坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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日経デザイン 『デザインシンキング 入門』

2016-11-18 | インテリア

インテリアの実務とは違った切り口、デザインが製品にとって何ができるかを考察。『ビジネスの課題を創造的に解決する』に、引き寄せられました。

ネットで本を取り寄せる時には、タイトル付近の情報だけで選ぶこともあります。
この本、パナソニック、クリナップ・・・仕事上の関係の社名も気になります。

『デザインをする』あらためて考えてみる機会です。

商品として世にある、あらゆるものが、パッケージも含め何らかのデザインがされています。今よりも良くしたいという思いや、技術的に改良したい、時代や人の移ろいでリニューアルされていきます。
デザイン改革は、価格的・人的にGOできないことも、事業規模の大小問わずあることを読み進む中で再認識します。

物(製品)と生活の狭間で諸々提案する立場で考える。

私自身、住い手に添って商品を見ますので その人の望むものを客観的に探します。
キッチン、建材、照明器具、家電、カーテン、家具・・・
見た目が良くても、使う側を考えていないものは、機能が良くても多くても選択肢からはずす残念なこともあります。
これで、デザインや色が良ければ 選びたいのに…と思うこともあります。

わかりやすいところでいえば、最近の生活家電(特に冷蔵庫) 価格帯の高いものほど 微妙な色が多い・・・
冷蔵庫そのものは高級感があってもキッチン全体と合わない場合が多々あります。
家電量販店で並んだ時に必要な高級感と、実生活で求めるグレード感のズレ。
ハイグレードのシステムキッチンには外観は主張のない冷蔵庫を探すこともあります。炊飯器やオーブンレンジも『ブラックよりホワイト』をお勧めしたい時に、機種にホワイトがないのは残念。
シロモノ(白物)家電と言う言葉があるのだから・・・ホワイトもあってほしい。
違和感のある色より、ホワイトで存在を主張しないものも存在価値は不可欠です。

売りたいものと選びたいものの違い、単品で製作されるものと、空間全体を考えて選ぶもの。
インテリア コーディネーターの存在の必要性をさらに強く感じる この頃です。