風 硬い風 色々な風がある 聴いてみて風の音を 触れてみて風の心を