坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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小説『上流階級:富久丸百貨店外商部Ⅱ』

2018-05-31 | Weblog


私の仕事の中でインテリアの提案と選定をさせていただき、
お客様のご要望で『購入は○○の外商へ』と言われることもあります。
外商の方の博識は、尊敬に値します。


この小説は関西が舞台。京都、奈良、堂島・・
デパートの外商に勤める二人が主役の人間模様です。

『何を売る』かではなく、『お客様の興味がどこに』『興味を造るには どうする』のか。
常に工夫をしていかないと 残れない。
アンテナを自分自身で立てて、受信し、発信する。

主役やそのまわりの人たちの動きが 読み進むごとに楽しくなります。

人がうらやむような生活でも『有る』ところには、相応の苦悩も『有り』、打開を探っていく様子も楽しめます。

エネルギッシュな小説です。

たまに小説を読むのも楽しいですね。




『美女と野獣』

2018-05-06 | 映画


ストーリーは、見にくい姿に変えられた王子、真実の愛で魔法が融ける。
わかっているお話ですが・・・

ミュージカルの映画?と思うほど大人が見るに足るものにしているところがすごいところ。実写と3Dの組合せも、ファンタジーの部分は本当におとぎの国のように引き込まれます。

主人公のベルは美人で聡明なだけでなく、自分の意思を持った強さを表現しています。
母が亡くなった原因、『生まれたころにパリで疫病』とを知る、社会背景も語られています。

ストーリーの設定も18Cのフランスとなっています。

ボールルームの舞踏のシーン、二人でワルツを踊るシーンの壁面は スタジオのセットのお城です。
時代考証もされています。まさにお城です。
メイキングを見たら天井はCGでした。俯瞰で撮影するのでこうなるのでしょうね。
小物に至るまで 神経が使われています。
舞踏会は多人種、『今』の世界情勢に配慮されています。

『勇気と優雅さ』を そして『モノづくりのこだわり』を 戴きました♥



映画【インフェルノ】

2018-05-06 | 映画
DVDでは、二度見が可能、建築やインテリアの目線で再度!
(予告編にある写真のみ)

トム・ハンクス主演、宗教象徴学者ラングドン教授。

世界史で習った中世ヨーロッパの1/4の人の命を奪った黒死病。
当時はペストが伝染病ともわからず、宗教も関わったと 授業で習ったけれど・・・
そのことを意識させる不気味な映像もあり・・・



・教授と行動を共にすることになる女医の部屋は、壁の額まで クールビューティ的。

・実際の建物での撮影とスタジオのセットがどこからなのか

フィレンツェもエキストラがいらないぐらい観光客が多い場所ですが・・・





・ヴェッキオ宮殿は、私自身ここに行ったとき天井を見上げ絵画を見ましたが、天井裏の梁までは想像しなかった!
梁を渡るシーンはスタジオセットと思いますが、日本の古民家で使われている梁の太さに近いです。





・ヴェネツィアも駆け抜け



・イスタンブールの地下宮殿の逆さの「メデューサの首」が映し出されるとやはりゾッとします。
どこまでが本当の宮殿なのか?


イスタンブール・・・行って見たいけれど 行くと、このシーンを思い出すような・・・