坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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被災建築物応急危険度判定模擬訓練

2014-10-26 | Weblog
建築士・・・愛知県の応急危険度判定士 に 10年ぐらい前から登録しています。

模擬訓練のお知らせ:
地震、台風、噴火 何があるのかわからないこの頃、
自分の状況がどうなっているのかさえ、予測できません。
判定の活動に参加できるかどうかもわかりません。

その時、私に何ができるか・・・少なくても知識があれば 
何かの役には立つのではと思い、参加しました。


鉄筋コンクリートと木造建築の建物について、判定の練習。





傾き、ガラスの破損状況、クラック、剥離、落下物 :見るもの、測るもの
決められた判断基準に照らし調査表に記入します。

区役所の講堂できれいな室内なので 集中力はありますが
実際は過酷な現場で どうなることか・・



防災担当の方のお話。
・被害にあわれた方のお話を聞いてあげることで気持ちが落ち着きます。
・もし 南海トラフ地震がおきたときに 耐震の対策がしてあれば 想定している被害が1/3に減ります。
・判定に参加するためにも 死なないでください。

とりあえず 私にも役に立てそうな 言葉でした。

インテリアのスクールなどで お話する時、
インテリアのプロフェッショナルとしての仕事で
一番重要なのは 人にも物にも [安全] と、話しています。
災害が続くと、天災に対する 安全対策も 重要です。

又、とっさの時にも 重要なものが すぐ手にとれるように という意味も込めて、
インテリアの提案  お勧めしたいと思います。

村野藤吾展:大阪歴史博物館

2014-10-04 | Weblog
大阪へ行く機会がありました。
せっかくなので 1時間ほど寄り道。


サブタイトルが 『やわらかな建築とインテリア』とあります。

私が子供のころ住んでいた所から徒歩1分の場所に丸栄デパート(名古屋)があります。
週に2,3回は母と・・・友達と・・・一人で 行っていました。
父からは有名な建築家の設計とは聞いていましたが、
その設計者が 村野藤吾 というのを知ったのは 建築に関わるようになってからです。

私が生まれる以前に この建物は 日本建築学会賞を受賞しているので、
大阪での建築も どういうものか 気になります。

余談ですが 丸栄にはエレベーターの扉が 東郷清治の女性の絵です。
物心ついて最初に出会った絵・・・これです。
[女性の持つ賓の良い柔らかさ] 子供のころから与えられた課題のようです。

建築家と画家の接点は 曲線:しなやかさ に あったような気がします。



今回展示されている記録から 直線的な建築の存在に曲線を取り入れていた実証で、
「なぜ デパートのエレベーターに この絵?」という子供のころからの疑問が解けました。

子供のころの漠然とした疑問は 直接 生活に関係がないと 記憶から消えていきますが、
ふとしたことで、蘇ることがあります。
・・・近々に この絵に対面してきます。

大阪歴史博物館から大阪城が見えました。後ろのビルが屏風のようです。


・・・難波のことも夢のまた夢 。  名古屋の人が とやかく言うのは 止めておきます。