インテリア コーディネーターという職業の始まりでもあります。
【障子がカーテンに変わったころ】 :昭和のインテリア
著者の村上英子さんは、私が三井ホームで仕事を始めた時には
三井デザインテックの取締役でした。
当時は、既に実務からは離れていらしたので、インテリア コーディネーターとしての
お仕事は直接見る機会はありません。
綱町の三井倶楽部での研修やパーティでお見かけし、ご挨拶した時、
仕事の状況など聞いていただいたことが懐かしくもあります。
昨年、名古屋のインテリア産業協会のパーティに出席されていた時も
姿勢よく、凛としていらしたので、思わず こちらも背筋が伸びます。
東京芸大を出られているお話は伝え聞いていましたが、インテリアコーディネーターになられた
詳しい経緯はこの本で、初めて知りました。
この本の内容は、村上さんご自身の仕事の変遷でもあり、インテリアの移り変わりでもあります。
インテリア コーディネーターというものを 形に整えていき、世の中にこういう職業が
あるということを定着させたのは、三井ホームの1期生の方々の功績は大きかったと思います。
私自身、昨年 三井を卒業し、他のハウスメーカーのIC の方達とお話する機会があり、
カーテンの提案までしていないケースは、インテリアに関わるものとしては少し残念でもあります。
やはり、トータルで提案できるICでありたいと思います。
本の中で、印象に残った言葉
・「誰でも棚からボタ餅が落ちてこないかなと思うけれど、大きなボタ餅が落ちてきたときに、
それを受け止めるだけの力が必要です。」
・・・・・ボタ餅が落ちてくる状況にあるということと、日々の研鑽 ですね。
・「ICの仕事は欧米のまねではなく、日本の気候風土に合うものを使い、
『日本に住む喜び』を実現させるべき。
・・・・・常に考えていることではありますが、輸入品を扱う時には 特に注意することを あらためて意識します。
何事にも先達は欲しき・・・です。